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「命令されなきゃ、憎むこともできないの?」(ブルーアーカイブ#3 エデン条約編3.私たちの物語)

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サービスはやはり適切な対価を取ってやるべきだよねというお話

この記事面白かったです。 このtogetterまとめは、個人的に是非青二才さん(id:TM2501)に読んでもらいたいので紹介してさせてもらいますね。

上のtogetterまとめ読むのがめんどくさいという人のために簡単にまとめると

TCG好きな店主が、ボランティアやTCG振興のつもりで1時間2000円くらいが相場なところを1時間300円でスペース提供していた。

②経営的に苦しいので客に少し値上げしてもよいかと持ち掛けた(!!!??)

③今までさんざんTCGのために尽くしてきたので客も快く受け入れてもらえると思ったら客から文句を言われてしまったので店主のソウルジェムが濁ってさやかちゃん状態になってしまった。
 (それでもTCGのことは好きなので、値下げするかわりにTCGのために割いていた時間を短縮することにした)

④店主はさやかちゃん状態のままで「TCGゲーマーはクソ」とtwitterで愚痴ったら周りからツッコみを受けて魔女化まったなし状態に。。。

こんな感じでしょうか。

さて、この問題どう考えるべきでしょうか。




私個人としてはtogetterコメント欄にあったこの2つに同意します。

・料金が安いと質の悪いお客さんが多くなって、良い御客さんと普通の客さんがこなくなる。 高くなると質の悪いお客さんと普通の客さんが来なくなる。 その中間かちょっと高いくらいが質の悪いお客さんがこなくなって、良いお客さんと普通の客さん だけになるから、値上げした方がいい

TCG界隈では店が出来ては消えてを繰り返す中でまま見られた光景よな。場を維持するんだってタダじゃないし、ある程度の客筋を維持するためにも、申し訳ないが切るべき客(未満の存在)もいる。ちゃんとお金を払う意識のある人の方を向いて商売をした方が良い




冒頭で青二才さんに話を振ったので、青二才さんにあわせて書くとこんな感じでしょう。


例えば青二才さんがブログ振興のために良かれと思って「タダ」とか「300円」とかでブログ相談に乗るとします。

たいていの人は喜んでくれるだろうけれど、
時々「とにかく手っ取り早く儲かる方法教えてくださいよー」みたいな質が悪すぎる客が来て、
青二才さんも気分が悪くなるし、客も300円しか払ってないくせに文句をいうみたいな誰も幸せにならないことになってしまいます。

実際にそういうことがあったそうです。
努力もリスクも背負わない人間が何かを得られると思ってること自体が罪 - かくいう私も青二才でね

今まで色んなブログ相談を受けてきたが、こんなにカチンと来たのは初めてだ。

こういうことが起きると、せっかくの取り組みで消耗してしまうので取り組みが続けられませんよね。




こんな誰も幸せにならないことになるくらいだったら、
最初から適正な価格を提示してその価値をわかってくれる人を相手にした方がいい。
値段が安すぎて、乞食みたいな人ばっかりが来てしまうようになったなら、値上げをしたらいい。
そして、自分が提示したお金を出してくれる人のために頑張ればいいよね、となります。


逆に、ここでいくらひどい客がいてイライラしたからといって青二才さんが
「俺に質問に来るブロガーすべてはクズだ!」とか「もうブログ相談はやってられない」みたいなことをお店の公式ツイートで言ったら、
次からそのブログ相談受けたい人はいなくなる。今回店長がやっちゃったのはそういうことだと思います。




値段以上の価値を提供できてると思ったら胸を張ってその値段を言えばいいよね

というわけで、店長は、サービスに自信があるなら胸を張って
「ボランティア価格でやってますけど、今の時間帯を維持するために必要だから値上げしますね」といえばよかったんだと私は思います。


もちろん、値上げするのって怖いのはすごくわかるけど、そこで客の顔色伺うのは一番やっちゃダメなことなんだと思う。



とはいえ、もちろん、値付けには最低限のルールがあって「価格以上の価値を提供できているという自信を持てるものを提供しないとダメ」ってことでしょうね。





ここからまた青二才さんの話になりますが。

昔、青二才さんが同人誌を出したことがあります。その時値付けの件でネットで上の店長みたいに批判された時期がありました。私もだいぶツッコミいれました。
何故かと言うと、自分が作った同人誌についてすごい言い訳がましいことを言いながら原価をもとにして、損益分岐点をもとにして同人誌の値付けをしようとしてたからです。
さんざん出来は悪い、ということを言っておきながら、価格は原価どおり取りますよ、ということを言ってしまっていたわけですね。
本人は謙遜のつもりだったのかもしれないけれど同人誌を買う人の方向を全然向けていなかったように思います。
(当時、躁鬱病の鬱と、仕事のキツい時期が被っててまともな思考ができないくらい大変だったそうなので、責めるつもりは全くありません)
青二才氏の同人誌は全然マシな部類じゃないかなと思う - 情報の海の漂流者


こういう値付けの仕方では、誰も納得しないでしょう。
あくまで強気でいっていいのは「価格以上の価値を提供できているという自信」がある時だってのは大事ですね。



これが3年後に、青二才さんがブログ相談サービスを始めたときは、逆にすごいブログ利用者のことを考えるようになってて、
青二才さん、むちゃくちゃ成長したなぁと思って個人的には感動したものです。

【求む】ブログ教えるからメシおごって!! - かくいう私も青二才でね
ぐるなびさん、僕がPR記事書くからこの辺のご飯をおごって下さい!!! - かくいう私も青二才でね
おごってもらうためには、「1キャバ」という単位を覚えておくといい - かくいう私も青二才でね
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そんな青二才さんの成長を見てきたので、青二才さんがVALUを開始したときはちょっと期待してました。
しかし、予想以上にVALUの運営がくそ過ぎて、青二才さんが何か始める前に下火になってしまったのが個人的にはとても残念です。
私はまだ青二才さんのVAを持ってるんだけど、これは彼への投げ銭と思って記念に取っておきます(笑)




おまけ メイドインアビスの6巻の価格決定のルールがすごい面白い。

「なぁマジカジャ、精算ってあったろ?
 あれ、リコの言い分でメイニャの価値が決まったのか?」

「違うよ」

「……ちがうのか?」

「前も言ったけど、村はみんなの欲をしっている。なぜ知ってるか?
 信号を見てるからだよ。彼らの心の底にから発せられる魂の信号を。
 口でいくら言っても、魂の信号は騙せない。」

「居そうだけどな……自分で言ってた嘘を信じ込むヤツよ」

「もし自分の口で自分を騙せているのなら、それはその者にとっての本当。
 やがて魂の信号に成る。
 ナナチ、君にとっての価値は何?」

「オイラか?そうだな……ミーティと…そうミーティ、あとはあいつら…他はいいや」

「きもちよく分かる。とてもいい匂いだ。私も欲しくなる。」

メイドインアビス6巻のとある村では、
一般的な金銭的価値ではなく「その人にとっての価値」が全部可視化されるようになっている。

そして、それをVALUのような形でやり取りできるようになっている。

つまり、例えばブロガーが自分のブログ活動はこれだけの価値があると心の底から信じていたら本当にそれだけの価値があると主張してよいのだ。逆に、周りから高く評価されていても、本人がそう思ってなかったら価値をつけることができない。

自分が思った価値がそのまま価値として認められ、交換できる世界。

VALUにおけるVAの「売り出し」とはまさにこんな感じだろう。このアビス版VALUでどういうやりとりが行われているかは是非マンガのほうで確認してみてほしいと思います。