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日本の株価を支えてきた「日銀のTOPIX型ETF買い入れ」がついにトータル損益マイナスに

GPIFは、あれほどの巨大な図体でありながらも今のところかなり機動的に立ち回って損益を維持しています。

しかし、日銀買い入れのうちTOPIX型ETF買い入れについては、とうとう損益分岐点である1495を明確に割り込んできました。
(日経225型はトータルではまだプラス。ただし2017年度以降の買い入れではすでにマイナス)

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損益分岐点1495(先物では1497)を豪快に下抜け


日銀のETF買い入れについて

nextfunds.jp

日銀による金融緩和の一環としてETFの買い入れが初めて実施されたのは、2010年12月です。当初は、残高上限4500億円、期限は2011年12月末、対象となる連動対象指数はTOPIXと日経225のみでした。

数回にわたり金額上限引き上げと期限延長がなされた後、黒田総裁となり、「量的・質的金融緩和」が導入された2013年4月には、日銀によるETF保有残高を年間1兆円増加させることが発表されました(いわゆる異次元緩和)。

その後、年間買入額は、2014年10月には約3兆円、2016年7月には約6兆円に増額されています。この間2014年11月には買入対象指数にJPX日経400が追加され、また2016年3月には、「設備投資および人材投資に積極的に取組んでいる企業を支援するためのETF買入等に関する特則」(以下、設備・人材投資ETF枠)が導入され、この枠で年間3000億円の買い入れが実施されています。

日銀は一部の日経225銘柄を限界まで買ってしまったため、現在は8割のウェイトがTOPIX型ETF買い入れである

www.bloomberg.co.jp

昨年6月末時点のファーストリテイリングの日銀保有分を差し引いた実質浮動株比率は3.6%だったが、日経平均での同社株のウエート上昇で昨年12月末には0.5%まで縮小したと試算。ユニクロやユニファミ、東洋製缶など個別株の価格形成にゆがみが出ている。

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https://www.rieti.go.jp/jp/columns/a01_0520.html


2016年10月からは、株式市場における特定銘柄の価格形成への影響を緩和する狙いで、市場全体を網羅したTOPIX連動型ETFのウェイトが大きくなっています。

2018年6月にはさらにTOPIX型偏重となり、80%以上のウェイトでTOPIX型ETFの買い入れを実施。
http://www.boj.or.jp/announcements/release_2018/rel180731h.pdf
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というわけで、日銀による買い入れのうち、2016年からすでに50%以上、2018年からは8割以上のウェイトを占める正真正銘の主力であるTOPIX型ETFが損益分岐点割れを起こしてしまいました。さすがに一回目なのでこれは反発して再び損益分岐点を回復すると思われますが、ついに日銀買い入れ政策に赤信号が点灯しますね。


今後日本株は全体では勝ちにくいからますます個別株の選別と買いタイミングが重要になってくる

日銀はひたすら売らずに延々と一定額を買い続けていましたが、その日銀が2016年からの買い入れにおいて、損益分岐点割れを起こしたのはかなり大きいです。

これは、個人が同様に日本株単体では投信などによる定額積み立てを行っても損益分岐点割れを起こすということだからです。

まあすでに投信において日本株中心のものを買ってる人などいないと思いますが
今後政府がいろいろ旗を振って個人投資家が市場に参入してきたとしても、日本株は買われないんだろうなぁ……。



老後2000万問題で投資を始めようとしてた人いたと思いますが、くれぐれもこの記事に書かれているルールを守って買いタイミングは十分気を付けてください。

www.tyoshiki.com

①松井証券で公表されている「信用評価損益率」が-15%以下
②東証の騰落レシオが60以下

③暴落銘柄(25日線乖離率が-25%以上)が50銘柄以上。
(④アメリカSP500のVIX指数が40以上)

①については現在すでにマイナス11%を越えてきています。明日条件を満たすでしょう。
②25日騰落レシオはいまだに92です。5日騰落レシオはすでに53となっており明日で確実に40台になるでしょう。
③こちらも明日条件を満たすことになると思います
高かい離率(25日・マイナス):株式ランキング - Yahoo!ファイナンス
④これはめったに起こりません。今回はたぶん起きないと思いますが、発生したら確実に買いですね。




松井証券で公表されている信用評価損益率は自分でみれるようにしておいた方がいいです。
特に、マザーズの株を取引をされている人は、マザーズの信用評価損益率が一番重要な指標となります。(これ以外に頼りになる指標がほとんどない)