頭の上にミカンをのせる

「命令されなきゃ、憎むこともできないの?」(ブルーアーカイブ#3 エデン条約編3.私たちの物語)

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「がっこうぐらし!」  ただ生き伸びるだけでなく、絶望的な状況でも日常を構築する

その足は歩き出す やがて来る過酷も 乗り越えてくれるよ 信じさせてくれるよ

5巻まで読みました。

アニメ1話は原作3巻の後半からスタートしてるのだけれど、素晴らしい演出でしたね。おそらくアニメの方は今後数話かけて1話に到る過程を描写し、その後5巻までの日常描写を描いた後「卒業」「進学」へと進んでいくことになることになると思います。

先に原作で先取りさせてもらったけれど、リトルバスターズとかクロスチャンネルを彷彿とさせるシーンもあって、個人的には読んでよかったと思います。Amazonの5巻の評価をみてもらえばわかるように、決して一発オチの作品ではないです。アニメだけだとわからなかったけど、原作マンガの人、絵がすごくうまい!


この先、現実が見えてない「ユキ」が最後までただの馬鹿に見えるか、それとも彼女たちを大事に思うりーちゃんやくるみの気持が理解できるようになるか。アニメでの描き方を楽しみにしています。

自殺しないためのメカニズム「リフレーミング

絶望的な状況においても、自分が今いる状況を、どう捉えるかによって
笑顔でいることができる。自暴自棄になることを防ぐことはできる。
それを状況の「否認」や「病気」や「かわいそうなやつ」というのは簡単な事だけれど、
そういうことが必要になることはある。 

ここに閉じ込められているのではない。ここで暮らしているのだ。
学校行事だと思ってみると、少しずつやりたいこと、やれることがみえてくる。

本来なら足がすくんで動けなくなるような状況でも、
俯いて絶望に打ちひしがれるしかできないと思われるような状況でも、

この作品の場合、籠城生活を「学園生活部」の部活動と捉え、
命がけの物資調達や調査作業を「遠足」とたとえ、
その他もろもろの「ゲーム」を取り入れることで退屈や恐怖にとりつかれないようにすることができる。
心が死ぬことを防ぐことはできる。楽しんで、笑顔を作ることさえ可能だ。

ただ生き伸びるだけでは日常じゃない。どんな状況だろうが楽しんでこそ日常

そんなわけで多分アニメ放送分である5巻まではずっと「日常もの」になります。

この作品、1話がクライマックスになってしまうのはもうしょうがない。でも、じゃあ1話以上の盛り上がりはないからもうこれ以上見なくてもいいかというとそうでもなくて、今学校生活が死ぬほどつらい人に、いくつか刺さる言葉や刺さるシーンがあるので最後まで見ると意外と良かったって思えるかもしれない。(設定ガバガバやけどなー!)

危ないよ。でもさ、生きていればそれでいいの?

後悔は、したくない。やれることは全部やる。
常に前を見て進んでいたい。振り返るのが怖いから。そう思っていた……

躓く日もある。転ぶ日もある。泣きたい日もある。
いっぱい泣いて、いっぱい寝て、いっぱい食べて。もう一度立てばいい。
いつかこの息が止まる、その日まで

余談 「リトルバスターズ!」を思い出すような展開が胸熱でした

ネットの議論を活性化するために必要な4つの「もの」 - この夜が明けるまであと百万の祈り
わかもの(くるみ)、ばかもの(ゆき)、よそもの(みき)、きれもの(ゆうり)。

見どころはりーちゃんこと悠里さん。普段沈着冷静でしっかりしており自然とリーダー役をつとめているのだけれども、いったんテンパると一番脆い部分もある。

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りーちゃんがゾンビに脅えてガクガク震えてるシーンとか、ずっと踏ん張っていたのに心が折れてボロボロ泣いてしまうシーンとか見てるとめちゃくちゃ興奮します(変態)。そういう時に支えになるのが、今までずっとりーちゃんに支えられていたユキである、という展開はグッときた。まるでユキ=直枝理樹、りーちゃん=棗恭介かと錯覚したほど。

もちろん、実際はりーちゃんは上記の理由から棗恭介ほど強くはない。また、最終的に、この4人全員生き残ればいいけれど、ガチでいくならみーくん以外は生き残らない展開も考えられるので、そうなるとみーくんこそがカギになってくるわけで、この辺りは決して同じ作品ではありません。