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「命令されなきゃ、憎むこともできないの?」(ブルーアーカイブ#3 エデン条約編3.私たちの物語)

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8/10に発生した「トルコリラ大幅下落」についてのメモ

背景については、こちらの記事をお読みください。

新体制による安定を期待していたら、逆に余計不安定な状況になってるトルコさん

トルコのファンダメンタルズは必ずしも悪くないし、観光業も回復しつつありますが、選挙の結果が経済にとっては最悪の上に、新政権がアメリカとの対決姿勢を明確にしているのが更に懸念材料です。

ECBはトルコの金融機関の資産の40%に相当する外貨の借り入れに対するヘッジが十分に行われているとは考えておらず、今後のデフォルトのリスクを懸念しているとされます。

私は今回の件がただちに金融危機などにつながる可能性はかなり目に低いと思っています。しかし、2月のショックのときのように、ヨーロッパやイタリアの株価指数は一時的に影響を受けるかもしれません。
もともと8月~9月は毎年株価が下がる次期ですしね。
また、下落については、トランプの中間選挙に向けたアピールが大きいと思っているので、
11月に入るまではなんだかんだいって安心して買うことは難しいと考えています。

まぁ今の水準は、デフォルトさえしなければまず間違いなく激安状態なので買いですがあえてそのリスクを取りに行く必要はないんじゃないですか?

チャート リーマンショックの時と比べても3分の1以下まで下落

https://www.gaitame.com/market/chart/try_t.html

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ずっと下がり続けている
19円~20円を最終防衛ラインにしていた人が多かったので、ロスカット狩りがえげつないことになりました。


ちなみに10年単位で見ると、リーマンショックのときに一時取引停止になり強制決済されたアイスランド・クローナよりもひどい下落です。

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左がアイスランド、右がトルコ。トルコ下がりすぎぃ!


食らった人たち

個人で見てみると、こんな感じで食らっている人がいました。

重要なのはレバレッジ2~3倍の人が耐えきれずにギブアップするほどに今回の下落はきつかったということです。おそらくレバ10倍くらいにして即死した人はもっと多かったと思います。

また、オレ的ゲーム速報JINの人もだいぶぶっこいてるみたいですね。

売買比率 まだまだ買いで捕まっている人が圧倒的に多いとう地獄

はたして10日の下落ではどの程度ロスカットが発生したのかが気になるところ。来週はこの売買比率の変遷をチェックしてみると面白いと思います。

売買比率
買い 89.7%(8/9時点)
https://www.moneypartners.co.jp/market/ratio/

買い 89.3%(8/9時点)
https://www.gaitame.com/smphone/market/?p=position

買い 52%(8/8時点)
https://www.sbifxt.co.jp/market/trade_ratio.html

長期間下がり続け、利率がぐいぐい上がり続けていたため。「高金利の通貨」としてスワップ狙いで買う人が多く、さらに下げれば下げるほど「そろそろ下げ止まりだろう」という期待が高まりこんな比率になってしまいました。

株や先物なら、この人達は絶対に助かりません。この人達が損切りするまでは上がらない。そもそもこんなワンサイドゲームにはならない。
でもFXは必ずしもそうではないところが面白いです。

これほどまでに通貨安になると、観光業や輸出業の値上げにつながれば一気に経済は逆転します。そう考えると時間差はあるものの、もはや今の価格は「デフォルトさえしなければ」割安です。それはもうみんなもわかってる。しかし、上で述べた「アイスランド・クローナ」のように、一回取引停止で強制決済しないともうケリがつかなくなる可能性もあります。

こうなたらいくら耐える余裕があっても意味がありません。

このリスクを覚悟した上で、スワップ取りながら気楽に待つか、理想を抱いて溺死するか。さあどうします?