「クズの本懐」という作品がめちゃくちゃ気に入ったのではやく続きが読みたいです。
すでにかなり有名な作品なので作品内容とかは他のページ見てもらうとして個人の感想ですが。とにかくこれは「美少女」を描こうとしてる作品だと思います。
萌え絵に美少女はいない
でいっても「萌え少女」じゃなくてしっかり「美少女」を描こうとしてる作品かなと思います。
「青い花」みたいに恋愛を描くこと自体はメインになって無くて、あくまでメインは女同士の戦いであり、さらに、その中で「美少女」を創りだすのが目的なのじゃないかな、と。
じゃあ「美少女」になっていきそうな女の子はどんな子かというと。
主人公の花火ちゃんは、最初はちょっとひねくれてるけど健康的で可愛い女の子だな、くらいな印象……だったのです。
努力すれば返ってくるものが好きだった
勉強とかスポーツ、料理も。
だって努力は報われるじゃない
努力したって報われないのは恋だけ
だから嫌いだ 恋なんて
初期状態だったら、彼氏彼女の事情の雪のんみたいな方向に成長できたかもしれない。
そんな前途有望な花火だったのですが、大好きな男がいて、その男を、好きでもなんでもないビッチさん(今話題の岡田斗司夫さんの女バージョン?)に奪われちゃったり、花火自身も好きでもない男とアレやコレやあったり、女友だちとあれやこれやあって、ずるずると堕ちていく。
それによってだんだん「美少女」になっていくんですよね。「ファム・ファタール」って言葉が当てはまりそうなやつ。
「累」ってマンガにも通じるところがあると思いますけど、なんかとにかく存在そのものが男惹きつけずにはおれない女になっていく、と。
物語としては復讐譚とかバトルみたいな話になるかもしれないけれど、とにかく彼女がどこまで「成長(堕落?)」していくのかがすごく楽しみ。
この作品の中では、その花火によってぶっ壊されちゃった「絵鳩早苗」って子がお気に入りです。
Q:えっちゃんは幸せになれるのですか?
A:不幸体質ですからね
あと、自分の今置かれた状況によって幸せを感じるハードルを上げ下げして調整できるんでしょうねぇ。つまりえっちゃんの中ではいつもそれなりに幸せ…的なそんな
傍観者にすぎない私がムセキニンに「幸せになってほしい」と思うことすら許さない自己完結したその姿がすごく素敵。