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いわゆる「頭の悪い雑フェミ」はなぜ生まれるのか? 雑フェミを生み出す原因となる悪質なミソジニーについて

seafoodfriends.hatenablog.com

読みました。

まず最初に言いますが、海鮮さんの言ってることはすべておかしいと思います。

海鮮さんの解釈は明らかに常軌を逸していますし炎上したアカウントを友達に譲るというのも意味が不明です。

もっとはっきり言うと、海鮮さんの主張はすごくアホだと思ってるしまだ自分の主張が正しいと思っているならそれはトラウマか何かで認知が歪んでいる気がするので、自分が友達だったらネットになにか書くのをやめてまずカウンセラーに相談すべきだと忠告します。

その上で記事後半は大事なこと書いてると思うのでその話をします。

海鮮さんの主張に対する私の感想

海鮮さんはご丁寧に自分の主張を要約して黒字で強調されているのでこの部分について私の意見を述べますね。

「白人向け漫画が白人を対象にしている以上作品内で黒人が不快な気持ちになる描写はあり得ます。合わない人は読まない自由を行使していただくかないです。」

「白人向け漫画なので漫画内で黒人が不快な描写は多分あると思います。でも露骨なことはしないです」

「黒人の好みや意見は取り入れません」(製作者の中に黒人がいるのに)(黒人みんなが持ってる同じ好みや意見ってなんやねん)(この作品に合わない好みや意見では)

これ言われて、黒人の方が「自分たち歓迎されてる!」って思います?

およびじゃない感すごい。

「ジャンプに私の好みや意見が取り入れられない」→「ジャンプにとって私はおよびじゃない」→「差別」という考えなのだそうです。

まず最初に一言いいます。


www.tyoshiki.com

「アホ」はたとえ話を使うな

「アホ」というのは、上の記事に従うのであれば正確に言えば「自分がそう思った」と「事実はどうか」を意識して区別できない人のことです。そういう人が例えを使うと、例えが現実と対比構造になってない。現実をちゃんと認識できてないから。

「書いてないことを読み取るバカ」と「現実と対応したたとえ話ができないバカ」が悪魔合体すると、話者は嘘をついてる自覚がないのに本心からデマを垂れ流し、話者自身も自家中毒に陥ってしまいます。

海鮮さんは、たとえ話の使い方を間違ってるんですよ。現実を簡略化するのではなく自説を補強するためにたとえ話を使って自己洗脳してる。自分が作ったたとえ話がいつのまにか現実と混同されてしまう。ジャンプの話のたとえとして黒人白人の話を始めたはずなのに、そのたとえ話のせいでジャンプのイメージが黒人を差別する白人になってしまってる。



別に海鮮さんだけじゃなくてこういうアホな使い方してる人は本当に多いので、あえてきつい言葉を使います。

「ひとを説得するときにたとえ話を使ってもいいのは、たとえ話なしでもちゃんと説明できる人だけ」であって「たとえ話なしで説明ができないならたとえ話はするな」


これをやめるだけでも、自家中毒に陥るリスクはかなり減ります。

たとえ話のせいで自家中毒に陥ってしまった経験がある人は安易にたとえ話をつかうくせを今すぐやめましょう。Twitterでスカッとするたとえ話を使う人に対しても強い警戒心を持つべきです。

日本の国語教育をバカにしたり不必要だと主張する人間は、「書いてないことを読み取らない」ことと「まともにたとえ話ができる」という基礎ができるようになってから言ってほしい。




海鮮さんにもわかりやすいようにたとえ話で説明しましょうか?(あとでたとえ話抜きで説明します)

海鮮さんが上の記事でやってるのは「日本料理屋」で「インド人向けの料理はださない」って言われたことに対して「インド人を差別してる!」とか「白人が黒人を差別するようなものだ、許せない!」って主張するくらい愚かなことです。

自分がどれだけアホなことを言ってるのかちゃんと理解してください。



だいじなことだから二回言います。

「(自分のたとえ話の妥当性を検証できず、現実とたとえの区別がつかない)アホはたとえ話を使うな」



ジャンプに「公共」を求めたがる人多いよね

海鮮さんに限らず「ジャンプ」に対してだけ「公共」を求めるひとが多いんですけど、ただの日本で一番人気がある雑誌なだけですからね? 

