頭の上にミカンをのせる

「命令されなきゃ、憎むこともできないの?」(ブルーアーカイブ#3 エデン条約編3.私たちの物語)

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「ガンダムTHE ORIGIN」

いわゆるニュータイプ思想というのが、どういうものか僕はわかってないのだけれど、どのみち怪しげなものだと思っている。「エスパーにならわかりあえる」というのは「現実には分かり合えない」ということの反語的表現。だから「わかりあえたらどんなにいいだろう!」というのが1stガンダムの最大唯一のテーマ。…と言い切ってしまうと味気ないのだけれど言っちゃう。いろいろ曲解されているようだから。付け加えると、このテーマは最近ますます重い意味を持ってきている。だから1stは「重い」んだと思う。


今までガンダムはZ、逆シャア、V、∀、00を見てきましたが、ようやく初代ガンダムを見ました。脈絡なく言葉だけ知っていた名言の数々が自分の中で「このシーンだったのか」とわかるとなんとも言えない気持ちよさが有りますね。

次はGのレコンキスタを見るつもりですが、どうも……私はあんまりガンダム見る能力がないかもしれない。頭悪いのかなぁ。それとも見方が間違ってるのかなァ。

好きなキャラはスレッガーさんですが、スレッガーさんがミライさんにビンタかますシーンとか、今はなかなか難しいかもなぁ……。


シャア(キャスバル・レム・ダイクン)さん。特に終盤は自分が思っていたよりずっとダメ人間だったというか、おそろしく優秀なんだけど天上天下唯我独尊な上に人の話を聞かないですね。下の会話とか、自分が思ったとおりにならなくて駄々こねてるだけのクソガキみたいな印象を受けます。

「私の前に常に現れるのがお前だった! 
腐った衆愚の塊でしかない連邦の手兵として小賢しくも私に敵対し、 
せっかく与えられているそのニュータイプとしての能力を無思慮に遣い、
私の為すところを妨げ 
あまつさえララァを私から、奪った。その報いを受けろ!」

とはいえかなり複雑ですよね。母からの愛情をうける機会を奪われ、復讐のためとはいえ親しくしている人にも本心を明かせず、むしろ親友としてつきあってきた人間を欺き、裏切り、殺す。そんなことばかりを繰り返してきたら、精神を保つためには自分の行いが正しいと信じ切る必要があるし、妹に執着するのも当然と言えます。私は先にZガンダムを観ていたので、よくORIGINのコレがあそこまでオトナになれたなぁ(Zでも完全にOTONAだとは思いませんが)。そりゃ1年戦争からグリプス戦役開始まで7年もの期間があるのだからまぁ多少は、ね。


逆にアムロは、メンタルは弱いけれど思った以上に賢い。賢くて空気も読めるけどそれにたいしていちいち反発したり女の人に甘えていく、という感じでこちらもちょっとZとはだいぶ印象が違いますね。

「もおたくさんだ。そんないい加減な実験にぼくのガンダムを使わないでください。」
「僕のガンダムだぁ?呆れた言い草だねえ。誰が、いつそんな風に決めたんだ?ガンダムは子供のおもちゃか!?ガンダムは兵器だ。俺は兵器としてのガンダムを改良しているんだ!ただ任務としてな!間違えるな!ニュータイプとか何とかいわれて少しつけあがってるんじゃないか?」
「殴るんですか?僕を。いいさ。殴ればいい。こ、こわいもんか、そんな顔をしたって、あんたなんか声と体が大きいだけなんじゃないかあ!暴力で僕からガンダムを奪うつもりなら奪ってみればいいんだ!僕のものですガンダムは!いけませんか?」

今までいつもそうだったじゃないか!アムロにならできる!頑張って戦ってって!アムロは特別だってみんなして僕をおだててきたんじゃないか。それを今更いい気になるな、なんてなんだよ!ひどいのは君やみんなの方だよ!僕の気持に関係なく、なんでも僕にさせて。まるで僕が好きで戦ってるみたいに!違う!僕はいつだって怖かったさ。怖くていやで仕方なかったけど戦っていたんだ!わからないだろ、そんな気持ち!

非常に躁鬱が激しく、感情のままあたりちらすことが多いですが、そりゃ戦争でいきなり人間殺したりするのだからおかしくも成るだろう、と。マチルダさんがずっと生きてたらどうなってただろうかな、などと思います。それでもさんざん文句を言ったり、規則通りに動かないなど軍人としては問題あるものの、16才という年齢を考えたら非常に理性的だし、文句を言いつつも任務を投げ出さないところはすごい。

他にも1キャラごとに個性があって、いろいろ語りたくなる感じですね。ザビ家の面々の関係も緊張感があってよかった。お前らほんとに仲悪いよな。などなど、やっぱりなんとなく概要だけ知ってるのと、実際に見るのではだいぶ違っていて面白かったです。


それにしてもとにかくガンダムは見るの大変ですね。「なぜ連邦地球軍はこのようなルートで移動するのか」や「地理的にどこからどこへ動いているのか」、「敵軍勢力はどうなっているのか」などはいちいち図で説明してくれたりはしないのでその都度ググって確認とかしないと頭に入ってこない。あと、なんといってもモビルスーツやモビルアーマがコロコロ変わるし、名前を教えてくれない時があるの、画像見てて理解にラグができるのでつらい。
どのシリーズも情報量が多いため、アニメで一回見るだけでは全然理解できず、途中で止めたり、何度も見返してようやく頭に入るという有りさまで見るのが大変しんどかったのですが、マンガだと自分のペースで読めるので、ゆっくり読み進められるのがいいですね。とはいえ、安彦良和さんの絵は素晴らしいとは思うものの、やはり戦闘シーンなどは色があったり動いてるほうがわかりやすい、という気持ちもありやはりメディアによって一長一短あるのだなぁ、などと思いました。



参考:生まれて始めてみたのは∀ガンダムで、正直あんまり記憶が無いです。
SeeDは三つ巴になったあたりで見るのやめてしまった。 00もかなり適当に見てました。映画版は良かった。

Zガンダムは2012年12月に見たらしいです。途中までしかまとめが残ってない。結構後半ノリノリで楽しんでたはずなんだけどなー。
http://togetter.com/li/420590

Vガンダムも実況しながら見てたけどtogetterまとめ作ってなかったので見返せない。2013年7月か。
http://d.hatena.ne.jp/rikuo/20130209 に載ってる方法を使って
「from:ddrdaisuki Since:2013-07-03 Until:2013-07-06」で検索してみたんだけど出てこなかった。IDを変えたせいかな。