NQセレニティとKエンデュミオンが作った「美しい国」はその美しさに沿わない人間を排除する構造になっており、それ故に国に馴染めなかった「デス・ファントム」やその子孫のテロを招き、なにより娘である「スモール・レディ」の心の闇を作るという結構えぐいストーリー。
そうやって、ふさわしくないものは排除をしていくのね。
このあたしはもうパレスに入る資格もないというわけね。
望むところだわ。あたしを邪魔者扱いしてきた王国など
こちらの方から断ち切ってやるわ。
感想 前エピソードに引き続いて相変わらずの超密度ぶり。複雑さも増しているのに10話で完結はすごいクイン・メタリア編の構図を反復するような形で、相変わらずの超密度、超高速展開ぶり。
・多数の敵キャラクターを登場させ
・さらに善悪がくっきりとわかれていた「VSメタリア」戦闘と違って、SLが悪堕ちするなど複雑な展開があり
・時空を越えたり、月と地球、時空の狭間など場所移動を何度も挟みながら
それでもたった10話で超展開を描ききってきっちり終わらせている。それでいて描くべきところはきっちり描いている。凄まじい作品。前エピソードの「クイン・ベリル」に引き続いて引き続いてかませの中のかませ「プリンス・デマンド」くんがいい味出してて好きです。
……これ当時の子供たちや大友たちはちゃんと理解できてたの?すごくない?私は子供の頃一回読んだけどセーラープルートのシーン以外は完全に記憶から消えてました。つまり、理解できたつもりで全く理解できてなかったんだと思います。
敵キャラ
暗黒の星ネメシスが生み出す「邪黒水晶」を使う。
ワイズマン
(正体は、NQセレニティに破れネメシスへ封じられたデス・ファントム。邪視と妖獣の手の能力を持つ大量殺戮者)
兄 プリンスデマンド(邪視の力をワイズマンより授けられる)
弟 サフィール (ドロイド作成の力。エスメロード敗北後妖獣の手も授けられる)
配下の<ドロイド>
ヴェネティ
アクアティキ
エスメロード(妖獣の手)
配下の<人工原石ブラザーズ>
キラル
アキラル
紅のルベウス(炎使い)
配下の<あやかしの4姉妹>
ベッツ
カラベラス
ベルチェ
コーアン
★暗黒の女王「ブラック・レディ」
ちびうさ(スモール・レディ)がワイズマンに支配され
強制的に目覚めさせられた姿。
その他登場人物
古幡宇奈月(ゲーセンのお兄さんの妹)
浅沼一等(衛の後輩)
更科ことの(TA女学院の超常現象研究会)
コードオペレーション001 Recruit
(1)火野レイが通うTA女学院にあやかしの4姉妹 コーアンが侵入
・文化祭にて人体発火事件。コーアンと戦闘。
・戦闘中にムーンロッドが復活
・コーアンを倒すもセーラーマーズが拉致される
コードオペレーション002 Remove
(1)ベルチェが水野亜美とチェスで対戦
・戦闘になりベルチェを倒すもセーラーマーキュリーがさらわれる。
・衛がサイコメトリーの能力を持つことが今さら説明
コードオペレーション003 Renew
・木野まことと浅沼くんがいい関係になる。
(1)ウイルスがばらまかれて街が壊滅状態に
・ドロイドが人間と入れ替わろうとする。
・ベッツを倒すもセーラージュピターがさらわれる。(敵も見方もお前ら学習能力ゼロかい)
(2)ちびうさが、敵が残した邪黒水晶を見て怯える。
コードオペレーション004 Rebirth
(1)カラベラスがテレビに出演して洗脳を行う
・なるちゃんとの間に溝ができる。
・タキシード仮面がダサい力を身につける
・カラベラスを倒し、ルベウスを撃退する(今回だけヴィーナスがさらわれなかった理由が全然わからない)
(2)ちびうさは30世紀のクリスタル・トーキョーから来たことが判明する
・ちびうさが衛になつく(わかる)
・うさぎがちびうさに嫉妬する。(わからない)
(3)ちびうさが持つ時空のかぎを使って30世紀に飛ぶ
★時空移動中に、冥界の番人「セーラープルート」と出会う。
・ちびうさが未来のプリンセスであることが判明する
・30世紀のクリスタル・トーキョーは壊滅していた
コードオペレーション005 Remake
(1)鏡像体の中に閉じ込められてキラル・アキラルから攻撃を受ける
・タキシード仮面が謎の存在から力をもらい窮地を脱する。
・キラル・アキラルを倒す
(2)クリスタル・パレスで未来のうさぎと衛に出会う
・ちびうさが二人の間にできた子供であることが判明する(知ってた)
・ついでにルナとアルテミスの間にダイアナという娘が。
(3)ネメシスを支配する「ブラック・ムーン」の正体が判明
・地球は21世紀から幻の銀水晶の力で全員がほぼ不老不死に(すごい)
・反逆した集団がネメシスを乗っ取った。
・「邪黒水晶」の力を使って30世紀の東京を攻撃して壊滅させる
・過去へさかのぼり、過去の地球へも侵略を開始
(4)元の時代の地球に再び帰還する。
・うさぎは衛がちびうさを優先したことに嫉妬して喧嘩する(わからない)
・居づらくなったちびうさは30世紀に戻ってしまう(わからない)
コードオペレーションEX Relax
リラックス……?なんで?
