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「命令されなきゃ、憎むこともできないの?」(ブルーアーカイブ#3 エデン条約編3.私たちの物語)

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「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」 空気を読まない主人公って大好物

まずはほんとに絵が綺麗。背景もさることながらキャラクターの表情の描写がものすごく細かい。5話や6話の劇伴による盛り上げも素晴らしい。もうそういうのだけでも十分楽しい。

でもストーリーは、4話までは正直導入やキャラ紹介というレベルでまだ地面を走っているような感覚だった。5話ではじめて離陸して一気に話が動き出したように思う。今から見る人は、5話から面白くなるから是非そこまで見て欲しい。

「愛している」は、とても勇気のいる言葉なのですね。
受け入れられないと、そこに居たくなくなるくらい……
ヴァイオレット・エヴァーガーデン4話)

自動書記のお話ということでシゴフミ」とか「ソ・ラ・ノ・ヲ・ト」みたいなのを想像してたのだけれど、どっちかというと「青春しょんぼりクラブ」みたいなお話だった*1。人のぶつかり合いはあるけれど、きっちりと心がほんわかする明るいお話になっている。


これ「塵骸魔京」の九門克綺くんだ

しかし、なんといっても主人公のヴァイオレットのキャラが好き。「塵骸魔京」の九門克綺くんを思い出す。

私「塵骸魔京」の九門くんと周りの人の会話の雰囲気好きだったんだよね。九門くんはいつもズレた返しをするのだけれど、彼は常に相手に対して誠実で悪気がなく、周りの人間もそれをわかってるから、「こいつは本当にしょうがないなぁ」と言って苦笑しながらもそれを受け入れてる。そういう関係が本当に本当に好きだった。

当時の評価では、この九門くんと他者との会話はあまり評判が良くなく、むしろそういうズレた会話に苛立つ人が多かったようなのだけれど。個人的には終盤の熱い展開よりも、私はこの前半のダルいと言われる部分の丁寧さこそが本当に好きだった。私も普段、彼ほどではないけど、他人との会話で彼と似たような感覚を持っていたからだ。なんだか救われたような気がした。

ちなみにこの九門くんの食レポがすごい丁寧かつ美味しそうで未だに記憶に残ってる。

他人への共感能力が著しく低く、論理的思考を好む。
解り易く言うと、ロボットみたいな人間で空気を全く読めない事。それでも、恐怖や美味しい物を取り合うといった最低限の感情はある。
そのため、無意識に場を乱したり相手を怒らせる事が頻繁に起きている。
故に、友達は少なく、作中では峰雪と委員長の二人だけだった。
(中略)
序盤(体験版)では、空気の読めない発言・行動と論理的思考を長々と書いた異様にダルいテキストで余り良い印象を持たれなかった。
しかし、話が進むに連れて情が身につき、終盤では感情に身をまかせヒロインを守る為に命を賭ける漢を見せる。

そのギャップと漢らしさからニトロ一の良主人公との声が名高い。

このゲーム、ストーリーはTRPGの世界観をベースにしてるせいなのか色々と投げやりなところがあって、ゲームそのものとしてはお世辞にもオススメしにくいのだけれどゲーム前半の九門くんの会話部分と、最後の最後の名セリフだけで十分やる価値あったと思ってる。

All communication is either a loving response or a cry for help.
「人間は、色々なことをしゃべりますけれど、本当は、二つのことしか言ってないんです。一つは……。私は、ここにいます。そして、もう一つは……。あなたが、そこにいてよかった」「それだけですよ。でも、何度言っても、それを言い尽くせないから、みんな、しゃべるのをやめないんです」 (塵骸魔京

http://tyoshiki.hatenadiary.com/entry/2014/08/29/013259

あ、ヴァイオレット・エヴァーガーデンの話でしたね。

……まだ5話までしか見てないのでなんとも言えません!とにかくヴァイオレットのキャラいいよね!くらいしか話動いてないし。

でも、本当にこのキャラだけで最後まで見ても後悔しない自信がある。こういう人間だからこそ感じることや言えることってあると思うので。


また最後まで見終わったら感想書きます。


海外の反応「ヴァイオレット・エヴァーガーデンにみる自閉症の表現と障害の社会モデル」 : たらこ出版
続き書くの忘れてたけどまた見返して書きたくなってきたゾ