「めちゃコミック」の広告がめちゃくちゃたくさん流れてきてうっとうしかったので、詰まらなかったらボロカスに言ってやろうと思って買った。
私が買ったのはebookjapanです。
新規登録者だと60%以上還元になるのでここで買うのが一番お得な感じでした。

読んでみたら、マンガはそこまで悪くなかったです。 逆にマンガの方じゃなくて広告作ってる側の人にすごい文句言いたくなった。
この作品は「求人サイト」のコンテンツです
ちなみに、この作品は「ママの求人」という社員、パート、在宅ワークなどお仕事探しをサポート!ママのための求人サイトで連載されていたものです。
この作品以外にも多数の漫画が描かれています。イクメンまんがとかね。
さて、サイトの性質上「仕事を考えている妻や母親」をターゲットにしています。そのせいか、広告や上のページの無料部分で読める範囲だととにかく夫が傲慢でうっとうしく描かれます。しかしそれはあくまで「妻が横暴な夫に我慢しきれずに働く決意をする」というストーリーのためのフレーバーです。大事なのは仕事をすると決めた後どのような苦労があって、それを乗り越えるか、という部分です。
夫ばかりがクソのように描かれているが、実際は夫も妻もどっちも子供
とにかく広告で見ていたときは、夫の嫌な言動ばかり見せつけられていていました。
しかし実際の作品では途中で夫側の苦労や言い分なんかも描かれます。
夫が広告や無料部分で妻であるももこにやたらと厳しい態度をとっていたのはこういう動機。
夢みたいな話に真剣に取り組む姿。自由で、僕とは全く違った人生観。そこに惚れたんだ。何気ないメモに、無意識に才能を活かすところにも感心したし、初めてマンガ誌に掲載された日は、一緒に喜んだ。勉強ぐらいしか取り柄がない僕には、ももこがキラキラして見えた。
そう思ってたのに。子供ができたらあっさり筆を折った。なんだよ、(僕があこがれたのは)そんなに軽いものだったのかよ。(自分があこがれてたものを捨てる)なら、せめて働くか家事を完璧にしてほしい。なのにそれすらできない。怒っても、ほめても、涙ながらに訴えたこともあるのに。依然としてすべてが中途半端だ。頼むからちゃんとやってくれよ……僕のことをバカにしてるのか。僕は嫌な仕事でも生活のため、息子の将来のために頑張ってるのに。ももこは不満そうな目で僕をにらむだけ。誰のおかげで生活できてると思ってるんだ!ってこんな昭和の親父みたいなセリフ、考えたくないけど思ってしまう
というわけで、子供ができても仕事を辞めずに夢を追い求めていてほしかったのに、仕事をやめてしまったことに対していら立っている、ということらしいのですが……
いや、あかんでしょ。なんじゃこれクッソ気持ち悪い
①勝手に妻にあこがれを抱いて、勝手に裏切られた気持ちになって復讐をしてる。自分の理想のように「キラキラした女性のままでいてほしい」って気持ちが強すぎる
②自分が気に入らないって思った瞬間に育児や家事を軽く見過ぎていて、そこが一切評価に入っていない。
③「自分の方がしんどい」「自分だけが我慢してる」って思ってるせいで妻を手助けするという発想が全くできない。
④妻に頑張ってほしいという気持ち半分、いらだちをぶつけるような気持ち半分で妻にひたすら嫌味ったらしく厳しい態度をとるが、困難で妻が頑張ると感がられる思考が理解できない。なんでそこでつらくあたれば妻が頑張ると思ったのが全く説得力がない。
妻であるももこはももこで、物語が開始した最初の時点からすでに夫を悪者として描いていて、夫をいたわるようなしぐさは全く見えない。創作とはいえ「(関係が)腐ってやがる……。(子供を作るのが)早すぎたんだ……」としか思えない。
感想なんですが、とにかくお互いにギスギスしていているし、どっちもどっちな感じでイライラする。「君たち夫婦は子供ができてから生まれるまでの間、何の話し合いもしなかったんですか?」っていう違和感がすごい。なにやってんのこの人たち。
こういう思考回路を持ってる男性って見たことないです。あとがきによるとある程度作者さんの実体験に基づいているそうですが、それでもこれはちょっとないわーって思う。「女の私が考えた最強に嫌な男」ってことなんだろうけれど、「女性の考える、女性から見て嫌な人間」を無理やり夫に当てはめたかせいで、男性としてあり得ないような人格の男が生まれてる気がする。「萌え」が「男が考えた、女性からしたらあり得ない欲望の具現化」だとしたら、この作品で描かれれている夫は、その対極の存在で「女が考えた、男性からしたらあり得ないようなヘイトの具現化」みたいな存在。この位置の男性像に誰か名前を付けてほしい。
というかこれ「空が灰色だから」で一番胸糞悪かった話の男女逆転バージョンでしょ。