海鮮さんの記述は、前提がとてもおかしい。

①海鮮さんは「趣味嗜好」が黒人と白人並みに固定されたものだとおもっている

②海鮮さんは、この世に「少年ジャンプ以外の漫画雑誌が存在しない」あるいは「すべての雑誌はすべての人間に開かれたものでなければならない(日本料理屋だけどイタリア料理もインド料理もすべて出さないと許されない)」かのような前提でしゃべっている

たしかにこの前提が正しいのであれば海鮮さんの主張は成り立つと思います。でもそうでないなら「海鮮さんの主張は個人の願望」(悪いとは言ってませんが、押し付けてはダメです)だということを理解しましょう。ましてそれをもとに他人を批判するとかアホすぎです。


当たり前ですが、じゃあ「リボン」や「BeLove」「YoungYou」などの少女漫画雑誌・女性向け雑誌は男性に対して海鮮さんがジャンプに求めるレベルで開かれているんですか?と聞いたら違いますよね。どこで連載してるのか知りませんが「深夜のダメ恋図鑑」を連載している雑誌に傷ついた男性が「こんな漫画の連載はやめてほしい」って言ったら雑誌は受け入れるべきかといわれたら違いますよね。

じゃあ、なんでジャンプだけ海鮮さんに「差別だ」とか言われないといけないんですか?多分海鮮さんは「ジャンプだけは特別だ」という理屈を展開されるのだと思いますがそこを説明できないとだめです。

ジャンプが特別なのは「読者数が非常に多いこと」だけですよね。もっといえば「海鮮さんが読んでいる」というだけなんじゃないですか?「自分がよんでる雑誌」とか「自分がたまたま観測したツイート」が気になったから、そこの人に自分の理想を押し付けてるだけなんじゃないですか? サンデーやマガジン、その他マンガ雑誌にも同じことを要求しますか? そもそも中身を把握してますか?

なんか同日に同じような思想の方がおられて、同じように「ジャンプ」だけしか目に入ってなくて、「もうマンガ雑誌はジャンプ一つでいいんじゃないかな?」みたいな主張を平気で要求してるみたいですが
togetter.com

私の感覚からすると、海鮮さんとこの人の主張は普通に「ほかの雑誌を頑張って作ってる人に大変失礼」だと思います。


「ジャンプ」で考えずに「集英社」とか「マンガ業界」で考えたらいかがですか?

もう一つ言うと、「差別」が成立するためには「強制」とか「選択の余地がない」というところがあると思います。

マンガ業界というのはジャンプだけじゃあない。(というか彼方のアストラって「少年ジャンプ+」連載じゃなかったっけ…紙で連載してるの見たことない)

読者側にはジャンプ以外を選ぶ自由があるわけです。ジャンプを読まない自由もある。 

NHKのように無理やり視聴料を徴収され、なかば見ることを強制されているメディアであれば、そりゃ「◆◆のために特化してます」とか「〇〇はお呼びではない」ってのは是正を要求するべきでしょう。

でも「ジャンプ」にそれを要求するのは馬鹿げてますよね。自分が読んでる雑誌で「自分が好きな〇〇テーマの作品がもっと増えたらいいな」と思うのは自由ですが、それがただの個人の願望で、ジャンプ読者には自分以外のいろん要望があるってことくらいは理解しようね?

自分がジャンプを読んでるから、自分が読んでる雑誌で「自分が読みたいマンガがもっと増えたらいいな」と思うのは自由です。

でも、それがただの個人の願望で、ジャンプ読者には自分以外のいろん要望があるってことくらいは理解しようね?

