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「命令されなきゃ、憎むこともできないの?」(ブルーアーカイブ#3 エデン条約編3.私たちの物語)

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最近一部の人間がやってる「無尽・頼母子講」もどきと、クラウドファンディングは方向性が真逆じゃないかな

いろんな言葉を紹介しますが、どれもそのものが悪いといってるわけじゃないですよ。ただ、言葉を正確に使ってほしい。違うものを「クラウドソーシング」だと名乗って迷惑かけるような行為はやめようよ、ということが伝われば幸いです。


低額で仲間内だけで金を融通しあうだけのCAMPFIRE案件は「頼母子講」「無尽」だと思えばいいんじゃないのかな?

読みました。私は上の記事の方とは少し意見が違っていて「募集する理由がつまらなかった」ことや「売名行為(MLMに構造が似てる?)」という点よりも、「仲間内で金回しあいしてるのではないかという点」が最大の問題だと感じます。


直接金融 - Wikipedia
無尽 - Wikipedia

メンバーが毎月金を出し合い、積み立てられた金で宴会や旅行を催す場合もあれば、くじに当たった者(くじと言いながら実際は順番であることが多い)が金額を総取りする形態のものもある。多くは実質的な目的よりも職場や友人、地縁的な付き合いの延長としての色彩が強く、中には一人で複数の無尽に入っている人もいる。

要するに彼らがやってることって昔からあるやつなんです。仲間内でウェーイがしたい人たちの間での閉じた直接金融。そういう意味で、彼らがやってることはオープンな方向性の直接金融を志向するクラウドファンディングとはむしろ逆の流れなんですよ。本質が全く逆なものをクラウドファンディングだといわれるのは違和感強いです


ネットで広く募集してるんだから閉じてない!と言い張られるとしても、それならそれで彼らがやってるのは性質的にこちら寄りではないかなと。

ソーシャルレンディング - Wikipedia

彼らは別の機会にメンバー内でまた同じような案件を立ち上げてお金を融通しあうわけですよね。プロジェクト内で完結しておらず、貸し借りが残る形になっている。お金をぐるぐる回してる。だったら、クラウドファンディングになってない。それは「サイバー頼母子講」とか「ソーシャルレンディング」であってやっぱりクラウドファンディングではないよね……。 本質的に全く違うどころかむしろ逆なものを「クラウドファンディング」と名乗ってブランディングに活用してる。そして、それをプラットフォーム提供者が後押ししている。

一体なにが始まるんです?


仲間内で金融通しあうだけならCAPMFIRE使わないほうが合理的でしょうに、わざわざそれ使ってそれを自慢するという感覚も生理的に受け入れられない

あえてこの案件に何か言うとしたら「7万円程度の金集めるために、わざわざCAMPFIREなんてシステムいらんでしょ」ってことかな。CAMPFIREはクラウドファンディングの中でもオーソドックスな「購入型クラウドファンディング型」サービスです。今回のような案件に適しているとはとても思えません

仲間内で手渡しや直接振り込みで解決できる程度の金額を求めて、いちいち高い手数料取られて、大げさなHP作り、でも結局やってることはシステム使わなくてもできる仲間内での金銭回し。。わざわざ無駄で非効率なことしてるだけ。そんなものをクラウドファンディングへの挑戦だとか成功例だと胸を張っちゃう感覚がもうついていけない

・The frog in the well does not know the ocean. (井の中の蛙なんとやら)
・He that stays in tha valley shall never get over the hill. (谷に留まる者は、丘を越えることは出来ない)
・He who is in hell knows not what heaven is.(地獄に居る者は、天国を知らない)

そりゃ、まじめにこの仕組みに取り組んで、それを発展させようと思ってる人からしたら「せめて別の名前を名乗ってやってくださいよ」って思うでしょ。別にシステムをそういう風に使うことは誰も止めないから、勝手にすればいいけど、そんなものをクラウドファンディングだと呼ぶなという気持ちはなんとなく想像できる。

コミケにきて、ちゃんと整列しなかったりマナー守らなかったりニコ生で人を撮影しまくったりした人が「これがコミケです!」「コミケ楽しかった!みんなもコミケこんな風に楽しもうぜ」ってレポートしてたらフルボッコですよね。それに近い感覚だと思う。もっというとね、傍から見てたら、仲間内で踏み絵の儀式を公開でやってたり、CAMPFIREの人(家入さん)に媚びを売ることを目的としているようにしか見えないわけ。もうとにかく違和感の塊。 