この話ね。このときも、女も男もガキ過ぎてなんじゃそりゃーってなりましたが「空が灰色だから」の場合はまだ許せる。高校生で、お互い付き合ってもいなかったからまだ分からなくもない。
でも、本作はダメでしょ。これ夫婦だからね。結婚して子供までできた後で、何やってんの?って思ってしまう。自分も両親が喧嘩ばっかりしてて子供時代に嫌な思いをさせられたから、この幼稚な夫婦のギスギスぶりを見ていると嫌な思い出がよみがえってすごいイラっと来ますね。
ももこが就職活動を始めてからが本番
でも、ここまではOK。上で述べたように、女性主人公であるももこに寄り添う視線で描いているのはわかってるから。
そりゃそうだ。ターゲットは家庭に不満を抱えていて自分も仕事をしようって思ってる女性なのだから。
ただ、いつまでもご機嫌取りだけやってはいない。
ここからは割と現実路線の話が描かれる。もちろん「男」ではなく「女友達」から語られるという形で。
この漫画は主人公と適役の男だけでなく、敵味方の区別がめちゃくちゃはっきりしていて
「男」は敵として描きつつ、「女仲間や女友達」から説明してもらうという形を徹底している。
①仕事を始めようとするも、年度途中からでは保活がうまくいかず、職務経験がないから面接にすらたどり着けないという厳しい現実が描かれる。

②友人に愚痴を聞いてもらいつつ相談に乗ってもらって仕事をする決意を固める
ある意味、私にとってこの漫画のクライマックスはこの部分です。作品とは離れますがここ重要なのでちょっと長く書きますね。
あのね。この漫画読んでこの辺りの部分何気なく読み飛ばしたとか、この話の流れを気持ちいいと思った人は、本当に気を付けてほしいです。ここの展開は学習塾で親御さんを勧誘するときに使われていたマニュアルそのもののお話展開です。
1:「好きなことを仕事にしたい」という気持ちはわがままではないと気持ちは肯定する。
2:「でも〇〇が足りない。〇〇してないとか甘いよ」といったんへこませる
3:そしていったん凹ませた後「あなたの本当にやりたいことはなに?」って問いかける。
4:その結果、ももこは自分のやりたい道として「絵の仕事を再開」することにする
塾の場合、保護者と塾は信頼関係がないというか露骨に警戒されているので、さらに高度にマニュアルが組まれていますが、とにかく最初に「他では言えない高い目標を吐き出させて、それを肯定する」って流れは必ずマニュアルに入ってます。 「塾には行って勉強しましょう」っていう結論は決まっています。保護者側も、塾には行かなければいけないと思っているという前提で、(ほかの選択肢はあまり知らない)、抵抗する保護者をスムーズに決まったゴールに誘導するために、あらかじめ綿密なストーリーが最初から準備されています。
ちなみに塾側としては「母親は気持ちさえ肯定してあげれば細かいところはあまり気にしないのでかなりちょろい」という前提で考えており、男親を説得する場合は手ごわいと考えられています。男親説得の際はこの本などがマニュアルとして非常に評価が高いです。

ここに頭を使えば思うままに売れる―成約(クロージング)率90パーセントの秘訣
- 作者: ロバート・L.ジョールス,Robert L. Jolles,小川徹
- 出版社/メーカー: 三笠書房
- 発売日: 1999/07
- メディア: 単行本
- 購入: 2人 クリック: 7回
- この商品を含むブログを見る
最近よく紹介している「二月の勝者」でも同じような描写があります。
1巻~3巻あたりを意識して読めば、こういう仕掛けをしっかり用いて保護者を誘導していることがわかると思いますのでぜひ読んでみてください。
ちなみにこの後、夫からさらに嫌味を言われますが、一度決意を固めてしまえば、そういった否定の言葉はより意志を強くする燃料にしかなりません。
追い詰められて、やっと決断できたんだ。自分の特技が収入につながるなら、そこにしがみつくしかない。
つとむさんが言うような、「夢を追いかける」っていうキラキラしたものじゃない。今の私にはこれしか残ってない。
※当たり前ですけど、別にこういう勧誘行為が悪いって言ってるわけじゃないですよ。顧客にはサービスの良しあしわかんないい以上、本当にいいサービスをやってて、きちんとサポートするつもりがある人たちでもこういう勧誘行為は必要です。でも、サービスの勧誘って「心からあなたのためを思って言ってるわけじゃなくて、高度にマニュアル化された会話なんだよ」ってことは理解しておいた方がいいよってだけです。つまりその時印象が良かったからと言って、別にいい人かどうかはわからないってことです。結局ちゃんとサービスは見極めないとダメなんですよ。 塾ならいいけど、今のネットには、イケハヤみたいな人がたくさんいて、この「勧誘行為のよしあし」と「サービス自体の良しあし」の区別がつかないカモを狙いまくってるので気をつけようね。この作品は、未熟な性格の主人公に対して、周りの人がまるで進研ゼミのように細かく教えてくれるので面白いです(笑)
夫の扶養から抜けると行動を始めてからも、越えるべき壁がいくつかある
(1)制度の壁

