頭の上にミカンをのせる

「命令されなきゃ、憎むこともできないの?」(ブルーアーカイブ#3 エデン条約編3.私たちの物語)

最近のこのブログのお気に入りは「アークナイツ」です
アークナイツ
kindleセールの紹介
新NISA解説ブログ
発達障害

「はたらく細胞BLACK」 睡眠の重要性

このマンガのおかげで「肝臓」のイメージが完全に美人のお姉さんになりました。

俺たち赤血球は、成熟する段階で普通の細胞なら持っている細胞核やミトコンドリアなど細胞内器官のすべてを捨て去り、重量の9割がヘモグロビンで構成された、酸素運搬に特化した細胞になる。それしかできねぇんだ!

ブラック企業に就職してしまい、ストレスフルな環境のために10年ぶりに喫煙や飲酒に手を出してしまった人間の体の中で一体何が起きているかを描いている作品。


ブラック企業!ダメ、絶対! 



とりあえずストーリーに関係ない知識部分についてメモしておきます。

第一話 ストレスと喫煙の影響について

(1)ストレス
1:ストレス状況下において、生命維持を優先させるため末端への血流が減る
2:ストレスで増えた活性酸素のせいで、抗酸化力を持つコレステロールが血中に流出してしまう。
 そしてLDL(悪玉コレステロール)がそのコレステロールを血管壁に投棄してこぶを作るため血管がボコボコに
3:免疫力自体が低下してしまっているせいで、細菌がどんどん入り込んでくる。

(2)喫煙(ニコチンと一酸化炭素)
・血管内に一酸化炭素が発生し、赤血球が酸素を運べなくなる→酸欠
・ニコチンにより中枢神経が刺激され、アセチルコリン受容体が興奮状態に陥り指揮系統に混乱が生じる。
・ニコチンは高い依存性があるため、今後も同じことを繰り返す。

第二話 飲酒(アルコール)の影響

(1)アルコール
・一時的に血行はよくなる。またドーパミンやセロトニンの分泌を促すため緊張をほぐす効果もある。
・しかし脂肪の吸収が進んで血液がドロドロになる。

(2)肝臓で解毒 
・過度の飲酒をすると、アセトアルデヒドにより脂肪の分解が抑制され、脂肪肝を招く。
・脂肪肝状態が続くと、アセトアルデヒドは肝細胞を破壊し、肝機能障害、主に肝硬変につながる。
アルコール代謝のしくみ|人とお酒のイイ関係|アサヒビール

f:id:tyoshiki:20181202125335j:plain
ADHでまずアセトアルデヒドに。それからALDHで水と二酸化炭素に分解

お酒を飲んで顔が赤くなる人、ならない人は何で決まるのか (2ページ目):左党の一分:日経Gooday(グッデイ)

ALDHのうち、ALDH1とALDH3は、個人差が少ないが、ALDH2は個人差が非常に大きく、その差が酒に強いか弱いかを決めるカギを握っている。

アルコール依存症の治療に用いる抗酒剤という薬があります。これを投与すると、ALDH2の活性がブロックされます。つまり薬の力によって、強制的に失活型にしてしまうのです。すると、例え活性型であっても、失活型同様、少量飲んだだけでも動悸が激しくなり、顔が真っ赤になります。

(3)類洞にて、古くなった赤血球はクッパー細胞にて貪食され胆汁色素に。
類洞細胞とは? | 東京都内有数の肝臓内科で9年間働く医師がお届けする肝臓病講座

f:id:tyoshiki:20181202125935j:plainf:id:tyoshiki:20181202130158j:plainf:id:tyoshiki:20181202130208j:plain
類洞(門脈・肝動脈→肝静脈への通り道)内にあるKupffer細胞

第三話 性行為とED

(1)海綿体を血液で満たし、勃起させる
・まずcGMP(環状グアノシン一リン酸)により血管の平滑筋を弛緩させ、大量の血液を送り込む

(2)精子の製造、射精
・睾丸にて精原細胞をセルトリ細胞が育てる。出来上がったものは精巣へ移動
・尿と射精は同時にできない構造になっている

(3)なぜバイアグラは勃起不全に効くのか
・生活習慣からくる血流の悪さとストレスが重なると勃起不全になることも
・バイアグラは、cGMPを分解する「PED5」の働きを阻害する薬。


第四話 性病

(1)淋菌
・性交による感染率は30%
・精巣に炎症を起こして睾丸が膨れ、精子が死滅してしまう。
・性能力だけではなく、発熱や関節炎などの原因にもなる
増殖力が異常に高く、白血球の貪食のスピードを上回った場合は自然治癒が不可能

(2)自己治癒では間に合わない性病をどう治療するのか
・抗生物質により「細菌の細胞壁の合成を阻害する」ことで、白血球の貪食を支援する
 (抗生物質自体は細菌を殺さない?)

第五話 過労の影響

(1)脱毛=自己免疫疾患
・キラーT細胞が、毛根の自己抗原を誤ってガンと認識して攻撃してしまう。
 毛根の増殖力が高いため誤認される。

(2)なぜ脱毛にステロイドが効くのか
・抗炎症作用と免疫抑制作用。アレルギー反応を抑える。脱毛の場合はサイトカインを出すT細胞を直接抑制する。


ここまでが一巻。

まだ何とか細胞の活躍でピンチを乗り越えているが、二巻以降は完全に耐えきれなくなって死ぬ直前まで行ってしまう。

・水虫が発生しているということは、白血球が足りないということ
・ピロリ菌と胃潰瘍
・睡眠不足だと、脳の老廃物を脳脊髄液が吸収して排出してくれない。
・脾臓の働き
・痛風(尿酸が結晶化したものを白血球が細菌と誤認して攻撃することで激しい炎症を起こす。白血球の動きを抑制する薬で痛みは抑えられるが、そのかわりに不妊状態になる危険がある)

痛風の発作は、血液中の尿酸値が7.0mg/dLを超える状態が数年続くと起きる

・冠動脈がプラークの蓄積によって狭まり、血栓ができたせいで狭心症、心筋梗塞に。