投資するときだけでなく、バランスシートで考える習慣って普通の人でもすごく重要だと思うんだけど、この話ブログだと面倒くさいので概要だけ書いて今週末にでもツイキャスでしゃべろうと思います。
ちゃんと負債と資産の区別がつかないと怪しいインフルエンサーに簡単にだまされる
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で書いた通り、資産はお金の使い方=性格。負債はお金の調達の仕方を表します。前にも書いたことありますが、結構な人がこの資産と負債を混同して語っています。
今の世の中、フォロワー数やYoutubeの登録者数自慢をしてる人が結構います。しかしそのフォロワー数をどうやって調達しているかが大事になります。「炎上」によるものなのか「金で買ったもの」なのか「互助会」によるものかは全然意味が違います。
例えば某インフルエンサーさん20万フォロワーいて「I砲を打ちますよ」を売り物にしてるのに日々のツイートは全然バズらない。I砲もあまり効果がない。つまり調達したフォロワーの質が低く、有効活用できてないということになります。簿価(単純なフォロワー数)では20万いても、時価評価(アクティブなフォロワー数)はかなり少ないということになります。
また、この某インフルエンサーさんはYoutubeで登録者数を増やすために数百万円を広告に投資したそうですが、そのことをちゃんと語らずに「1年でチャンネル登録者数が6万になった!」といってYoutube攻略の教材を29800円で売っています。当たり前ですが、その教材だけ買っても、自分も数百万円出せないなら再現性がないですよね?
さらに、この人の弟子たちは、スポンサー料として実体のない商売にお金を回しあって売り上げを過大に計上し、「僕たちこんなに稼いでます」といってnoteを販売するなど非常に悪質なことをやっているそうです。
こういうのに引っかかる人は、先にバランスシートで資産と負債を区別する癖をつけないとダメです。
ところで、負債は「対価を返さないといけないもの」です(返さなくてよいのは「純資産」)
負債が増えると資産も同額増えます。なので、豪快な勢いで借金ができる人はそれだけ資産も勢いよく増えます。
負債自体は悪くないです。
むしろ最初は人の力を上手に借りて、それをもとに成長するのは必要なことだと思います。
人から力を借りてもそれ以上の価値を生み出せて、それ以上の価値を提供できる人はどんどん借りるべき。
全く負債がないという人はそれはそれで問題があると思う。
プロフィールを盛るとか、実績を誇張するなんてのも「後で返さないといけない」わけですから負債になりますね。
できもしない約束をしてPVやフォロワー数を増やすのも負債です。
これらの負債を負って、きっちり返済しながら成長していける人がまともな人。
ガンガン炎上などで負債をためながら返さずにまた別のところで同じことを繰り返す人は焼き畑農業クソ野郎です。
負債の質を見るのはとても大事
まともな人は負債も良質です。
その都度仕事ぶりや作った作品で相手を満足させていれば
むしろ周りから勝手に協力してくれたり援助してくれたりする。
返済をせかされることもない。なんならもっと応援させてくれと言われる。
怪しい人は負債も極めて悪質なものになります。
詐欺罪スレスレの方法で人をだましてお金を得ていたりだったりヘイトによる注目を集めてたりします。
こういう人たちは常に「取り立て人」に囲まれています。
というような話を小学生にたいしてもわかりやすく説明してくれているのがこの本です。

国語 算数 理科 しごと―子どもと話そう「働くことの意味と価値」
- 作者: 岩谷誠治
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2007/11/01
- メディア: 単行本
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「炎上」や「怒りなどの感情に任せた過激な発言」で集めた注目は質の悪い「負債」です。負債というか呪いに近いです
この点において、「炎上や怒りなどの感情に任せた発言で集めた注目」という負債はかなり質の悪い資金調達方法です。
グレタさんの件で盛り上がっている「トーンポリシング」について
トーンポリシングはこの「負債」や「呪い」についての考え方です
私はトーンポリシング完全否定派ではなく、こういうケースでは必要だと感じます。
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ただ、ネットで言われるトーンポリシングはクソだという立場です。
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そういう話をしたいんだけど、最近のネットのトレンドは
本当に単純化されすぎてるというかゼロかイチで考えられがちなので怖い。