最近ネットでニュース見てても何も心が動かされない日々を過ごしておりましたが
この記事見てワクワクが止まらない。
https://medium.com/@henry.hawksberry/is-we-work-a-fraud-5b78987d3e61medium.com
www.gizmodo.jp
ソフトバンク子会社上場あたりからEVILさを隠さなくなってきた孫正義さんですが去年はなんだかんだ言って順調でした。
www.bloomberg.co.jp
しかし、フルポジ状態になった後、よりによって一番比重の多い企業のIPOがしくじりそうだという笑えない状況に。
www.businessinsider.jp
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「ビジョンファンドはうまくいっている」のも幻だった?
FTの記事によれば、今年5月にビジョンファンドは29%リターンがあると発表したが、それに大きく貢献したのがOyo社評価額が40億ドルあがったことで、しかしその評価額は創業者が自ら株を買った際の価格付けによるもの、しかもその購入資金は(ソフトバンクを大手取引先とする)野村やみずほから借り入れた資金であり、それってガバナンス的にどうなの、という疑問の声もあると。
日本人的にはいつもの「孫正義マジック」ではあるのだが。
冒頭で言ったように、投資がうまく行っても行かなくても毎年7%の配当(利息)を払わなければならないビジョンファンドは、すでに上場した投資先(Uber、Guardantなど)の株を抵当に40億ドルの借り入れをしたことも先月発表しており、「借金のような優先株で投資する稀に見るVCファンド」から「本当に借金して投資するVCファンド」に進化中である。
つまりこれ、会計マジックですね。
ヴィジョンファンドの成績のために、投資先の会社に主幹事証券に金を出させて自社株買いさせて、ほら株価が上がっただろ、投資成功だ!ってやってる。
ほとんどやくざやんけ。 まぁアメリカの時価総額が軒並み好調なのも同じ理屈だから孫さんだけが悪いわけじゃないけど。
ヴィジョンファンドはWeWorkに限らず、中身に乏しいものを無理やり高値で上場させようとしていないだろうか?という疑惑がちらほらと
つまり全体として「ユニコーン企業に対しアグレッシブに投資してゆく」という戦略は、ちょっと上手く行ってないということ。
— じっちゃま@Redneck Riviera (@hirosetakao) September 11, 2019
ビジョンファンドのせいで、スタートアップの破滅が大胆になってきた気がする。(笑) 犬の散歩に300億つっこんじゃダメだろ。Dog-walking startup Wag raised $300 million to unleash growth. Then things got messy https://t.co/Rxr8QMWjQA pic.twitter.com/JDcHU4WSFE
— Daisuke(Dice) Tanaka (@dtanaka) September 29, 2019
要するに、WeWorkだけでなく、すでに何度か市場の期待を裏切るような真似をしてきたのではないかということですね。
日本におけるソフトバンク子会社上場と同じようなことを、ウーバーやslackでもやらかした後で、このWeWorkのやらかし。
今までは少なくとも孫さんが投資を始めたら上場までは手取り足取りやってくれると信じていろんな出資者が現れたわけですが
それも通用しないケースが増え、徐々に不信感が芽生えている、と。
すごい儲かってますよー!ってアピールで7月に第二号のファンドを組んだ後でこういうケースが続くようだと本当にまずいですね。
前期はファンドの含み益をまるまる営業利益として計上した。今期ソフトバンクはそれ以上に儲からない限りは逆にいきなり含み損を計上することになる?
孫さんは常々「投資の利益がこれだけあるのに、ソフトバンクの株価は安すぎる!」とアピールしてきました。
去年は、実現利益ではなく投資の「含み益の増加」をそのまんま営業利益として計上し、1兆円以上の利益が出たといい、さらに自社株買いまでやって会社の時価総額をあげようとしました。
でも、それは投資の知識がない日本人を騙してるようなもんです。
孫さんは最近あまりにもEVILな姿勢が目立ち過ぎじゃないですかね。
ソフトバンクはその「含み価値」に対してディスカウントで取引されているのかもしれませんが、それはソフトバンクだけでなく米国のKKRとかのPEファンドも低評価です。だから低評価は是正されません。
— じっちゃま@Redneck Riviera (@hirosetakao) September 11, 2019
しかし、このつけはかなり大きい。
含み益をまるまる営業利益に計上した以上、
今年は投資先の価値が全く下がらなくても利確などをしたらそれだけで利益はマイナスになります。
まして投資先の営業利益が下がろうものなら、これはまるまるマイナスです。
含み益が営業利益として計上されるなら
— やむ~ん ファンド (@kabu_yamu2) September 29, 2019
前期に比べて1兆円の含み損は
そのまま計算されるばすだけど🤔 https://t.co/mNi6WPGqso
WeWorkのIPOは詐欺のようなものだと思っていますし、そのことが衆目にさらされてしまって通じにくくなっていますがそれでもこれを何とかして成功させないと、ソフトバンクGはどえらい損失をたたき出すことになってしまいます。
2019年初頭の時点でWeWorkの評価額はすでに時価総額2兆円といわれていました。(孫さんは2017年3月時点でそういうことを言ってた)
もし孫さんが2019年5月の時点で、WeWorkの時価総額をそれ以上と見積もり、含み益を営業利益として計上していたなら、今期あるいは次期以降にそれはまるまる、特別損失ですらない営業利益のマイナスとして計上することになります。
そうすると、今年営業利益がプラス1兆!この株価は安すぎる!と煽っていたソフトバンクが一転営業利益マイナス1兆!となることだってあり得ないわけじゃありません。というか今のまま行くと少なくとも5000億くらいのまいなすは避けられないんじゃないでしょうか?
ただでさえWeWorkがしんどくなってきたところで、トランプ砲による狙い撃ちによる追撃が!
このニュースを受けてすでに下落しつつあったアリババの株価が夜間に8%下落。
親会社であるソフトバンクGも夜間にADRで4%の下落をしています。
ヴィジョンファンドはすでに100兆円分投資しつくしました。
ナンピンしようと思ったら別途資金調達が必要になります。
しかも主力はコケるし、信用の担保となるアリババ株などの株価まで下げる始末。
この状態で孫さんに出資しようと思うでしょうか。
むしろ、ヴィジョンファンド二号案件の主幹であったゴールドマンは一部の与信を縮小・他者に譲渡するといい始めています。
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かなりの泥船感が漂ってきました。
もちろん歴戦の猛者である孫さんだから自分が死なないような算段はあるでしょうが、投資家にはそれなりのダメージを与えそうな気がします。
ソフトバンクGのチャートは日足週足では完全に死んでしまいました。月足も下手をすると死んでしまう
この結果として、ソフトバンクの日足チャートが完全に死にました。
日足週足には一切のサポートがありません。
このチャートでもまだソフトバンクが買いだと判断できるのは相当の天才かアホだけでしょう。
月足パラボリックSARの3970を割った場合10月中旬に3500くらいまでアタックすることも十分ありうると思います。
当然ながら、日経平均指数の割り当て7%強を占めるソフトバンクGがここから10%以上の下落をするようであれば
日経平均はそれだけでも300円以上のマイナス効果になりますし、他もそれにつられて下がることになるでしょう。
日経平均は現在エリオット波動の第四波中のため、20900を割り込むことはないですが21000-21100ラインまで攻めてくることも十分考えられます。