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発達障害

「学校が楽しくなる!発達が気になる子へのソーシャルスキルの教え方」

過去記事。

この本は「発達障害」の課題をシンプルに4つにまとめ、
40のシチュエーションについて、それぞれこの4つの問題をどう解決していくかについて書いています。

しかも、「家庭」と「学校」での取り組みを明確に分け、それぞれの責任を分担しているのがとても好ましい。

大体、厄介な子ほど、親も教師も、それぞれ責任を「自分以外」に投げる傾向があるため、
このように「それぞれ」の役割分担をしっかりされている本はとてもありがたいです。


発達障害児の抱える4つの課題・特徴

発達障害児は、克服すべき4つの課題を抱えていると言います。

①自分をコントロールする力が弱い
②自尊心が育っていない
③感覚面の偏り
④相手の気持を読み取りにくい


初歩的な「ソーシャル・スキル」が問われる40のシチュエーション


(1)日常でできるソーシャル・スキルサポート法
①あいさつができない
②身だしなみを整えられない
③早寝早起きができない
④時間を守れない
⑤順番を守れない
⑥我慢ができない
⑦物事にこだわりすぎる
⑧勝手な行動をとる
⑨場面の切り替えができない
⑩場面に馴染みにくい
⑪予定外のことに対応できない
⑫親から離れられない
⑬すぐに泣いてしまう
⑭前後左右を間違える
⑮食べ物の好き嫌いが多い
⑯いつも何か持っている
⑰音に敏感すぎる
⑱声の音量の調整ができない
⑲騒いだり奇声を発したりする
⑳絶えず体の一部をゆすっている
㉑衣服の調節ができない
㉒宿題をやらない
㉓忘れ物が多い
㉔授業中に歩きまわる
㉕集中が難しい
㉖発表ができない
㉗迷ってしまう
㉘連絡事項の伝達ができない



(2)対人スキル
①相手の目を見ることができない
②同じことを何度も繰り返してしまう
③全く喋らない(緘黙
④暴言・暴力をふるってしまう
⑤ルールを守れない、理解できない
⑥集団での登下校ができない
⑦一方的に自分のことを話してしまう
⑧話して良いことと悪いことの区別がつかない
⑨冗談を真に受けてしまう
⑩友達の輪に入れない
⑪周囲の人間とのケンカが絶えない
⑫勝敗に強くこだわってしまう



初歩とは言ってもふつうの人でも、そこそこ「これ苦手」っていうものがあると思います。
できないことがあっても、みんな発達障害、というわけではありません。
また、発達障害だからといって、全部できないわけでもありません。
そして、全部がきちんと出来る必要もありません。

大事なことは
「これらの課題は、その気になって取り組めば、完璧ではないものの改善はできる」ということと
「それでもどうしてもできないものは諦めても良い」ということを知識として持っておくことです。

発達障害については、当事者が必要最低限の知識を持って意識的に対応していくことがとても重要だと思う

発達障害」という言葉は非常に曖昧で、ブラックボックス化しやすいです。
発達障害について周囲、とくに親が理解してくれていない場合や理解が浅い場合は、
劣等生のように扱われて自信を失ったり、偏見から厄介者扱い、腫れ物扱いされたりします。

逆に、中途半端に知っているだけだと自分の課題をすべて発達障害のせい、と押し込めてしまい、
本来自分でなんとかできるところまで一切改善しないなんていうケースもあります。

必要最低限の知識は持って、どうにもならないところは受け入れ、
どうにかできるところは段階的に努力していくことが必要であると思います。


私自身発達障害があります。
自閉傾向が強く、また若干の学習障害がありました。
この事について、小学生から中学生の間、親にだいぶ迷惑をかけましたし、自分自身悩みました。
とくに小学校2年~3年の間、一番ひどい時は緘黙という状態になっており、
それで心配した親に病院に無理やり連れて行かれましたが、かなり抵抗したことを覚えています。
そんな感じで、普通の人と同じことができない自分に強い劣等感を持っていましたが、
発達障害について知り、学ぶことで、ある程度意識的なトレーニングを行えばなんとか対応できることが多かったです。

いくつかの要素は自分ではどうにもならなかったのですが、
どうにもならないことは受け入れて諦めることで、だいぶ心が楽になりました。