楠本まきさんの炎上を見て、私は「相変わらずguri_2さんは最強の炎上マスターだったな」とguri_2さんの偉大さを再確認しました。
https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_5cab1d5be4b047edf95d101e
http://d.hatena.ne.jp/guri_2/20080316/1205641886
この2つのページを見比べてみると、まぁ炎上の理由も全く同じだと思いますね。
強すぎるタイトルと強すぎるサムネ。結局たいていのはてな民はこのログラインを見た時点ですでに結論が出てる。そこから軌道を修正することは難しい。
楠本先生の記事の炎上は9割ハフィントンポストの仕業だよね。
実をいうと、楠本先生のマンガのコマは、ちゃんと文脈を読めばかなり慎重な描写になっているそうです。(私も単行本が出たら買ってよみます)
しかし、このハイコンテキストな描写を、サムネだけ切り出して、ろくな説明もせずに取り上げて
可燃物を最大限高めた編集さん、有能なのか無能なのかわからないけど絶妙なお仕事でした。
作者さんも結構ガチな人だから宣戦布告的な意図でOKしたりしたのかもしれませんがw
多くの炎上が、guri_2さんが築いた「要は、勇気がないんでしょ?」マウントの汎用性に勝てるものはなかなかいない理由
しかし、これだけならハフィントンポストでもイケハヤさんでもできるけど、これだけでは足りない。
「煽り」と「強いサムネ」は必須条件だが十分ではない。ここから先がguri_2さんの真骨頂である。
guri_2さんの書いた文章は数多くのパロディを産んだ。 記事中に出てくる登場人物と会話が汎用性が高かったからだ。
cielquis.net
〇〇〇はオレの顔をじっと見つめながら、一言、
「だせぇ」
と言いました。
ごちゃごちゃ言ってるけど、勇気がないだけじゃん
〇〇〇は言います。
言い訳をして、さも「こういう事情なんだ、だからしょうがないんだ」って言うけれど、
勇気がない自分を必死になって正当化してるだけじゃん、と。
〇〇〇〇〇する勇気もないやつが、〇〇〇〇とか言うんじゃない。
「それ言いだしたらなんでもありやろ」というパーフェクトにマッチョなマウンティング。
しかも、この型さえ守れば、あとは何やってもOK。
当然「そのマウント芸、面白いからおれにもやらせろ」と数多くの人がネタにした。
今でいうとけものフレンズ2の「ゴマクソちゃん」ことロードランナーちゃんが、素材として愛されるみたいなやつです。
これとか今読んでも笑える。
d.hatena.ne.jp
そう、guri_2さんの記事には炎上したけど一方でとても愛されたのです。
なぜかというと、彼の記事は一見イラっとするし論理もガバガバだけれど、それ以上に謎の愛嬌があったわけです。
これはイケハヤさんにも楠本さんにもできないことです。
だからこそ、確かに炎上はしたけれど、それ以上に愛され、真似された。
こういう愛と笑いがある煽りこそ、「今日も平和なはてな村」という感覚が失われ
「今日もギスギスはてな村」となっている現状、私たちが必要としているものでしょう。
私も含めてですが、楠本さんの記事を見ても、上野さんの記事を見ても
どっちも「けものフレンズ2」ばりのギスギスばかりで、そこに愛も笑いもありません。
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アニメ2期を原作としたコミックとしてはほぼ模範解答と言える内容ではないでしょうか。
元々のストーリーのひどさを、よくぞここまでおもしろくできたなぁと感動すら覚えます。
まず、キャラひとりひとりにちゃんと個性を感じます。そして、アニメ2期で嫌になるほど感じたギスギスした雰囲気は極力緩和されています。
また、突如完成する遊具などについてもきちんと補足がされており、見る側が「?」とならないよう配慮されています。
そして何より、動物を描けているという点がアニメ2期との最大の違いではないでしょうか。
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というわけで、この記事をもってギスギスモードはそろそろ終わりにします!
私もちょっと最近ギスギス度や怨念が高まりすぎていたので、
私がはてなダイアリーを始めたきっかけである「guri_2さんだけは許さない。絶対にだ」という初心を思い出して今後はもう少し愛と笑いを大事にしていきたいと思います。
ありがとうguri_2さん。本当は大好きです。