アニメ1話の評判は悪いですが、実はfateファンにオススメの作品。
主人公は機械オタク。機械のことが好きすぎて、周りからは馬鹿にされているけれどそんなことが全く目に入らないほどにのめり込んでいる。ある日空から降ってきた棺の中に眠る機械じかけの少女「リューズ」を修理して目覚めさせ、彼女の主人となる。
ここまでだと「ラピュタ」のような展開ではアルのだけれど、二人の関係性はラピュタとは違う。この作品でも「早乙女さん」のようにヒロイン役のこの少女が主人公より圧倒的に強力であり、主人公は守る側ではなく守られる側、サポートする側。
つまりどちらかというとfateにおけるマスターとサーヴァントのような関係ですね。(まぁセイバーと違って「絶対忠実」なので正確には違うのですが)
この主人公が、もう一人の女主人公「マリー・ブレゲ」と協力して、街で起こる惨劇を阻止しようと立ち回ることに成ります。んで、このマリーはfateの遠坂凛みたいなキャラクターであり、さらにエミヤのようなサーヴァント付きです。当然ながらとてもサバサバしていてきっぷの良い魅力的なキャラなので、主人公とマリーが協力しながら困難に立ち向かう展開はとても楽しいです。
さて、スタートラインはfateと同じようなものですが、戦う敵は違います。こちらの敵は「世界そのもの」です。
ちょっと世界を救いに行くの。理想を追求するのにもっとも都合の良い立場ってなんだか分かる?それはね?テロリストよ。世界にはまだ腐るほど陰謀があるのよ。そこへ自由気ままに突っ込んで政治や陰謀も暴いてやるの。誰にも褒められることも感謝されることもないでしょうけど、それって絶対気持ちいいわよ!?
漠然としてますねー。でもちょっとワンピースっぽくてワクワクしますよね。
比較すると、こういうところで敵を個別具体的な人間の形に集約し、かつ色んな形で有機的に変化するという仕組みを作ったfateという作品はいかに強力なコンテンツであるかはよくわかると思いますが、でも、この作品もなかなか悪くないです。
世界観もしっかり作り込まれており、「アニメ向きではない」ものの、ラノベとしては面白い作品です。さすが「ノーゲーム・ノーライフ」の作者さんという感じです。
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ラノベだと読みにくいので、コミック版が一番オススメ。
アニメは一話をみた段階ではちょっと厳しいかなと思います。