これについてはかなり詳しく描いてくれてるので実際に読んで確かめてください。
(2)家族の壁

この漫画は、この部分が主体で、とにかく「夫は一切手伝ってくれない」「保活もうまくいってないので子供の世話が大変」「夫は心を折るようなことばかり言ってくる。頑張れば頑張るほど夫との関係が悪化する」という3重苦を描いています。
(3)孤独の壁
頑張ったけど、家事との両立でいったん限界を迎えたところで「家事代行」を頼んでから状況が一転します。

そのあとになって、だれも味方がいないという状況が精神面でどれだけ負担だったのかがわかるようになる。
苦労の末年収201万をこえてから、離婚届をはさんで夫婦で話し合うことに
年収が201万を越えるまでの展開はもう少しほりさげてえがいてほしかったな……。
私思ったんだ。
私が働くということは、同時にあなたを自由にすることもできるってこと。
もう家族の縛り付けられない生き方をすればいい。
家族を、負担だと思わないで。働くことは、私の自尊心のためでもあるけど、
家族にもしものことがあった時、いざというときに力になれる。
私は、夫の扶養から抜け出したいとか
たくさん稼いで夫を黙らせたいとか、
離婚したいとか、そういうことじゃなくって。
漠然と、不安な毎日の中で
夢に向き合えなかった自分を公開してただけで。ただ、強くなりたかったんだ。
自分の生き方に、自信を持ちたかったんだ。
最終的にどうなったかまで書くのはちょっとまずいと思うので、そこは興味がある人は読んでみてください。

- 作者: ゆむい
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2019/02/07
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る
15日まではebookjapanでの購入が一番お得です。
作中で物語の転機となった家事代行サービスは、だいたい一時間2700円~3000円らしいので一度体験してみようかな
以前、親戚の人に部屋の大掃除頼んだときは4時間くらいで見違えるくらいにきれいになったことがあります。
あの時は1万円でおねがいしたけど、実際のビジネスとしても3000円くらいでお願いできるらしい。
パッと調べてみて具体的な料金が乗っていたサイトを紹介すると
◆老舗として安心感があるのがベアーズ:1時間2538円~
家事代行のベアーズ 初回お試しプラン
メニューが豊富、人材も多くて延長にも対応、となっているのでとりあえず自分が頼むならここかな。このサービスをベースとして他と比較すればいいかなと思ってます。
◯Web限定!ベアーズパック(ライトB)
・2時間(隔週1回~):5,076円/2時間、延長時間(30分毎)1,269円◯スポットサービス
・3時間:13,860円/1回、延長時間(30分毎)2,160円◯家事代行初回お試しプラン
・3時間:10,620円/1回、延長時間(30分毎)1,620円◯家事代行デラックスプラン
・1回3時間~(月2回~):3,564円/時間、延長時間(30分毎)1,782円
・1回2時間以上3時間未満(月2回~):4,212円/時間、延長時間(30分毎)2,106円◯Welcome baby 出産応援プラン
・2時間(10日間):通常95,400円→特別価格70,200円/1回
・3時間(10日間):通常138,600円→特別価格100,440円/1回
・2時間(20日間):通常190,800円→特別価格140,400円/1回
・3時間(20日間):通常277,200円→特別価格200,880円/1回
※延長時間(30分毎)1,512円◯おかたづけベアーズ
・3時間:18,720円/1回
・4時間:24,660円/1回
・3時間×定期プラン併用:15,156円/1回
・家事代行定期プランとの併用限定おかたづけベアーズ:通常5,500円(税抜き)→特別価格4,752円/1時間
「出産応援プラン」まで用意しているというのがすごい。
◆値段で見るとCasy:1時間2365円~。スポットだと2700円~
1時間2,190円の家事代行サービスCaSy
頼めるメニューが限られているけど悪くないなと思います。継続的に利用することが前提なので人が大事。
◆アールメイド:1時間3000円~:家事代行サービス アールメイド
◆キャットハンド:1時間2880円~:家事代行・家政婦サービス のキャットハンド
◆パソナライフケア:1時間3150円:介護・家事代行のパソナライフケア
◆生活手帖:マッチングサービス:生活手帖
試すならやはり安心感があるベアーズかな。