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「命令されなきゃ、憎むこともできないの?」(ブルーアーカイブ#3 エデン条約編3.私たちの物語)

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「バイオレンスアクション」「デイドリーム・ネイション」

※10点満点で個人的な好みと、他の人へのおすすめ度をつけます。
※一記事につき5作品になるまで追記します。

①「バイオレンス・アクション」

(個人評価7点。他人へのおすすめ度6点。続きはすごく読みたい)

殺し屋の少女が主人公の物語。

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「殺し屋の少女の話」なんてのは、リアリティなどはかりようがないため、もうほんとにその主人公たちが好きになれるかとか、アクションシーンが好きかとかそういうところで決めるしかないと思います。その点において、私は「デストロ246」や「ギフトプラス」などのマンガはあんまり好きじゃないのですが、この作品の少女はかなり好きです。

一巻を読み終えた時点では、まだ主人公の少女が「なぜ殺し屋をやってるか」はわからない。というか今の時点ではほとんどなにもわからない。

わかることといえば、

◆日頃から殺し仕事以外に「簿記の勉強」をやるなど別の目的を持って生きていること。
◆仕事自体にはプロフェッショナルの意識が有り、自分の感情を持ち込まないし、一度引き受けた依頼は、どんなに理不尽でもきちっとやり遂げようとすること
◆一方で、仕事に関わりのない部分では感情豊かで、涙もろい。

このくらいなんですが、個人的には結構魅力的なキャラだと感じます。

アクションシーンについては物足りないところありますが、サブキャラもクズばかりではあるものの独特の味があって、会話などは見ていて楽しいです。

まぁ、世界観とかそんなにしっかりあるわけでもなさそうだし、とにかく主人公の女の子を魅力的に描くという点に特化している作品だと思うので、そのあたりをしっかり描いてくれるなら続きも読みたいなと思います。


②「デイドリーム・ネイション」

(個人評価8点。他人へのおすすめ度4点)

漫研部内での少女同士の掛け合い」がメインに、添え物として「カエルの神様♂」が加わってる感じ。舞台は共学の高校なので普通に男子もいますが、まぁとにかく少女二人がメイン。「ゆゆ式」や「ゆるゆり」に男が混じってるというよりかは、「Nia_7」や「ラブやん」みたいなノリですね。

この作品で気に入ってるのはとにかく女子高校生たちのフェティッシュな描写。舞台は夏なのだけれど、開放的な正確な女の子は、部室の中ではネクタイも外しボタンを緩め、裸足姿です。もう片方のおかたい正確の娘(巨乳)は、逆にボタンを緩めたりすることはないですが、シャツが汗で滲んでいたりします。 女子高生が、親しいを通り越して腐れ縁みたいな関係の相手でないと見せ合わない「だらしない」姿を見せているというだけなのだけれど、その描写がうまいなぁと思います。

さらに、途中からは日焼けしてる陸上部の少女出てきたり、メインの二人が巫女服にコスプレするシーンがあったりといろんな見どころあります。

とにかく、高校生が部活動や夏休み有にひたすらだべってるマンガなので起伏とかストーリーがあるわけじゃないのですが、それでも「女の子がかわいい」というだけで十分満足できるのほんとすごい。

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「シグナル100」

(個人評価0点。他人へのおすすめ度0点)
「デスゲーム」もの。デスゲームものは駄作が多いのはわかっているので覚悟して読んだつもりだったが、作品内容以前の段階で詰んでた。

最初の設定が面白かったから期待して最後まで読んでしまったけど後悔しかない。あまりにもいい加減な展開が続くので、この作品の作り方自体に問題があるのではないかと思ったら、あとがきでそのことが裏付けられた。しかも作者さんがそのことを誇らしげに語っておりもうなんというか呆れしか無い。

人狼ゲームビーストサイド」

(個人的評価2点。他人へのおすすめ度0点)
「デスゲーム」もの。主人公が最初に「村人」側で生き残ったと思ったら、続けて「狼」側でゲームに参加する、というのはなかなか興味深くて少し期待したのですが肝心の「人狼ゲーム」としての出来が悪すぎました

まず「狂人もなしで狼3村人10しかも狩人有り」。この時点で狼無理ゲーです。ゲームバランス悪すぎです。

で、このゲームバランスを取るために「個人的な人間関係」みたいなのが幅を利かせるわけだけれど、村人側のプレイヤーが、生きることに対してあまりに真剣でなさすぎる。考えるための時間的余裕も非常に長いのに、村人側が全く協力もシミュレーションを全くしない。

そういう要素を含めてのバランスを取っているといえばまぁそうかもしれないけれど、こういうことをするなら「人狼ゲーム」とは違うゲームでやってほしい。人狼ゲームの醍醐味である戦略とかがほとんど皆無だ。


しかも、ただでさえ理不尽なゲームであるわけだけれど、そこをフィクションとして受け入れるためには、せめてその「理不尽なゲームの中ではルールやフェアな条件を守られる」べきだと思う。それが運営(作者)が最低限守るべきラインというか矜持みたいなものではないか。

けれどこの作品にはそれがない。運営がルール違反をしてその結果アンフェアな側に立たされた側がその不利を覆して勝つならまだ納得できる。しかしこの作品は運営側の不手際により発生したアンフェアな状況が全く改善されず、その状況を利用した側がそのまま勝ってしまう。それはどうなのか。

まだこれが1回限りのアクシデントというなら「不慮の事態に戸惑いもあっただろうがそのアクシデントを上手く活用して勝った」という形で受け入れることもできるがこれが2つも続く。村人側がルール外で2人勝手に死ぬことで噛み手間が減るのはダメでしょう。

さらに、これは許すとしても最終話はさすがにアカン。3重にアンフェア。(「いきなり制限時間がなくなる」「いきなり村人側が生きるのを諦める」「いきなりゲームと関係ない過去のエピソードが持ち上がって村人の判断を歪める」)最後の怒涛の無理展開はさすがに萎える。

「ゲームの人数バランスがクソだったので、主人公側は補正で5つもチートして勝ちました」 ……そんな人狼ゲームが面白いかといわれると……ちょっと無理かな。人狼ゲームといいつつ人狼ゲームとしては破綻に近いし、人間ドラマや主人公を描くという意味でも弱い。あんなに優しかった子が人狼ゲームで歪んでしまいました。恐ろしい、という話をするには、あまりにも主人公の女の子は馴染むのが早すぎて説得力がない。ラストシーンを練りこめばまだそういう見せ方が可能だったかもしれないのにそこは手抜きだし、

「何がやりたかったんですか?」といいたい作品になってしまったのは非常に残念。