約半年前に一度クイズマジックアカデミー(以下QMA)の大会を見に行ったことがありますが
www.tyoshiki.com
この時にQMAを薦めてくれた人が関西に遊びに来てくれたので、一緒に大会に参加してきました。
私が参加した大会はこちらですが、
eam.573.jp
同ページの「大会情報」一覧を見ると実は毎週のようにあちこちで大会が行われているそうです。
自分がよく通ってるゲーセンではいつも閑古鳥が鳴いてる感じだったので、こんなに盛り上がってるとは知らんかったー。
当日の大会でも、かなり狭いスペースながら45名もの参加があり大いに盛り上がっていましたが、
一番すごい大会だと、予選段階では500人以上が参加し、2日に分けてイベントが行われることもあったそうです。すごい!
各プレイヤーが「得意ジャンル」をもっており、そのジャンルでどのくらい差をつけるかという駆け引きが面白かった
大会に参加して思ったんですが、
上級者であってもすべての問題に時間をかければこたられる、ということは全然なかったです。
私以外の人はみなさんQMA上級者でしたが試合中、私が答えられた問題を、上級者さんが答えられない、なんてシーンも結構ありました。
この作品では、問題が多様なジャンルにわかれて出題されるのですが、
それぞれのジャンルごとに膨大な数の問題、誰も答えられなさそうなマニアックな問題があり
一つのジャンルをカバーするだけでもものすごく大変です。
また、このゲームは、同じ正解でも早く正解すればするほど得点が高くなります。
そして、前回の記事でも紹介したとおり、同じ問題でも「出題形式」によって答えやすさが変わります。
こうした出題形式にも対応した形で問題をすばやく回答したほうが効率が良くなります。
さらにいえば、1つの問題で単独正解ができれば一気にライバルに差がつけられますよね。
各プレイヤーの個性がはっきりと出ていて「能力者バトルトーナメント」のような面白さがあります
ということで、プレイヤーはすべてを網羅するのではなく、
それぞれ自分の得意ジャンルに特化したスペシャリストになっており、
その他のジャンルについてはできる限り弱点要素を作らないようにする塩梅なんですね。
大会参加者は、みんな「あいつは◎◎◎のスペシャリストだ」と認識しあってるようでした。
本当に東方とかワンピースの「能力者」みたいな扱いになっていて面白かったです。
(私は……うーん。まんべんなく苦手。やるとしたら文系科目とか社会とかアニメゲームを頑張るしかないかな。)
大会では相性や運が大きく絡んで毎回結果が変わるので、みんな飽きずに何度も大会に参加する
そんなわけで、大会では能力者同士のバトルになるわけですが、
大会ルールでは1試合ごとに「禁止ジャンル」というのがくじ引きによってランダムで決められます
運が悪いと、自分の得意ジャンルが「禁止」になってしまって本来の実力を発揮できなくなってしまうことも。
(大会によっては試合が進むごとにどんどん縛りがきつくなっていくようです)
他にも…
得意ジャンルがかぶった人同士でのつぶしあいになったり、
逆に、得意ジャンルでも自分が把握してない問題が多めに出たりすると差がつけらかったり、
他の人の得意ジャンルで大幅に差をつけられると、いつもなら勝てる相手でも負けてしまったり。
大事なところで入力ミスや、焦って早押しして間違えてしまったりなどいろんなハプニング要素もありました。
こんな感じで、普段からの蓄積で実力をつけることはもちろん大前提ではあるんですが、大会では大きく相性や運の要素が絡んできます。
受験とか、大きな賞金がかかった大会ならこんな運要素が強すぎるのはお断りでしょうが、QMAはあくまで対戦ゲーム。プレイヤーはそういう「試合ごと・大会ごとに運や組み合わせが絡んで結果が大きく変わる」ところに一期一会を感じて楽しんでいるようです。
このおおらかな雰囲気。「ガチでやってるんだけど、一方で遊びであることを忘れてない感じ」がすごくよかったです。私が試合に参加してる時も、明らかにほかの人より問題入力が遅かったり、わからなくてフリーズしてるときが多かったんですが、がんばれーって温かい声をかけてくれた人もいました。(イラっとしてた人もいるかもしれませんが、殺伐とはしてませんでした)
そんな愉快なプレイヤーたちの愛と結晶が詰まった同人誌の数々が素敵でした
先ほど、各プレイヤーはジャンルごとに特化しているという話を書きましたが、
試合会場には、そんな努力の過程を本という媒体で表現した同人誌がたくさん置いてました。
webで問題を集めてる人もいて、純粋に問題を解くだけならこっちの方が便利でありがたいのかもしれませんが
黒いやつのQMAブログ ライ順1
あえて、本という、目に見える形できれいにまとめて本にしてる人がすごく多いんですね。
「自分がこのジャンルをこれだけ愛してるんだ」ってのをこうして形にするの、すごく面白いと思う。
マジアカの大会に行ったときに会場で見かけた同人誌。
— よしき (@yoshiki_anime) September 1, 2019
すごく丁寧に作られてて愛を感じる pic.twitter.com/VEO6gIuUZg
ちなみに「△□〇」と書いて何と読むかわかりますか? FGOのノッブロボの顔みたいな形してますが、これは「みよまる」と読みます。「△=みっつ。□=よっつ。〇」ですね。ネットだと結構有名だけど知らない人もいたと思います。こういう「ちょっと変わった読み方」だけを集めた同人誌って面白いと思いません?私これ普通に欲しくなりましたよ。
ja.wikipedia.org
かわいい表紙に
— よしき (@yoshiki_anime) September 1, 2019
文字だらけのガチ内容。
これは詐欺じゃないかw pic.twitter.com/Cm46rW9rRp
ジャンルどころか、
— よしき (@yoshiki_anime) September 1, 2019
ジャンルの中の一つの出題形式に特化した本とかまである。
一つの本ができるまでに400回くらいプレイするらしいからすごい。 pic.twitter.com/1V2bOFMH26
QMA民なら政治経済の本は清水書院だよなあ?
— よしき (@yoshiki_anime) September 1, 2019
(字が細かすぎて辛かった。これに限らず、高校の社会教科書はデジタル化に際してあり方を大きく変えてほしい) pic.twitter.com/hZY5RxHWPZ
遅くなってすみません。政経の問題集をBOOTHさんへ委託に出しました。ご興味がお有りの方はぜひどうぞ。※匿名発送の為安心してご利用頂けます。 Haneda PRIDE Series 社会・政治経済問題集「政経四季報(2019年夏号)」 | 京都総研オンライン https://t.co/Ovnh5rZGlL #booth_pm
— 京都HND🛫1日目西う-45b (@kyoto_hnd) August 19, 2019
いいなー!めっちゃいいなこういうの!本当に愛を感じる。
絵もめっちゃうまい人もいるし、有志が手書きで描いてる感じが出てる本もあって味がある。
私も、「優待でチェーン店食べ歩きました本」みたいな同人誌をいつか出してみたいと思ってるから、それを実際に形にしてるこの人たちの行動力ほんとすき。
こんな感じで、どっぷり一つのジャンルに漬かって楽しみながら、各プレイヤーが殺伐とならずに交流しあってるQMAクラスタ。
とってもいい感じなので、一度皆さんも近くのゲームセンターで大会があったら、観戦しにいかれてみてはいかがでしょうか。
クイズ自体の奥深さはまだまだ分からないけれど、楽しさはなんとなく今回でつかめた気がします。
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正直、問題の難易度はともかく入力慣れや問題形式慣れなどによる敷居の高さはちょっとネックなんだけど、DS版とかで練習できたりするんだろうか?
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