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ブロガーが自己啓発本を安易に否定するとブーメランで死ぬよという話

巷にある自己啓発本や、それを読んでる人がバカにされるのはだいたいこのあたりが理由ですよね。

①「価値のある自己啓発本のパクリ(引用)や聞きかじりの話を、自分の宣伝や自慢で薄めたカルピスみたいになっている」から。


②それを書いている人がたいした成果を上げてるわけではないために、意識だけ高い人間だと思われてしまうから


③今の時代、ノウハウに限って言えばネットで無料で手に入る情報以上のものはほとんどなくライザップのような「コミットメント」そして互助会のような「人とのつながり(ソーシャル・キャピタル)」そして大学のような「体系化(知識労働者としての振る舞い)」であることが知られておりいつまでも「ノウハウ」のコレクトだけしても意味がないということを多くの人が学習し始めているから。


④イケハヤのようにアングラではなく表で「情報商材」商売をする人が増えてきて、その弟子たちが結果を出せていないことが明らかになるに連れ、バカでも情報を手に入れれば成功できる、とう幻想が薄れてきたから。(売り方への反発)

http://tyoshiki.hatenadiary.com/entry/2016/06/12/170106


つまり、自己啓発本を読む人をアホにしてる人たちの言い分ってだいたいこういうことでしょう。

自己啓発書を読むなら、「7つの習慣」や「プロフェッショナルの条件」「アドラー心理学」のような、時間の重みに耐えた本をよむべきである。読みやすいからといっていつまでもヌルイ自己啓発本読んでるやつは雑魚。


②一冊か二冊読んだら、あとはとにかく行動し、人間関係を作り、差別化できるくらいにスキルを付けることが必要なので、結局自己啓発書云々よりも、日々の習慣や努力が必要であり、そういう努力をしないで口だけ達者なやつは意識高い(笑)系。


③市販の本はそもそも情報が遅いし、本当にいい情報は金を出して手に入るようなところにはないことにまだ気づかないやつはアホ。

などなど。


こういう自己啓発への批判は、その気になればそれっぽい批判はいくらでも言えるし、とても気持ちいいかもしれないけど、ほどほどにしておいた方がいいのかなと思ったり。



自己啓発書の軽さを指摘するのって気持ちいいかもしれないけれど、ブロガーは自重した方がいいと思う。

そういうアングルで批判してしまうと、ブログなんてもっと価値が無いゴミみたいなものばかりと言われるのがオチです。

自己啓発書を否定する理屈は、そのまま自分のブログを否定する理屈になります。「専門家の話じゃなくて、素人にすぎないブロガーの言うことを参考にするなんて時間の無駄でしかない」ってことだから。

でも、そうじゃないでしょ。自分のブログには読まれる価値があるとおもって書いてるんでしょ。じゃあ、専門家でもない素人がかいた自分のブログを他の人がなぜ読んでくれるのか、って考えた方が良いと思う。 ブロガーなら、自己啓発書はバカって考えるよりも、「自己啓発書はなぜ、誰に読まれているのか、どうやって読者を掴んでいるのか」ということをこそ考えたほうがいいのではないかなと。



出版までこぎつけた人たちを見てみれば、結構な数のひとたちがありきたりに見える内容を書いているように見えるけれど、実際にファンを掴むことに成功し、内容も出版社から一定水準にあると認められていたりします。(中には、ITコンサルなのに戦略コンサルのフリをしてダイヤモンド社を騙して本を出したりしてる恥知らずな人もいたりいなかったりするようですが)大抵の人は、同じブログという土俵で勝負したら遥かに格上だったりします。


たとえば、電脳クラゲさんやファーレンハイトさんなどブログが主戦場だったときは圧倒的に強かったじゃないですか。この人たち、文字数制限がなかったり、ブログと同じように煽りを入れて良いなら、今でも簡単にバズを起こせると思いますよ。そういう強いたちが、文字数やフォーマットの制限の中でコンテンツを作り、ブログ運営とは違った戦い方の中で、「はてブ」と違ってちゃんと1500円くらいのお金を払ってくれる人を得るためにしのぎを削り合っている訳じゃないですか。「はてなでそこそこ力がある」程度の人間が安易にバカにしたら「単著もないのに」「原稿料もらえる仕事したこともないのに」的なブーメランで死ぬと思います。


自分のブログでも自己啓発的なことを自分で書いてるのに出版社から声がかからないような雑魚ブロガーが、自己啓発書をバカにするのは、天にうんこを投げつけるようなものですね。そういう人は高笑いしている自分の口にうんこが振ってきて死にます。というか死にました。


真面目な話、原稿料もらって文章書く、というステージを体験してないなら、あんまり「人」についてごちゃごちゃ言わないほうがいいと思う。




これは最近読んだ「君たちはどう生きるか」で語られていたことですが、あくまで読者の分をわきまえよう。作品がつまらなかった、というまではOK。

「こんな作品を書いている人は自分より劣ってるに違いない」と考えるなら、自分がそれより優れた作品を作って評価されるしかない。

それやらないなら、あくまで読者として、消費者としての分を超えないようにしたいなと。