人はなぜ落ちるのか?這い上がるためです
映画の「ジョーカー」を観た後、「そういえばバットマンビギンズを見たことなかったな」と思ったので、ついにAmazonプライムに加入して観ることにしました。
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しかし……これから映画「ジョーカー」を見に行く人は、絶対に「バットマンビギンズ」を観ない方が良いし、見てしまった人は記憶から消しておいたほうが良いと思います。というわけで、映画を今から見に行こうという人も、この記事はまだ読まない方が良いと思います。
ビギンズを見ると映画「ジョーカー」はやっぱりアーサーの妄想やんけって気持ちになってしまう。少なくともアーサーの行動のあれこれが茶番にしか感じられなくなる。
というかビギンズ自体を観ない方が良かった、まである。「ダークナイト」観る前にこの作品を観なくて本当によかったと私は思ってる。
ゴードンと執事のアルフレッドはすごくよかったし、単品で見ればいい作品かもしれないけど、なんかいろいろ納得いかない……。
「影の組織」www 実際は結構すごいやつらなんだけど、どこまでも「ジョーカーの前座」感がただようラーズさん一味
血界戦線 Back 2 Back 6 ―Be quiet & Follow me.― (ジャンプコミックス)
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まず「両親が殺されるシーンが全然一致してない」というのがあるけれど、これは別にいい。細かい違いとかはどうでもいい。
ただ、ゴッサムという街自体がラーズ率いる「影の組織」によって組織的に不況に陥れられ、崩壊させられかけていた、というこのお話は、自分の中ではいろんなものが台無しに感じるので大変危ういと思った 見ながら「なんやねんこれは・・・」ってツッコミまくってたよ。
あのさあ……。
バットマンって「ゴッサムシティ」という、それ自体で完結した箱庭の物語だったんじゃないんかい。そういう「血界戦線」のNYみたいな世界観とちゃうんかい。だからこの街に警視総監おるんでしょ?
※ダークナイトでは同じ人物が「市警本部長」になってた……ビギンズの字幕どないなっとんねん。
外側があるとしてもその外側はゴッサムと大きく変わらない、という感じちゃうんかい。
なんかこう。。。この「影の組織」が存在するためだけに世界観のいろんなものが危険にさらされてる感じがする。
「外部におもむろに別の世界が存在してるけど影の組織以外はしらんぷりです」ってのが何か落ち着かない。
知らんけど、これがメキシコとかならまだ納得できる。ここ一応アメリカのしかも大都会なわけでしょ。いやほんとメキシコのことは「ブラックラグーン」とか「EDEN」の知識しかないから全然わからんけども!
<追記>「ダークナイト」観てたら序盤で香港の企業とか普通に出てくるね……。
しかも「古い時代から抑止力として機能していた組織」にしてはトップのラーズさんの行動原理が……
いやまぁ。要するにゴッサムシティがソドムとゴモラみたいなもんで、
それを神ならざる人の作った組織が、fateの英霊エミヤさんみたいに世界の抑止力としてつぶすってのもわからんでもないんだけれど。
冒頭の時点から「ファ!?組織雑魚すぎ!?」って思ったけどお前らほんまそんなんでよく古い時代から努め果たしてこれたなと。モンゴル帝国に滅ぼされた「山の翁」とか「アサシンクリード」とか見てるとさすがにこの作品の影の組織には萎え萎えだよ!
やり口も「麻薬・毒薬を最新技術を使って町中に散布して皆殺し」とかケフカか!FF6のケフカか!あまりにも「汚いさすが忍者きたない」すぎるでしょう?
ツッコミどころ多すぎてやばい。
せめて動機面だけでも頑張ってほしかった。
もうちょっと納得のいくキャラであってほしかったよラーズさん。
「こいつらの行動にも一理ある」感が全くない。
そんな理由で街滅ぼしてきたんかいお前ら、と。
行動も動機も組織力も最悪だけど
無駄に手段だけハイテク(マイクロ波×モノレール)すぎてちぐはぐ感すごい。
そんなわけで前半の1時間40分の間はつらかったけど、残り30分はとても楽しい作品だった。
話はごちゃごちゃしてるし、なんだかんだツッコミどころは多いんだけど、
戦闘シーンはすごくよかった。
それまでの展開がダルかった分最後にしっかり楽しませてもらった気がする。
ゴードンさんが必死にバットマンのタンクを操作してるシーンめっちゃ可愛かった。
やっぱりゴードンがいるかいないかで作品の癒し度が全然違う……。ゴードンかわいいよゴードン。
あとは「ブルース・ウェイン」というバットマンの中の人が好きになれるかどうかやなこれは……
ただ、これ自分が街の人間だったらバットマン好きになれるかどうかわかんない。
①バットマンという変態が何か暴れてた。街のマフィアを倒そうとしてるらしい。
②街の外部にいる影の組織がゴッサムシティを滅ぼそうとしてたみたい
③バットマンと影の組織がつぶしあって街をめちゃくちゃにした。
という感じで、バットマンが②から街を守ろうとしたという過程はわからんから、普通にバットマン怖いってなるよね。このあたり、スパイダーマンとは全然違う。
また、前半で「この世界の悪は金の力で何とかなる相手ではない」とは強調されているが
とはいってもブルースが「金の力でぶん殴る」というチート要素が不必要に強い。
はたしてこのブルース・ウェインを好きになれるかというとちょっと微妙。
それでも「ダークナイト」の時はバットマン頑張れ!って思ったわけだから。
やはり「ジョーカー」っていう存在がいかに偉大であるかがよくわかる。
ビギンズだけ見るつもりだったけど、消化不良なのでもう一回ダークナイトを観たいと思います!