なんかリテラシーあるかどうかのリトマス試験紙みたいになってるから、うかつに食いつくと恥かきそうで怖い。
とりあえず、自分の評価ですが。(ズレてる可能性があるので気をつけてください)
この二つは読む価値がある記事だと思います。
note.mu
shogyokai.jp
ついでに、以前紹介したこのあたりの記事も参考にして良いと思います。
アパレル業で私が知ってる事 余談。ZOZOについての雑感。というか百貨店の凋落時のお話。|松田 剛|note
大手アパレルのEC売上におけるZOZO比率をまとめてみた|深地雅也|note
自社EC売上が44%増の137億円のベイクルーズ、伸びている理由は? 物流問題の影響は? | 通販新聞ダイジェスト | ネットショップ担当者フォーラム
要するに、アパレルのECの構造そのものが次の段階に変わって来ており、ZOZOは余計なことをしている間に新しい段階の需要に応えるのが遅れた、というのが今こところしっくりきます。
今まではZOZOに居ることが競争力を提供してくれていたが、逆にこれからはZOZOに出しているだけでは競争力的に負ける状態になってきはじめているのではないかということですね。
ブランドイメージとか前澤さんのイキリ云々よりも、こちらの方が大きいという話だ。
もともと、「ZOZOは技術的に何がすごいのかわからない」という声は以前からありました。それでも今までは「地方民を中心にZOZOで買い物をする以外の選択肢を知らない人たちが大勢いる」「ZOZOで買い物をするのがイケてると言う空気がある」というやうに、服の消費活動の中心にZOZOがあるという状態を作り上げたことそれ自体が強かった。プラットフォームを作ることの強力さを如実に表す事例だったと思います。
でも、だんだんとそれだけでは満足できなくなってきたというか、それだけだと「顧客単価が低い層が主流」になってきた。最近TSIの製品ばっかりトップページに出てますよね。これに対してZOZOは「ツケ払い」や「ZOZOARIGATO」といった感じで、どんどんそっち側に寄せる戦略を打ってきた。広告ゴリ押しとか値引きとかそっちばっかりやってきて、イケてるサイトにする方向があまり見えなかった。
ZOZOARIGATOの実施で商品取扱高の伸びは第3四半期までの19.3%から約26%と6%強しか加速しておらず、値引き分のZOZO負担による経費の肥大(結局は新規テナントの手数料率引き上げにつながる)に加え、有力アパレルの離反を招く弊害の大きさに見合うとは到底思えないが、撤回の検討さえ匂わせなかった。PB事業にしても他企業と協業してリスクを抑え、継続するわけで、今後も投資が分散してプラットフォーム事業への集中が削がれ(ライバルにつけ込む隙を与える)、圧縮されるとはいえ、赤字を垂れ流すことには変わりない。
http://shogyokai.jp/articles/-/1455?page=2
そうこうしてるうちに出店してるブランド店としては「自分のブランドを売る場所」としてZOZOをみてるわけで過剰なコモディティ化は避けたいという状態になってきます。そしてさらに、下記にある通り「ベイクルーズ」などの自社ECの成功例が広まってきて、それが明らかにZOZOで売るよりも「イケてる」売り方になってきたそうです。
こうなると「ZOZOに任せていると次の動きに取り残される」という認識まで広まりだしてきたところだったわけです。
有力アパレルのオムニコマースは顧客と在庫を店舗とECで連携するというスタートラインから、店舗をECのプラットフォームに乗せて選択やお試し、決済や受け取りの利便を最大化するというC&C(クリック&コレクト)の段階に移行しており、店舗とECを一元一体に運用できることが店舗を持たないEC専業者や一体運用できない店舗小売業者に対する決定的アドバンテージとなりつつある。
クリック&コレクトなオムニコマースでは、在庫を抱える常設店舗にせよサンプル在庫だけのショールーミングストアやポップアップストアにせよ、試して受け取れる店舗がキーデバイスとなるから、ECプラットフォームのフロントとバックヤードだけでは対応できない。パーソナルな人的対応と物理的なマテハンがECやAIと連携する“店舗”が不可欠になる
そういう危機感を感じるべき状況で、社長はメディア露出を繰り返すもあまり良いイメージにつながらず。さらに持ち株の現金化やら、思いつきで数々の施策をおこなうもコロコロ方針転換するなどの繰り返しでブランド側を失望させてきた。極めつけがZOZOSUITSを起点としたPB事業の夢物語です。上の記事では「リープフロッグの罠」として形容されています。
二重の意味で出店ブランドにケンカを売っており、今まで不満を感じつつも寡占的なプラットフォーマーだったから使用していたブランドから「ツケ払いの請求」が一気に来てしまったようです。
成長企業の位置付けだった同社が、有力取引先を次々と失い、しかもEC受託で有力セレクトショップが離れたのは、彼らの要望を聞いてECサイトに実装し、そのノウハウをZOZOサイトにも反映させるというサイクルが断ち切られる話で、今後の成長はPBが大ヒットでもしない限り厳しいと思いますね。
— たにやん (@t_taniyan) 2019年2月14日
この二つは読むと頭が悪くなる記事
まず、上の記事を読んだ後であれば、藤田何某さんが言ってることは的外れという話になります。
はてなでは見事にこちらの頭悪くなる記事のほうがホッテントリです。大衆受けを狙いすぎの記事には気をつけましょう。
ZOZOには絶対に前澤友作社長よりもTwitterを休止にした方がいい男がいる(藤田孝典) - 個人 - Yahoo!ニュース
まぁこの人はとにかくZOZOにケンカを売って自分の名前を売りたいだけのような気がするのでなんかもうミュート状態。
スラクティビズムここに極まれりという印象です。
もう一つがこちら。「RIZAPの決算がやばいと見抜いた」とかで話題になった会計士の記事ですが。
この人基本的にどの会社もやばいって言ってるだけではないかという気がしてきました。
news.livedoor.com
おお、会計評論家で有罪判決で資格剥奪の細野大先生じゃないですか!これはZOZOに朗報やな。あかん人からダメ出しされたらそれは吉兆やで。
— たにやん (@t_taniyan) 2019年2月14日
136億円の純利益は見せかけか プロが指摘するZOZOの経営状況 #ldnews https://t.co/Q6tRXVeqWk
分析浅すぎわろた。
— 加瀬谷 真一 (@KessanMaster) 2019年2月14日
元大手監査法人の代表社員で、このロジックはちょっと恥ずかしいな。
週刊誌の記事なので本当はもっと詳しくあった説明が削られただけかもしれませんが。。 https://t.co/N617V40lEW
ZOZOの在庫を理解するにはビジネスモデルの理解から始めたいところ。ほとんどの売上は在庫を持たない受託ショップであり、第3四半期の商製品50億は売上の0.7か月分にすぎない。
— 加瀬谷 真一 (@KessanMaster) 2019年2月14日
PBという新ビジネスを拡大するために在庫を増やしているにすぎないので、これを全部不良在庫と考えるのはセンスがなさすぎ pic.twitter.com/Ucl64kKv83
もちろんPBの9か月の売上20億円程度に対して在庫の伸びは40億ほどあるのでリスクではあります。
— 加瀬谷 真一 (@KessanMaster) 2019年2月14日
ただ、キャッシュフローを伴わない利益を意図的に水増ししようとしているわけではないので、単純に商品取扱高の伸びでビジネスを見ておけば現状いいような気がします。
他にもZOZOについて素晴らしい記事とかダメな記事を見かけたら私のところまで知らせに来なさい!