といいたくなるくらいゼンショーがV字回復してる……正直ちょっとビビった。
月次の数字だけ見ていくと、この回復はおかしくない?この数字ほんまなのか?とちょっと疑いたく成るのだけれどもしこれが本当ならば昨年度とくらべて業績はV字回復している。 そうは言っても営業利益は全盛期である4年前の6割くらいなのですが、売上原価の向上の原因は人件費より材料費の様子。売上はそれほど変わらないレベルまで回復してます。
あの時から、ゼンショーはどのように変わったのかな?とりあえずワンオペが今のところなくなった、って言われてるくらいかな。業務請負の件とか、労働時間の管理やらいろんな指摘については改善されたのかしら。よくわからんな―。
・価格変更にあっさりと成功。
・客数は減っていたものが、値下げ効果があったとはいえついに10月で前年度比プラスに。
・アベノミクスの失速やTPPなどは、ゼンショーにとって追い風に。
・当時はあれだけ批判されていたけど、深夜営業はとっくに1600店舗で再開してる。
・深夜のワンオペに関しては今のところまだ様子を見ているらしいが、復活するかもね?
すき家、全店での深夜営業を延期 期限設けず再開めざす:朝日新聞デジタル
ゼンショー、「すき家」の深夜営業再開を急がぬ理由 :日本経済新聞
危険水域にあった自己資本比率も増資によって回復。しかも増資した時より株価が上に。
株価は騒動があった時の900円を遥か下に置き去りにして増資前の1200円も突破。完全復活。しかもこれまだまだ上がる感じですね。
月次でみても、客単価だけでなく客数まで急回復。店舗数の減少に歯止めがかかってる。
つまりブラック企業の噂が広まって人手確保できなくなる、みたいな話は一時的なものだった?
実際にはすき家以外の系列では出店が閉店を上回っておりさらに業務拡大が続いてる。
10月に急回復している理由は
すき家の客数・売上大幅増は期間限定牛丼値下げが原因か…牛丼御三家売上:2015年10月分(最新) - ガベージニュース
とのことです、これが11月移行も継続するかどうかは見ものですね。
いずれにせよ、どう考えても、ゼンショーがオワコン、とはとても言えないですね。むしろこれからどんどん発展していきそうですね。
ちなみにワタミはこんな感じですね。
ブランド価値の毀損、業態全体の不振などから業績の悪化が続き、介護部門の身売りなどが続き、ついに決算短信でも「継続企業の前提に関する重要事象等」の項目に下記の記載が登場。着実に衰退しています。
平成27年度の利益計画の達成を前提としても、取引金融機関からの金融支援が必要な状況により、継続企業の前提に関する重要な疑義を生じさせるような事象又は状況が存在しておりますが、以下のとおり対応策を実施しており、継続企業の前提に関する重要な不確実性は認められません。