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「学校教育で労働基準法を教えろよ!」→厚労省がそのためにしっかりした教科書をすでに作ってくれていた件はもっと知られるべき

ツイッターだったら拡散希望って言いたくなるような話なんですが。

tyoshiki.hatenadiary.com
の記事への反応でも「国は労働基準法を義務教育で教えるべき」って声がありました。同感です。



でも、さすがに国もそのあたりは取り組んでるだろうなと思ってググってみたら国もいろいろと取り組んでくれているみたいです。

www.check-roudou.mhlw.go.jp
この中で、特に大事だなと思った二つを紹介させてもらいます。


「高校生に特化した労働条件チェックリスト」があるので、アルバイトをしている全高校生が一度目を通してほしい

高校生等のアルバイトの労働条件に関する自主点検表

チェックリストとしてわかりやすくまとまっています。

f:id:tyoshiki:20190409234651j:plain
有給休暇ちゃんともらってますか?





f:id:tyoshiki:20190409234723j:plain
アルバイト始める際にちゃんと休暇があることの説明してもらいましたか?





f:id:tyoshiki:20190409234821j:plain
有給休暇だけでなく保険の適用もあるよ?





このあたり、全部雇用主の「義務」です。こっちがもらうために頑張ったり請求しなきゃいけないんじゃなくて雇用主の義務です。普段偉そうに自分に指示してる人がちゃんと「義務」を守ってるか確認してみましょう。





「学校教育で労働基準法を教えるための教科書」を厚労省がすでに自分で作ってくれていた

www.mhlw.go.jp

厚生労働省では、平成28年度の「労働法教育に関する調査研究等事業」で、「『はたらく』へのトビラ ~ワークルール 20のモデル授業案~」の冊子等を作成し、全国の高等学校等に送付しました。 ?

厚生労働省では、これまでも『知って役立つ労働法』
http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12600000-Seisakutoukatsukan/0000122726.pdf

や『まんが知って役立つ労働法Q&A』
http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12600000-Seisakutoukatsukan/0000080505.pdf

など、若い人々の労働法や制度の学習にも役立つ資料等を作成・配布してきたところですが、労働法や制度(ワークルール)が人々に生涯にわたり関係することや、現に働く上での様々なトラブルや問題が起こっていることなどから、高校生等にさらに労働法等のワークルールについての理解を深めてもらうべく、高等学校における労働法等についての授業が、一層充実して行われるよう、高校教員等のための資料として作成し、全国の高等学校等に配布する



それがこの教材です。

www.check-roudou.mhlw.go.jp


「学校で教えろよ」と言われても、実際には教えるのが非常に難しい労働基準法について、かなり具体的にこういう風に授業してみよう、と作りこまれており、社労士の人からも評価されています

両論をきちんと併記した上で高校生にどう思うか考えさせる構成になっています
こんなことに、どうして「おおっ」と思ったのかというと、こういう資料を民間が作ると、その組織の「思想」みたいなものが必ず含まれるので、こうした両論併記にはなりにくいんですね。なので、どちらか一方しか含まれないことって多々あるんですが、この資料ではそうはなっていません。さすがは厚生労働省といったところ、なのか、あるいは作成に関与されている大学教授やコンサルタント、社会保険労務士の先生たちの力なのかはわかりませんが、高校生を変なイデオロギーに染めないよう細心の注意が垣間見られます

今までは「学校で教えろっていうのは簡単だけどどう教えるんだよ・・・」となっていたのですが
ここまでできているのであれば、「どうやって教えるか」はクリアできています。

あとはもう「教えるか」「教えないか」だけの問題だと思います。

お子さんがいる親の方は、自分でこの教材をもとに子供と会話するもよし、学校に「すでに教材まで用意されているんだから、時間を取ってやってください」と追及することもできるようになるでしょう。


読者さんへのお願い

ということで、皆さんには私の記事はどうでもいいので
https://www.check-roudou.mhlw.go.jp/tobira/index.html
をブックマークしていただき、今後「学校教育で労働基準法を教えろよ!」って思うことがあったら、ブックマークコメントでこのURLをその都度共有していく、ということをやっていってほしいです。

言い出しっぺなので、私もこの教材をちゃんと読んでフィードバックします

パット見た感じとても役に立つ内容になっていたと感じたので、私もしっかり読んでおきます! 特にこのあたり興味あるので記事書いてほしい、とかあったらコメント等いただければと思います。