LINE証券、LINEオープンチャット大荒れのなか船出 : 市況かぶ全力2階建
良さそうと思った点🤗
— にこそく(市況民) (@nicosokufx) August 20, 2019
①1株単位で少額から始められる
アベノミクス前、5万円以下で買える銘柄が多くありましたが、
株価値上がりして敷居が高くなった
②取引時間 午後9時まで
仕事終わってからでも取引可
③注目ETFを取り扱っている⭐️
日経 レバ1570、インバ1357
ダウ、ナス、金、原油、REITなど pic.twitter.com/qA95xU66WR
にこそくさんは「初心者にはいいんじゃないか?」と言ってるんですが、私は微妙だと思っています。
現在100社しか対応してないし厳選100社とか書いてるけど個人が勝てる株じゃない。「手数料方式」じゃなくて「スプレッド方式」なのが特にきつい。本音として「投信」や「ラップ口座」に誘導する気が露骨すぎやしませんか。
LINE証券使うくらいならほぼ完全上位互換のSBIネオモバイル証券使ったほうがいいんじゃないかなぁ。
SBIネオモバイル証券は同じく1株単位で売買できる上に、上場してる3600以上の銘柄ほぼすべての上場企業を網羅してます。要するに「ちゃんとした投資」ができる仕様になってます。
しかも信用取引が「できない」のでハイレバの無茶なトレードしなくていいしね。手数料については一定額越えるまで「月額200円(200円分Tポイントでキャッシュバック)」と固定されているので、毎月積み立て投資するのであれば実質手数料無料です。
実際に私もここ使ってるので、興味ある人は読んでみてね。
overtheperiod.hatenablog.com
ということを考えると、セルフバックとか口座開設キャンペーンでお金配ってたら口座開設だけはするかもしれないけど、今のところ使う気は全くないですね……。
せっかくなので、最近やたらとアグレッシブなLINEさんの動きについて、簡単に確認しておこうと思います。
LINEの現在の売り上げの9割は広告
LINEはコミュニケーションアプリにおいては覇権を獲得しています。
その圧倒的なユーザー数をもとに様々なビジネスを展開していますが、今のところ売り上げの9割が結局「広告」です。
LINE株式会社の決算/売上/経常利益を調べ、IR情報を徹底調査 - 起業ログ
①広告サービス
・ディスプレイ広告(タイムラインやLINE News等に掲載される広告)
・アカウント広告(LINE公式アカウント、LINEスポンサードスタンプ、LINEポイント等)
・その他の広告(livedoor blog、NAVERまとめ、LINE バイトに掲載される広告)②コミュニケーション
・LINEスタンプ、クリエイターズスタンプ等③コンテンツ
LINE GAME、LINE マンガ、LINE MUSIC等
物販はAmazonやYahoo、楽天などに抑えられているせいか現時点ではあまりここには進出していません。あくまでもデジタルコンテンツの販売のみです。LINEマンガは、マンガアプリの中で圧倒的な強さを誇っていますが、このままではただの広告で儲ける企業どまりです。
デジタルの世界でBtoCやってる会社にとって金融サービスは魅力的
LINEは広告依存なので、ユーザー数を考えたら明らかに売り上げがしょぼい。このユーザー数をもっとマネタイズしたいと考えたためにLINEは銀行、PAY、証券という金融サービスに大量の資金を投入することに。
①銀行
LINEとみずほが「LINE Bank」設立へ なぜ2社が新銀行を作るのか - ITmedia Mobile
②証券
最初はSBI証券と組んでやろうとしてたけど
SBI証券、LINEでトークしながら株式発注できるサービス開始 ビジネスコネクト活用で |ビジネス+IT
→一時期いろんな媒体でヨイショしてたけど2018年にひっそりと終了
今回改めて自分でやることに。
「LINE証券」サービス開始、スマホで1株数百円から簡単投資 - Engadget 日本版
なお、非課税サービスのNISA・積立NISA・iDeCoの実装については未定。LINE証券は今回のローンチが第1弾としていて、今後も第2・第3弾の新サービスを用意します。
