いまさらだけど「白ハゲ漫画」という名前を初めて知った
twitterで書かれている説教系の漫画全て
特に読む必要のない自分語り(ここは読み飛ばしてもらって大丈夫です)
私は10年以上前、「NTR(寝取られ)」という言葉や概念を知らなかった。
そのため、この言葉を知っている人からすれば「はいはいNTRNTR」で済むような作品を見て「なんだこれは、なんで作者はこんなことをするのだ。ひどいじゃないか」と無駄に混乱し、混乱したまま長文でその感想を批判的に書きなぐったことがある。
親切な人がいて、私に「いい言葉を教えてあげましょう。こういうのは寝取られというのです。そういうジャンルがあるのです。そういうのが好きな人がいるのです。善し悪しではなく、タイプの違いなのです」ということを教えてくれた。
それ以降、NTRという属性の存在を認知し「私はそんなに好きじゃないけど、それは好みのタイプの違いなんだ」と認識することで、同系統の作品を悪く思うこともなくなった。
こういう言葉を誰かが生み出していなければ、あるいは私がこの言葉を知らなければ、今でも雑な印象批判をNTR作品に対して行っていたかもしれない。
ここで大事なことは「期待値を自分の内部でコントロールすること」の重要性だ。ネットで人気の表現でいえば「not for me」の精神だ。
面白くない作品は面白くないと言わず「not for me」と言うべき - Togetter
加えて、なぜnot for meなのかを添えてもらえると選ぶ人・勧める人・作る人にとってすごく価値のある情報になるね。
日本人の大多数は本気で「絵にうまい下手はない」「絵が上手下手に見えるのは自分が好きか嫌いかだけ」とか言い出しちゃうくらい「自分の感情が絶対」だという宗教に洗脳されてるから、この考え方を理解できない
「She's not for me」彼女のことは好き?嫌い? | KOTANGLISH | 日本ワーキングホリデー協会
はっきりと意図を伝えるのであれば、「She is not my type (彼女はタイプじゃないんだ)」「I’m no match for her (自分じゃ釣り合わないよ)」などストレートな言い方をした方がいいかもしれませんね
「not for me」だけだと角が立つので、あわせてなぜ自分には合わないのかを簡潔に説明・理解できる「NTR」のようなワードがあると、個人的にはとてもはかどる。
もちろん「not for me」と理解していようがそれとはそれで自分がむかついたら批判していくのは全く変わらないのだけれど、こういう概念を持っていることで、怒る価値すらないが自分の中でうまく処理できなくてモヤモヤしていたものを「not for me」として処理できる効率は間違いなく上がるだろうと考えている。
と、くっそ長い前置きを書いた後で、ここからが本題です。
(©蜷津直「センチレンタル少女」)
さわぐちけいすけさんのような作風を表すために「白ハゲマンガ」という概念があるんだね
つい最近、まさに「not for me」でしかないマンガを自分の中でうまく処理できずマジレスをしてしまった。
実をいうと、この記事の後、さらに「さわぐちけいすけの漫画がいかに人をむかつかせる構造をしているか」を麻雀の役を使って説明する記事を8割がた書き上げた。気が向いたら後で増田にでも投げるかもしれない。
しかし、この手のマンガは「白ハゲ漫画」という概念で処理できることを下記記事が教えてくれた。
いわゆる白ハゲ漫画とか互助会の仕組みと一緒なんだけど、表現自体は「掃除をしたらきれいになりますね」くらいの当たり前なことなんだけど、それをやたらとヨイショすることで変なことになっていくということなんじゃないかと思う。「掃除をしたらきれいになるのは当たり前じゃん、何言ってんの」という人もいるのが当たり前。特に白ハゲ漫画と呼ばれるものは「列の割り込みをしない」「相手の悪口を言わない」など小学生レベルのマナーを訴えるものも目立ち、そのせいで好まれないというところもあると思う。互助会の記事に至っては……何も言うまい
zeromoonさんは、「白ハゲマンガ」という概念を知っていたので、効率よく処理できたのではないかと思う。私も今後同様に処理していくことになるだろう。本当に役に立つ「怒らない方法」を教えてくれるのは、こういう記事であろうと私は思う。
