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田端版「ブランド人になれ!マンガ版」読んだ感想


https://natalie.mu/comic/news/321684
(読了時間6分)

正直、いろいろインタビューとか読んでるので現実の田端さんがここまで頭悪いとは全く思わないんだけれど、この漫画作品はあたまに頭悪すぎてきっつーってなりました。

nisatta リアルだとZOZOが商品値下げでメーカーに見切りつけられてるのに、「メーカーの値下げ圧力」に抵抗しようとしてる町工場のOLに「前澤さんってスゴイな〜」とか言わせるの最高にロック


トム・ピーターズのサラリーマン逆襲シリーズ3部作に「ブランド人になれ!」「セクシープロジェクトで差をつけろ! 」「知能販のプロになれ! 」という作品がありますが、その内容をNewsPicks民のレベルに合わせるとこうなったということなんでしょうか? 
これはNewsPicksのユーザーさんさすがに舐められすぎてると思うので、怒るべきじゃないでしょうか。それとも、とっくに彼らは「ブランド人になれ!」というメッセージの奴隷なんでしょうか? だとしたらイケハヤ信者となにもかわらないと思うんですが。

当たり前ですが、この作品はお薦めしないので作品紹介ページへのリンクは貼りません。というかほんとに10分もかからず読めるので、買おうかなと思った人も書店で先に立ち読みした上で判断してください。別にこの本が売れなくても本屋さんは困らないし全く売れなくて幻冬舎やNewsPicksが反省してくれるならとても良いことだと思います。まぁでも、売れるんだろうね……。

私が期待したもの =「仕事は楽しいかね?」的なもの

①OLになった田端が一から自力で頑張っていく姿を、OL側が見て学ぶというもの。

戸田誠二の短編「ボディ・レンタル」がそういう作品で、こちらは名作なのでぜひ読んでほしい。

②あるいは、田端になったOLが、自分と田端の違いは何かを身を通して学ぶというもの。



入れ替わりなんだから、①と②の両方があると思うじゃん?



まぁ、どっちもなかったんだけどね!



実際の「ブランド人になれ!」のマンガ版のストーリー =ただの「強くてニューゲーム」

別に自己啓発系のマンガ化のストーリーにケチつけても意味はないのは重々承知です。あくまで原作の名言をちりばめるためだけにお飾りのように添えられたものであることはわかっています。

それにしてもこれはひどい。繰り返しになるけど「NewsPicks民はこの程度でも感動するだろ」と見くびられていると思うので普通に怒ったほうがいいと思います。

①「なぜか化石時代のようなIT環境なのに最先端技術を持っている下請け企業」というご都合主義の塊のような設定の会社のOLになった田端さんが

②「フォロワー20万の田端砲」というチートを使ってOLをプッシュしまくる。なぜ田端がこのOLをプッシュするのかの理由を突っ込む人間がいない優しい世界。田端の知名度を利用してクラウドファンディングしたり、著名人とイベント組んだりした上で、会社を巻き込んで部長や社長を攻略し、新製品を世に出すことに成功するというお話

③「入れ替わり」ストーリーであるにも関わらず、なぜか中身OLになった田端は社内で特に仕事に支障がなく、中身の入れ替わりを疑われることもなく日々を過ごす。最後の方でとってつけたかのように独自のプロジェクトを立ち上げる(田端さんそんなに暇なの?)

もうさ、、、こういうことやるならOLの方は最初から幽霊にしとくとか「君の名は」みたいにちょっと年代ずらすとかしとこうよ。





★追記 
マンガでわかる「マンガでわかる」 :: デイリーポータルZ
「ブランド人になれ!」は、このテンプレを微妙に崩そうとした結果、今まで許容できていた部分の粗が一気に噴出したものと考えるととてもしっくり来ます。やはり一般人は、この漫画に描かれているような型破りをいきなりやろうとするのではなく、まずテンプレを大切にすべきということがよくわかります。


小説家になろう」でいえば「マサツグ様」みたいな作品

一言でいうと「twitterフォロワー数が20万いればあんなこともこんなことも可能になる」というお話を延々とやってるだけの話です。すっごーい。


生存バイアスの塊みたいな内容であり、フォロワー数が多いことによるデメリットや責任みたいな話は全くされてませんでした。単純にチート能力として描かれてます。小説家になろうでもここまで「俺SUGEEEE」ってやってるのはマサツグ様くらいだと思います。田端さんにとってフォロワー数20万というのは「守る+」と同じようなものなんでしょうね。

なお、現実では田端砲を使って元ゴールドマンサックスの才女をプロデュースしようとしたら批判ごうごうでプロデュースした人のアカウント消滅したみたいですね。田端さん、マンガと現実の区別はちゃんとつけようぜ……。



こういう思考なら、前澤さんをああいう風にプロデュースしようとするだろうなと思うような話でした。マンガの序盤で、「前澤さんや堀江さんは自分と違う。自分は凡人だからこそサラリーマンとしてブランド人にならなければいけないんだ」って言ってたのに現実の行動はそうなってない。この漫画の編集者さん、ちょっと読者舐めすぎでしょ……。





「いいひと。」というマンガが同じようなテーマで100倍素晴らしい作品なのでぜひ読んで

「ブランド人になれ!」の漫画版をかうのとおなじおかねでいいひと。が全巻読めるのしゅごい。



余談ですが。
どう考えてもインパクトで「転生したら島耕作でした」に負けてるので、田端さんまだまだイキりが足らないと思います。何もかも中途半端な作品でいまいち貶しがいもなく本当にただただつまらない作品でした。NewsPicksは滅びろ

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