最初から仲間内でお金プールして必要な時にお金貸出すればいいのに。いろんな無駄な作業を生み出して、それで何かをやったつもりになってるのって、彼らがよくバカにしてるサラリーマンと一緒ですよね。 会社組織だろうが、プロブロガーだろうが、結局組織化したときにマネジメントするやつがちゃんとしてないと、無駄だらけになるんだなということがわかりますね。

支援者もクラウドファンディングは「投げ銭」ではなくて「投資」という感覚をもったほうがいい

自分的にナントカ邸は在った方がいいような気もするが(必要な人もホントにいそう)でもね、資金集めがCFか。。。と。実際、130万すら持ってない、持てない(作れない)人に、それを運営する力があるか?※あるなら自分でやると思う。経営の一歩目は資金作り(集めではなく)。それが今回CFで飛ばす方法みたいだけどwwなんかねw微妙。経営難でクラウドファンディングをまたしそう=将来的に不安しかない

援者って支援するというよりかは、投資(リターンは満足度)する感覚。
決して、募集者に対してお金を恵んでやるとかそういう話&気持ちじゃダメだと思う

このあたりも非常に重要な感覚何だけど、上の人たちってコミュニケーション感覚とか薄く広く投げ銭をする人を増やそうとしてるような気がして気持ち悪い。もうちょっと「たとえ少額でもちゃんとした投資なんだ」って感覚を育てないとほんとゴミみたいなものばかりが増えそう。



CAMPFIRE自体は、ミクロな直接金融目指してるみたいだけれど、せめて家入さんは「いいモノ」を選んで宣伝するくらいの責任は果たそうよ

ここまで書いて「ほら見てくださいよ。CAMPFIREの手数料って20%もするんですよ!」って引用をしようかなと思ってググったら、CAMPFIREが手数料大幅に値下げしてることを知りました。

クラウドファンディングのCAMPFIREが手数料を20%から5%に大幅引き下げ「小さな声も拾い上げられる場所に」 | TechCrunch Japan

これまで20%取っていた手数料を大幅に削減(とは言え米国のサービスなどは手数料が1桁パーセントなのが一般的だ)。プロジェクトの審査条件も緩和して、小さな個人であっても、ファンを作り、お金を集めやすい場にするという決断をした。20%と5%、大した差でもないと思う読者もいるかも知れないが、例えば100万円集めるプロジェクトで20万円取られるか5万円取られるかの違い、と考えるとその差が大きいことは理解できるのではないだろうか。

思いとしてはすごく共感するところだけれども、気になるのはマネタイズと掲載されるプロジェクトの品質だ。家入氏は「いくつか案は検討しているが、まずは流通総額を伸ばすのが大事。また品質については、『ごった煮』になると思う。でもそこから本当にいいモノが生まれてくる方が夢がある」と語る。

ああ、これならまぁありかもしれません。もとより、こういう小口案件を扱うプラットフォームに舵を切ってたんですね。それ自体はよいことだと思います。


とはいえ、「そこから本当にいいモノが生まれてくる方が夢がある」というのを目指してるなら、せめて「いいモノ」を選んで育てていかないと、ウンコみたいな案件ばかりが広まるのではないかと危惧しています。

運営者がどういう案件をプッシュするかというのは、有名人は影響力を考えろという話とはまた違うと思う。明確に「運営者がサービスの方向性をどうとらえているか」を示すものであって、さすがにクラウドファンディングでやるのが最適だとは到底思えないような「ソーシャルレンディング」寄りの案件までCAMPFIREを使えばいいよ、と促すのはとても気持ちが悪いです。



クラウドファンディングはCAMPFIREいろいろありますからほかのものを検討してみてもよいかもね。
http://crowd-funding.jp/

今回の件、誕生日みたいな話に特化してるなら違和感なかったのにね。Amazonは本当に賢いなあ。
http://social-design-net.com/archives/8104



クラウドファンディングの入門書の決定版です。一口にクラウドファンディングといっても「購入型」や「投資型」などいろんなパターンがあります。自分がちゃんとやろうとするなら、怪しい界隈の人の声に流されるのではなく、ちゃんと理解してからやりましょう。


自分ではまだやるつもりはないけど見てみたいという人はこちらの話がむちゃくちゃ面白いです。