③保険
最短60秒、100円から加入できる「LINEほけん」がスタート | TechCrunch Japan
④スマート投資・ラップ口座
LINE上から手軽に資産運用できる「LINEスマート投資」開始、LINE FinancialとFOLIOがタッグ | TechCrunch Japan
⑤LINE PAY
今までに300億円投資して430万ユーザー獲得。
これ見ると、なぜLINEがこれだけLINE PAYに投資してるかわかるよね
LINE PAYにこれだけ投資してるのは「銀行口座登録済みの見込み客」を増やしたかったからです。もろもろのサービスってめちゃくちゃサービス開始までの手続きが面倒くさいのですが、銀行口座登録済みのLINEユーザーなら、本人確認済みだしサクサク始められます。
今はまだですがLINE PAY残高が使えるようになれば「ほかのサービスを全く検討せずに」こういうところからほかのLINEサービス使ったりすると思います。もし金融がダメだったとしても、他にも物販とかいろんなサービスを始めようとおもったらできないことはない。
なので、これらの取り組みが成功するかどうかは、LINE PAYがPayPayとの競争に勝たないまでもきちんと生き残れるかどうかにかかってると思います。私はPayPayが勝つと思うけどな……。
LINEはDMMの夢を見るか
同じようなことやってる会社で有名なのはみんな大好きDMMです。
意外なことに、DMMってどのサービスも割とちゃんとしてるんですよね。(まぁそれでも私は使ってないからおすすめしないけど、使う人がいてもおかしくはないとは思う。)
いいタイミングでFXを抑えられたのが大きいのかもですけどね。DMM.com証券は2017年に売上高278億に対して営業利益180億と化け物みたいな数字でした。今はそれよりは大分下がってますけどね。
http://www.nisshokyo.jp/disclosure/2017/146.pdf
http://www.jsda.or.jp/kyoukaiin/kyoukaiin/files/1105_dmm_201803.pdf
http://corp.dmm.com/
2019年度 2200億円
2017年度 1700億円
2015年度 1358億円
2014年度 1039億円
2013年度 629億円
2012年度 527億円
2011年度 436億円
2010年度 424億円
これと比べると、LINEの金融サービスって、どれも「オンラインでお手軽に」というだけで、サービスの内容がいいという話を聞いたことがないです。LINEマンガは明らかに他のサービスより太っ腹だから利用者が多いのはわかるけど、LINE金融サービスはやる気があるのかどうかわからない。
私はサービスとして良ければ非上場のDMMだろーがLINEだろーがなんでもいいんですが、今のところLINE証券をお勧めする気には全くなれませんね。
LINEは証券会社より消費者金融などのクレジット企業やったらいいと思う→すでにやってた
普通に考えたら消費者金融みたいなことやったほうがいいと思うんだけど……って思ったんですが。調べたらすでにやってました。
そりゃそうだよね。私が思いつくようなことを経営陣が考えてないわけがない。
LINE、個人向けローンとスコアリングサービスを提供へ--みずほやオリコと合弁会社 - CNET Japan
LINEがクレジットスコア領域に参入へ、個人向けローンサービス「LINEポケットマネー」も発表 | TechCrunch Japan
両サービスは2018年5月に設立されたLINE Creditが開発・運営にあたり、2019年上半期のローンチを目指していく
ううむ……。
こういってはなんだけど、どんどんYahoo!の二番煎じ感出してくるな……。楽天も含めると三番手の企業感というか。逆に、改めてYahoo!とか楽天ってすごかったんだなっていう気持ちが強くなりました。LINE経済圏作りたいのはわかるけど本当にデジタルコンテンツからなかなか出てこれない感じといい、なんかこう見ててもどかしい。