(1)ちびうさを追いかけて30世紀に来たところでエスメロードが襲ってくる。
・30世紀ではセーラームーンが力を発揮できない。
・代わりにタキシード仮面がなんとかボンバーで戦う。
・プリンス・デマンドまで登場し、セーラームーンもさらわれる。
コードオペレーション Replay
(1)プリンスデマンドは地球の歴史を塗り替えたかったらしい。
力で手に入れる愛だってある。それも一つの愛のかたちだよ
・デマンドさん、未来のPセレニティに一目惚れして自分のものにしたかったんだってよ(レザード・ヴァレスかよ)・うさぎがさらわれたのでちびうさしか頼れる存在はいないがちびうさはまだ銀水晶が使えない。
(2)うさぎがようやく本来の役目と「信じる心」を思い出す
・さらわれていた3名が気を取り戻す
(3)ちびうさが力を発揮できない理由
・優れた両親を持つがゆえの劣等感の塊。他人を信じたり愛したりできない。
・たまたまちびうさが同級生に挑発されて銀水晶を持ち出したときにネメシスに攻撃されたせいで、NQセレニティがクリスタル・トーキョーを守れず壊滅してしまった。
・母と同じく異常に嫉妬深く、プルートーが父に少し笑顔を見せただけで絶望する。
・心に隙ができたところをワイズマンに支配される。
(4)お兄ちゃん大好きサフィール君が兄への嫉妬でセーラームーンを殺そうとする
・一瞬だけ封印されているNQセレニティが力を貸してくれたことでようやくセーラームーンに変身できるようになる。
・他の3人もセーラームーンの助けあって変身し4人が合流。
・セーラープルートの助けを借りて4人は脱出。
(5)ワイズマンに支配されたちびうさとタキシード仮面を追って時空の狭間へ
・途中で気を失ったため強制的に現代地球へ帰還。
ネメシスが暴走
(1)「邪黒水晶」の反応炉が暴走。ネメシスが無敵状態に。
(2)ワイズマンが本性を表し、Pデマンドとサフィールを支配下におく。
(3)ちびうさと衛もワイズマンの支配下に。ちびうさが「ブラックレディ(以下BL)」になる。
幼い頃親の愛情を感じられなかったちびうさは父親の愛がずっと欲しかった模様。父親を母から寝取る構図に。
(4)BLが30世紀地球に、ダメ押しの「邪黒水晶」を打ち込む。
ブラックレディ(BL)との対決
あたしが見える。まもちゃんをあたしだけのもんにしておきたくてちびうさにヤキモチやいていたころのあたし。
「わかるの。ただ好きなだけ。その気持をどう形にしていいかわからなくて持て余しているだけ。ちびうさ、あたしたちみんな、そう。不器用なの。ホントはこんなにあんたが大切なの。必要としてる。どうしてこんなふうに争わなくちゃいけないの」
・セーラームーンがBLになったちびうさに呼びかけるも、吹っ切れたBLにはセーラームーンの声は届かずBLは憂さ晴らしのように「邪黒水晶」を30世紀の地球に打ち込もうとする。
・プリンス・デマンドはワイズマンの支配から逃れており、ワイズマンに反逆する。その際に弟のサフィールも倒す。
・プリンス・デマンドの攻撃を受けたワイズマンが真の姿を表す。ワイズマンの正体は、過去の亡霊が「ネメシス」と一体化したもの。つまり星すべてのエネルギーが敵となる。
・セーラームーンが全エナジーを放出してネメシスの力に対抗するも力及ばず倒れる
・BLがセーラームーンから過去の幻の銀水晶を奪う。
・プリンス・デマンドが隙をついてBLから両方の銀水晶を奪い接触させることで世界を崩壊させようとする。
★セーラープルートが命を失うことを覚悟で禁を犯し、時を止めることで世界崩壊を阻止。死の間際のプルートを見て自分がプルートを好きだったことに気づいたBLがちびうさに戻り、セーラー戦士として覚醒する。
「ワイズマン=ネメシス」との対決
・「ワイズマンに倒されるくらいなら俺が」とセーラームーンに襲いかかるデマンドくんだけど、もう出番は終了とあまりにあっさり倒される。お疲れ様。
・BLが戦ってる間ずっと待機していたワイズマンさんは実は幻影。セーラームーンとタキシード仮面を道連れに、ネメシス本体の場所へワープ。
・SLの覚醒と同時にNQセレニティが目覚めてSLと会話したりいろいろ説明。(お前ら親子はほんとに900年も時間あったのに何してたんだよ)
・ネメシス付近の宇宙空間でセーラームーンとタキシード仮面がイチャイチャしていると無限のパワーが引き出され、さらにSLもやってきて二人がかりで攻撃したらネメシスさんはあっさりと消滅。