シンギュラリティのお話。なんとかなく藤子不二雄っぽくて好き。
結局、自分にあった形で能力を発揮できる場をみつけなければ誰もがこうなりかねないよね。
あとは余談。
団塊の世代が定年を迎えているから、その分を補給するために若者の就職率が上がっているだけと言う人がいるが、民主党政権時代は就業者数が増えてなかった。新卒採用をあまり増やせず、生産拠点を海外に移していた企業も多かった。安倍政権からは就業者数が増えて新卒採用も売り手市場になった。 pic.twitter.com/VoFVrmXBfU
— 須賀原洋行 (@tebasakitoriri) 2017年11月1日
就業者数が増える、すなわち、働きたい人が働けるようになるという事だ。当然最初は非正規や新卒が増える。賃金は比較的安い。だから、平均値で割り出す実質賃金の値も低くなる。これは景気が良くなった証左なのに、逆利用する左翼がいる。そしてついに実質賃金が名目を上回り初めたが、左翼は沈黙かな
— 須賀原洋行 (@tebasakitoriri) 2017年11月1日
こういうデータと、こういう小話を大真面目に信じてる人がいるけれど、
普通に考えて、「日本人は安くなった」し「クビを切りやすくなった」んだよねこれ。
しかも、正社員の人材流動性は上がらないままに。
私も、実質賃金の低下について批判するモノシリンみたいな人のアベノミクス批判は見当ハズレもいいところで嫌いだが、
かといってアベノミクスそのものをそれほど評価はしていない。
さすがに一つ一つ丁寧に説明できるわけでもないので、適当にひとりごと。
アベノミクスというのは、とてもタイミングと幸運に恵まれていた
最初のころはみんなよく分かってたと思うのだけれど、最近はだんだん当時のことを忘れてる人が増えてる気がする。
・最も円高になったタイミングで、限界ギリギリまで円買いが溜まっていた。
・ちょうどバーナンキがQE2を発動したタイミングで職についた。
・リーマンショック以降エネルギー価格が一番低くなった時期であり、かつそれがずっと下止まりしていた。
この条件が外れている段階で、金融緩和をやろうものなら、日本政府は下手なナンピン買いをするようなもので悲惨なことになっていた。
だから2008年ころに自民党が政権を握っていたらもっとマシだったはずみたいなことを言ってる人は、単純に勉強が足りない。
あの当時自民党だったら多分もっとひどかったと思うよ私は。
安倍さんが首相になったタイミングは、たとえ民主党政権であっても
2010年11月ころからは
・反動で円安がスタートし、
・アメリカ発で経済はたてなおり始め、ドルは強くなりはじめ
・株価も反転を始めていた
タイミングだ。
経済的な閉塞感を打ち破ったのは、あくまでアメリカ、ヨーロッパのQEなんですよね。
アベノミクスについて「経済政策」で評価してる人はちょっとどうかなぁと思う。
ぶっちゃけ、民主党政権の時代に自民党が政権を担っていても通過競争で勝てたとは思えない。
白川さんも遅まきながら為替介入はしたし金融緩和はスタートしていたが、あのときは圧倒的にドル売りの圧力が強かった。
私は、アベノミクスは数十年単位で見れば、圧倒的に「ダメな政策」だと思っている。
私が上のグラフから感じるのは、「日本の安売り」かつ「需要の先取り」だ。
将来的には10年以上続くデフレのタネを必死に撒いていると私は思っている。
民主党が特にだめだったところと、安倍政権で評価すべきはなによりもその「運のよさ」と「長期安定政権であること」の2点
もちろん、民主党のままであるよりも安倍さんが首相であったほうが圧倒的に株価も上がっただろう。
まず、世界が金融緩和競争を始め、かつ資源価格が下がっているという状態で
タイミングを逃さず協調するどころか率先して異次元金融緩和を行ったのは評価されるべきだ。
また、海外投資家たちは、政権担当能力に不安がある民主党が政権を担っていることを非常に嫌っており、
野田首相が衆議院解散を発表した当日から、自民党の圧倒的勝利&その後の長期的な政権を期待して大きく買いが入った。
民主党が圧倒的にダメだったのはこの点だ。
「国民に全く信頼されなかった」ために国のモメンタムを悪化させてしまった。
政策が悪かったから信頼されなかったのではなく、信頼されなかったから何の政策もできなかったのだ。
さらに「ねじれ国会」になって以降は、ほとんど政治が機能していない状態だった。
民主党の罪は経済的な政策面においてよりも、「政権の安定度がまるでなかった」ということであろう。
官僚についてもマスコミについてもまるで手綱を握れず、あっさり潰されるというのは
戦後間もなくに圧倒的得票数を誇っていたのに吉田茂にあっさり潰された頃からなにも成長していない。
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芦田は日本社会党・民主党・国民協同党による3党連立内閣実現に向けて奔走し、これに反対する幣原喜重郎らを抑えて副総理格の外務大臣として入閣した。だが、民主党内では芦田と幣原の、日本社会党では右派と左派による主導権争いが激化し、片山内閣は10か月で総辞職に追い込まれた。
安倍政権の経済政策で本当に効果があったところとは……
個人的に、発足後に異次元緩和を開始したところは本当にファインプレイだと思うが、
それ以降は、基本的に
①円安政策による輸出業の名目的数字が大幅回復(2012年~2014年)
②消費税増税による駆け込み的な需要とその後の反動(2014年~2015年)
③円安政策と中国の急成長により、爆買いによる内需株好調(2015年~2016年)
④資産価格値上がりによるバブル(2015年~2017年)
⑤欧州・米国における出口戦略にともなう海外の設備投資駆け込み需要を受けての特需(2017年)
⑥2018年の世界的な需要ピークアウト後にはオリンピック需要くらいしか残ってないけどどうする?
と言うかたちになっており、基本的に、安倍政権の効果というよりは、海外の影響が非常に大きい。
本来であれば、インフレが起きるはずだったが、残念ながら日本ではインフレも給料アップも起こらなかった。
ぶっちゃけ、輸出が多い大企業つとめあるいは、投資していない人たちは景気がよくなった実感はないはずだ。
実際、CIやDIはめちゃくちゃ良くなってる感じないしね。
結局、インフレを起こせないまま株価だけあげようっていうのは無理がありますので、来年の夏当たりまでに向けて今打ち上げ花火を売ってる状況ですね。
まさか、この期に及んで日経平均の株価が日本経済の実態を表してるとか思ってる人はいないよね?
安倍政権成立後、2013年5月まではほとんど休みなく株価は上げ続けたが、これはあまりにも期待を先取りし過ぎである。
結局5月23日の株式崩壊&市場関係者大虐殺があった頃には、PER26倍まで買われていた(通常は14~16倍が基本)。
日本市場自体を仕手株のようにしてしまったわけですね。
5月23日以降はさすがにみんな反省したのか、その後は調整しながらも上げ続けていたが、
二度ある事は三度あるでやはり明らかに上げすぎて、チャイナショックが起きたときにはPERが19倍だった。
そして、2016年の頭。地獄のような2ヶ月だったけれど、アレは日銀のインチキ買い支えの反動ですね。
そこから先は、マイナス金利発動→日銀によるETF買い支えと来て、いよいよ日経平均・TOPIXだけが高くなる状況。
それでも2017年は上で述べたように⑤が機能して実際に特需的な景気の盛り上がりがありますが、それ終わった後ほんとどうするの