今日を忘れない。3年信用全力で耐えて耐えて、給料もボーナスもカードローンの支払いに消えた。もう疲れた。明後日全て決算される。それでも口座マイナス。支払いどうしよう。最期の晩餐味噌ラーメン。幸せだった。 pic.twitter.com/6LaF2S7PS6
— すばる (@6AAUH6yV6uWjyFO) 2018年12月25日
これ自体はあんまり取り上げるつもりはありません。
ここで言われていた「ベクトル」という企業についてちょっと気になることがあったので確認してみました。
なぜか凄腕財務マンがこの会社について前々から「調子に乗りすぎ」と怒っておられました
さて、このベクトル、という企業ですが。
前々から「市況かぶ信用全力二階建て」の常連でもある超凄腕のガチンコ財務マン「たにやん」さんが警告を発されていました。
今まで言わんかったけどベクトル調子乗りすぎや。市場も世の中も舐めるな。アホが。
— たにやん (@t_taniyan) 2018年9月11日
ベクトルのオッサン、見た目で企業価値変えられるって本当にインタビューで言うてたからな。一般事業会社はPRやIRのリリース出して綺麗なパワポを作るのが本業ではない。
— たにやん (@t_taniyan) 2018年9月22日
念のためベクトル系全部洗っとけ。IRで投資家騙せるのは事実だけどあからさまにやるな。自重せえ。アホが。
— たにやん (@t_taniyan) 2018年9月11日
実際にこのあたりが株価のピークで、ここから3か月で半額になっています。
今期業績だけ見たら、そろそろ買えると思っているかたがいるかもしれません。
実際ここ数年の成長が持続すると考えたり、四季報の数字が達成できそうなら今の価格なら割安に見えます。
しかし、最新の決算説明書を見るとちょっと考えなおしたくなりますね。
ベクトルは四季報だけ見てたら、成長性が高いピッカピカの優良企業に見える
軽く見ただけなので間違ってたらごめんなさいですが、確かにちょっと問題あるように感じました。
RIZAPと同じように買収で規模が大きくなっていますが、
RIIZAPとは違って、負ののれんで営業利益だけよく見せている、というわけではありません。
ただ、別の意味で化けの皮をまとっているようであり、それがはがれてきてる面はあるのかなと思います。
四季報だけ見て得られる完全無欠のキラキラモードではなく、ちょっと盛ってる(違法ではない)ように見えます。
そのあたりを真に受けて高値で買われていたのであれば、この先がちょっと心配になります。
◆実際にちょっと見てみましょう。
以下、「バフェットコード」のデータですがこんな感じです。
ベクトルの業績・財務 - 6058 / 東証1 / サービス業 | バフェット・コード
業績はとても良く見えます。
じゃあ何が問題なのかというと2点あります。
気になる点2 出資先はRIZAPしてますね
先ほどの資料にあった、出資先の「シェアリングテクノロジー」はRIZAPと同じく負ののれんで株価を釣り上げていた企業です。
tyoshiki.hatenadiary.com
とはいっても、出資割合は3%程度なので、こちらもあんまり問題があるとは言えません。 単に出資先がそういう企業だったというだけですね。
気になる点3 営業CF報告書は大丈夫? 今の業績、投資利益に結構頼ってない?
こっちはちょっと問題あるように思います。
こういう処理になっているということは、ベクトルは、投資の含み損を、PLの利益にちゃんと入れてるってことです。 別にこれ自体は違法とかじゃありません。正直に、利益の半分は本業じゃなくて投資利益から来てますよ。本業の利益は前年度より減ってますよ、と投資家にわかるように伝えているかどうかが大事。
ただ、株価を見る限り、投資家の多くはここよくわからないで四季報の数字だけ見てこの企業の本業は去年より飛躍的に伸びているって思って買ったんじゃないかなって気がします。
ということまで考えて、果たしてこの企業は考えて会社が言うように成長していけるでしょうか。今の株価は割安でしょうか?「純利益のそれなりに大きな部分を、投資の利益が占めている」ということは、10月からの下落においては、今までの含み益が減ってむしろ含み損が増えてるってことじゃないでしょうか。
だとしたら、半期後のP/Lは結構大変なことになるんじゃないでしょうか。
皆さんはどう思われますか?
おまけ
社長の著書のようです。