以前に「最貧困女子」読みましたが、同作者が脳梗塞になり、その体験を語った本を出しているそうです。興味があるので紹介します。
「まさか発達障害だったなんて」 - この夜が明けるまであと百万の祈り
すくいきれないもの 「最貧困女子」 - この夜が明けるまであと百万の祈り
高次脳当事者となって気づいた、高次脳とこれまで取材してきた貧困者の訴えや所見との共通点を羅列します。
— 鈴木大介 (@Dyskens) 2016年6月18日
ビニール袋の中に閉じ込められて息を吸っても吸っても呼吸している気にならないようなパニック/喜怒哀楽あらゆる感情の制御が困難で感情そのもののパワーもデカい/物事の優先順位がつけられず、急げば100%パニック/不快な騒音があると会話が不能/他人のグループの会話が全部頭に入ってきて苦痛
— 鈴木大介 (@Dyskens) 2016年6月18日
自分だけスローモーションの世界に生きている気がする。周囲がめっちゃ速い/コップこぼす。こぼすとパニック/注意力が足りずメール上の誤字脱字に気づけない。数回見直しても誤字が残る/注意力がロックしてしまって、気になったものや強いマイナスの感情などから視界や集中を解除できない
— 鈴木大介 (@Dyskens) 2016年6月18日
と思いきや5枚以上の硬貨を数えるのが難しいぐらい極端に低い集中力と、抗えない眠気/不器用・不自然な所作/表情が不自然でこわばる/理由がわからないけど心が辛くてしょうがない/嫌いな人のことを考え出すとその考えが止まらない/難しい質問を問いつめられると100%パニック
— 鈴木大介 (@Dyskens) 2016年6月18日
こんなん絶対一人で抗えない苦しみ。目の前に「楽になるけどあとで地獄見る」クスリがあったら手をだすかもしれないぐらい。
— 鈴木大介 (@Dyskens) 2016年6月18日
唯一効いたのは、誰かに背中を撫でてもらうこと。
— 鈴木大介 (@Dyskens) 2016年6月18日
朝から失礼しました。でもえらそうに闘病記書いたり貧困語っちゃったりして、俺本当に糞だと思ってる。こんなに長い間沢山の人を取材してきて、こんなにも苦しいんだって、ほんと分からなかった。苦しみを抱えた元当事者が当事者の支援をするのを冷たい目で見たりもした
— 鈴木大介 (@Dyskens) 2016年6月18日
で、こういう状況の人に、就業支援だとか資格を取ろうとか、違うと思うに至る。俺も少しはそういう主張してきたけど、超前言撤回。そんなアプローチの前に「休ませる」。そうじゃないと彼らは社会に戻れない。それサボりじゃないよ。生活保護バッシングの人はいっぺん脳梗塞なってみ? と思う。
— 鈴木大介 (@Dyskens) 2016年6月18日
貧困者の自立支援に必要なのは就業支援ではなく医療的アプローチなのではないか。それも精神科領域ではなくリハ領域ではないかという提言をしていきたい昨今です。
— 鈴木大介 (@Dyskens) 2016年6月16日
激しくトラウマチックな体験が高次脳もしくはそれに近しいダメージを脳機能に与えるデータの裏付けがあれば、なぜ傷つけられ辛い思いを重ねてきた人ほど、その後を貧困の三重苦が苛むのかが分かりやすく可視化されると思う。
— 鈴木大介 (@Dyskens) 2016年6月16日
あと拙著関係ないけど、この記事泣けた。心の痛みが可視化できれば、いろいろなことが前に向かっていくような気がしてならないです。 → 皮膚を傷つけ生きていく――自傷は「狂言」で、取るに足らないことなのか - messy|メッシー https://t.co/Ymf7Txxupz
— 鈴木大介 (@Dyskens) 2016年6月16日
個人的には「貧困者の自立支援」については就業支援も絶対必須だと思っていて、だからこそそっち方面にかかわってる。 でも、まず医療的アプローチがもっと必要であるとか、それについての認識があまいというのは強く思う。
医療機関との連携は必須だし、医療機関も手をこまねいているわけではなくいろいろと乗り出してきている。水面下では結構動きあるので、鈴木さんには今後そっち方向の取材記事とか書いてもらえたら、ぜひ読んでみたいし紹介していきたいなと思ってます。