私はデスゲーム系のマンガ読むのがもはや趣味になっていますね。
どの作品読んでもだいたい文句ばっかり言ってますが、なんだかんだいいながらだいぶ読んでる。好きなんだろうなぁ……紹介してないけど、あっさり打ち切られてしまった「堕イドル」とかは結構好きでした。こういうマイナーなデスゲーム系マンガをもっと紹介してもらえるように、デスゲームもののまとめも随時更新していかねば…。
そんなわけで「王国ゲェム」
一巻の表紙の雰囲気がよく、かつ設定も面白そうだったので読んでみましたが、これはひどい……。
王国ゲェム (1) (電撃コミックスNEXT) | ||||
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表紙はちょっといい感じだと思いませんか? ……ちなみに、この表紙の少女、早々に死亡します。なんじゃそれ。
「シグナル100」「生贄投票」についてに次いで個人的ワースト3位
しかもワースト1位、ワースト2位の作品と違って、この作品は結構絵もきれいだし、デスゲームの設定はかなり面白くできるポテンシャルがあったと思います。 が、ダメ!
漫画家でもない人間が言うのも何ですが、なんというかものすごくキャラの使い方やストーリー構成が「下手」な感じなんですよね。
多分これ、デスゲームのルールを考えたはいいものの、どういうふうな作品にするか、まったくビジョンがなかったんだと思う。需要ないから特に説明しませんが、とにかくキャラがヘボすぎて全く盛り上がらない。
このゲーム、複数のチームが戦って、最後に勝ち残ったチームが願いを叶えるというオーソドックスなものです。「ダーウィンズゲーム」みたいな感じ。
しかし、ルールとして「チーム内での争いを促す仕組み」が強く、こちらは面白かったのですが、逆に「チーム対チーム」はことは十分に練られておらず、特にこのゲーム特有のスキルもあまりない。そのため、普通に腕力が強い男が強く、さらにいえば、銃を手にいれたキャラが普通に強い。また、チーム対チームの争いを促す仕掛けが弱く、物語にエネルギーが感じられない。
ストーリーとマッチしたゲームになっていません。
結果として、人殺し大好きキャラとか、命がかかっているのに女にホイホイ釣られる無能な味方みたいなのに頼って物語を動かすしかなくなりgdgdに。
まさに、この記事で言われているように「安易な方法」に頼っています。
「足を引っ張る味方」の役割について、あるいはワールドトリガーすごいよねという話: 不倒城
とにかくストーリーを無理矢理にでも動かしたいということしか考えていないようで、キャラへの愛情が全く感じられません。得てしてデスゲームものは登場人物が使い捨てにされやすいのですが、この作品の場合、使い捨てにするようなゴミキャラがいつまでも生き残って自己主張を続けるので最悪です。作者が主人公チームにまともに愛情持っていなさそうな上、にもかかわらずこいつら勝たせなきゃいけないんだよねー、みたいな言い訳を読まされてるような感じ。
あげく、そのgdgdでも一応意味があるのかと思ったら、途中ですべてそれまでの展開を放り投げて仕切り直し。お前、今まで我慢して読んできたのは何だったんだよ!
たかが読者の分際で偉そうなことを言うのはどうかと思いますが、この作品に限って言えば、作者のストーリー構成力が足りなさすぎるとはっきり言えます。作者の力が足りないなら足りないで、編集がそれを補って作品をちゃんとしたものに仕上げらればいいはずなのに、編集は何をやっているのか。
マンガは楽しむために読むものなのに、読んでて久々に「不愉快」になってしまったのは久しぶりです。アカンと思った時点で読むのやめればよかった……
というわけで、今回もダメだったよ……。
デスゲームものはこういう駄作に出会う確率が結構高いし、ぶっちゃけ今までに名作と感じたのが殆どありません。つまり、期待値がとても低いジャンル。
なのに、なんで私はこんなジャンルを読み続けているのか(二回目)。 なんだかんだいって好きなんだろうな……