この言葉は、少し嫌悪や侮蔑の意味が込められているので、あえて他の人の作品にあえてこの言葉を使うのは憚られる。そのため、あまり広まっていないのであろう。元記事を見ても「白ハゲ」という言葉は2件しか使われていない。
怒りやすい人は「自分が被害にあった事実しか見えてない」イラストに共感する人と怒りたがる人たち - Togetter
私も今後、誰かに向けて「ハイハイ白ハゲ白ハゲ」みたいなことをあえて言うつもりはない。(ムカついたら使うかもしれんけど)より良い言葉が見つかるまでは、心の中でそういう処理を使う道具として使わせてもらうつもりだ。
「白ハゲマンガ」の言葉の由来について
ところで、この微妙な言葉のチョイスの元ネタである白ハゲというのはなんなのだろうか。どうやら「デフォルメした人間」のことを指すらしい。
本来はデフォルメした人間(白ハゲ)を使って、自分の経験や思った事を簡易な漫画にしてツイッター等のSNSに投稿したもの全般を言う。そのため、その内容は千差万別で、ただのエッセイだったり、日記だったり、いい事を伝えたいだけだったり、自分の体験した生々しい事件をオブラートに包んだりしたものだったりする。
だが、中でも上記したような内容が見て取れる、あからさまな炎上を狙った(本人にその意図が無くとも第三者にそう見える)ような漫画に対して、怒りと侮蔑を込めて付けられた名称が白ハゲ漫画
主に「個人が思っているだけの事を主語を大きくしてさも大多数の人間が同じ事を思っているんだというのを代弁しているような漫画」が白ハゲ漫画と呼ばれる
ネットでよく見る炎上手法の発展・拡散と収束としての「白ハゲ漫画」の経過が面白かった
私はこの概念を知らなったが、すでにこういう手法でtwitter上で炎上を繰り返す手法というのは末期状態になっているらしい。つまり私はレイトマジョリティということだ。
まとめられている流れが非常に面白い。
①とある絵描きツイッタラーが一線を越えたと話題に。
いつもなら「この手の話題」として軽く炎上し、そのままうっすらと流れるはずだったが、今回の漫画が言ってしまえばいつも以上に図々しい内容であった事。定期的に上がっている問題で多くの古参ツイッタラーが辟易としていた事、そうした古参ツイッタラーの経験値が大きくなっていた事、そうしたストレスのかかるものが定期的に上がる状況に対するクラスタの我慢の限界がたまたま今回来てしまったため、これ以上ないほどの炎上を引き起こた。
②「この手の漫画」というレベルに話題が炎上。
③最終的に「表現手法」の問題に発展。
④最終的に「こうした事をする人の倫理観」という面にまで火の粉が移りもう収拾がつかないレベルの炎上になりかねなかった
ついに2017年に我慢の限界が来たのか、そういった類の漫画を「白ハゲ漫画」として一括りのジャンルとし、逆に大喜利のネタというコンテンツとして消費する事となった。現在ではそういった漫画を描けば「白ハゲ漫画」として失笑を買って終わり、簡単に収束するようになっている。
この流れはイケダハヤトや炎上ブロガー、そして現在の互助会にいたるまで「歴史は繰り返す」というのを感じて面白い。
「互助会」も白ハゲ漫画同様しっきーさんによるゲス行為をきっかけに掃討されて行くべきタイミングに来ているのではないか
互助会に関しては、しっきーさんによるゲス極まりない行為が認知されたことををきっかけにして、①の段階を通過し、今後一気に展開が進むことを期待する。
私はしっきーさんがやっていた行為は「プチWELQ問題」であると認識している。つまり組織的な不正(システムハック)行為であり、当然これは個人の謝罪だけで済ませて良いものではないと考えている。
ここまでやられてはてな運営がまともに対応しないということは許されないので、もしつまらないやりくちで消化しようとするなら、強く抗議を示していくつもりだ。
定期的に上がっている問題で多くのはてなユーザーが辟易としていた事、そうしたはてなユーザーの経験値が大きくなっていた事、そうしたストレスのかかるものが定期的に上がる状況に対するクラスタの我慢の限界がたまたま今回来てしまった
正直、そろそろはてな運営が無視し続けるのであれば、悪質な互助会ブログはひとつずつ晒上げて集中的に通報を行う形でつぶしていかなくてはならないところまで来ていると思う。