私は男ですが、少年ジャンプに自分好みの漫画が少なかった時期がありました。そして、その頃のジャンプはクソだなーこういう漫画書いてくれよ―、って冗談で言ってたことはありました。でも私は「ジャンプにはジャンプの方針がある」「極論すればもうオッサンになった私としては、メインターゲットから外れていたとしてもしょうがない」って考えますね。

んで、ここが大事なんですが、「ジャンプ」で考えずに「集英社」とか「マンガ業界」で考えたらいかがですか?

集英社は、男性向けのジャンプを出してる一方で、少女向けの雑誌も出してますよね。

それぞれが自分が読みたいものを思いっきり読めるようにいろんな雑誌を出してくれている。そこに「自由な選択」が提供されているわけです。

もちろんメインターゲットではない人がほかの雑誌を読んでもいいけれど、自分がメインターゲットとされてない雑誌があるからといって「私の意見が軽んじられている!差別だ」とかいうのはマンガ業界というものに対してあまりにも無知だし、自己中心的すぎるし、端的に言ってアホだと思います。

マンガに対しても無知だし差別に対しても無知。さすがにそこで自分の無知や無思慮に開き直るんじゃなくて、ちゃんと自分が無知であることを知って勉強してください。

ここは今から倫理です。 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

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でも、海鮮さんの記事の後半はとても重要だと思います。

そういうわけで、海鮮さんの記事の前半の主張は本当に論外すぎます。まさに雑フェミというか、もはやフェミと呼ぶのもフェミニズムの人に気の毒に感じます。


一方で後半部分は大事なことが書いてるなと思います。

※海鮮さんの友人の話はあまりにも嘘くさいのですが、さすがに嘘をつくならもうちょっとまともな設定にするだろうと思うし、この人にグリ2戦法は使えないだろうということで、これについては嘘をついてないという前提で読みます。

彼女、本当に丁寧な子だからまず最初に私宛のリプに全て目を通したんですよ。(すごい)

で、そこであることに気づいたんです。

今回の私のツイートとか関係なく「女が意見したから」「フェミニストだから(ここでのフェミニストは男性にとって都合の悪いことを存在)」という理由で叩く存在が一定数いること。

本文の趣旨と関係ない、女性ってだけで叩いてくる。

なんでだろうって考えて、リプライにいた他のフェミニストのアカウントも見に言ったそうです。

そしたら気づいていなかっただけであるわあるわ「#KuToo」に「#MeToo」、入試差別や賃金差別、レイプもみ消し、レイプされた人の生の声。

これはかなりの問題だと思うんですよ。

「雑フェミとアンチフェミ」はにわたまの関係なので、どっちか一方が明らかに悪いっていうのは言いにくいです。

私も雑フェミの人に嫌がらせを何度も受けて、こいつら死んでほしいなあと思うことが何度もあったので。



ただ、「アンチフェミ」とはまた別で、本当に「女性に対する差別意識をむき出しにした」アカウントやミソジニーがあらわになっているアカウントというのはたくさん存在します。


そういう人たちが、こういう「ミサンドリスト」や「雑フェミ」を生み出しているのは間違いないです。


そういう意味で、「ミサンドリスト」や「雑フェミ」は一面において被害者であるのは間違いない。(それ以上に加害行為を楽しんでるクソもいますけど、それは男側にもいます)

誰だって、ミサンドリストや雑フェミになりたくてなってるわけじゃない。何かしら痴漢なり、ネットでの嫌がらせなり、そういうことをされて、それに対して憤っているのだと思う。

いまはその発露の仕方や、矛先の向けどころが間違っているとは思うのですが、そのこと自体はケアが必要だと思うのです。



よくその攻撃を受けるオタクとしては、いきなり理不尽な怒りをぶつけるんじゃなくて

「こういうことをされてつらかった」とか「こういう被害があった」ということを率直に述べてほしいなと思います。

www.tyoshiki.com

まぁ、はてなだとそういうのスルーされるからこそ、見せしめ的にオタク狙ってるんでしょうけど……。そういうとこだぞ。

ほんとに、痴漢とかミソジニーを具体的に批判する方向に行けばいいのに。そうすれば男女は共闘できるはずなのに。変な方向に運動をリードしてる太田さんやらはてなのミサンドリ勢はホント嫌いだなあ