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「命令されなきゃ、憎むこともできないの?」(ブルーアーカイブ#3 エデン条約編3.私たちの物語)

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「仮想通貨体験記」 仮想通貨で300万失った人などいろんな人を通して仮想通貨バブルを振り返るマンガ

いろんな人間の立場から仮想通貨バブルに翻弄された人たちを描いているマンガ。

https://kaichimanga.xsrv.jp/kasoutsuukataikennki-ep1/
とても面白かったです。

著者の実体験をベースにした創作ということもあり「初心者が投資にのめりこみ、損をして人生めちゃくちゃになっていく思考や過程」を見事に再現していると思う。ここまであほではないにせよ自分も投資で何度も損をしているので、読んでてつらくなるほどでした。


例えば一人目のストーリーはこんな感じ。

・今まで投資のことなど考えたこともない素人が
・何一つ事前に勉強せずに
・「煽り屋(このマンガではイケダハヤトのブログ)」に煽られるまま投資に手を出して
・間違った成功体験で万能感を得て
失敗から正しく学べず、誤学習しながらちょっとずつ泥沼にはまり
・仕事中も、彼女と一緒にいるときも仮想通貨の値動きが気になって生活がおろそかになり
・何が起こっているのかも分からないまま
・意味がないのに祈ることしかできず
・恐怖に耐えきれずに泣きながら損切したところが底
・有り金を失った上に仕事も彼女も失う
・後に残るのは「投資って怖い」「仮想通貨に出会わなければ」という思いだけ。

という展開。

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典型的な誤学習が発生している。もちろんこの後は……

ぶっちゃけ、これでもましなほうではないかと思う。この人は持っていたものをすべて失っただけで済んだ。実際には、レバレッジをかけて仮想通貨投資をしていた人間の中には多額の借金を背負ってしまった人もいる。

大多数の人間は、倫理観のないアフィカスと超うまいトレーダー(私の知り合いでも2人ほどアホみたいに儲けた人がいる)、それからクソみたいに高い手数料を取る取引所のエサになっただけだった。しかも、もうけた人は55%の税金を取る国のエサになり、取引所や販売所はハッカーにやられ、結局別の企業に買収された。

現時点での仮想通貨バブルは本当にバカげたお祭りだったと思う。

<monacoinやBITCOINで荒稼ぎしたイナゴの王様cisさんも本を出版することになって話題になってましたね>

この漫画を見ていたらなぜ「教養」が必要なのかということが痛いほどわかる

それにしても、この漫画を見ていると、やはり教養というのは必須であると感じる。

仮想通貨の世界ほどgoogleなどが役に立たない、むしろ徹底的に汚染しつくされた世界はなかった。情報を検索しても銭ゲバのクソアフィカスの書いたブログしか出てこない。玉石混交どころではなく、みんながみんな素人をはめ込もうというやつばかり。「本当に儲かる話」はgoogleなんかに上ってこないし、あったとしても素人にはそれが判別できないということがよくわかる地獄のような光景だった。

そういう状態で何もわかってない素人が一生懸命googleで検索しながら学んだ結果どうなるかというと、この漫画のように、どんどん誤学習していき、地獄の方向へ進んでいってしまう。

教養というのはインプットの土台であるとともに「誤学習」に対する免疫力でもあるなと感じる

最低限の教養がないというのは場合によっては致命傷になりうる。考える基礎がないということで何ひとつ基礎ができていないということは、経験しても情報をインプットしてもそれを正しく整列できないってことだ。こういう状態だと、「学べない」ならまだいいが「間違った学習をしてそっちの方向に突き進んでいく」のだ。

そうならないように、自分に今必要な知識やスキルは何で、それはどうやって学べばいいかとか、自分はまだ知るべきことを知らないから立ち止まろうとか謙虚になろうとか。そういう判断ができるのがまず教養の第一歩なんだと思う。




もちろん、それはただの入り口であって、投資の世界に関して言えばもうほんとによくわからない。教養があれば損をしないわけではない……。私は今年は年収2年分以上損してます。しにたい。 


しかし上には上がいるようで。この人も、本業では超絶優秀な人のはずなのにね……投資ってこわい(おい