頭の上にミカンをのせる

マンガアニメ大好き兼業投資家の日記です。WORLD END ECONOMiCAアニメ化のCFを応援しています。

「MUSICUS!」感想3 ほかの人が書いた感想への感想

つらいことやどうにもならないことが後ろから追いかけて来るなら、楽しいことをたくさんやって逃げ切るしかないんだよ。私たちは世界の端っこで生きてるとるにたらない存在かもしれないけど、目に映っても誰も気にとめることがないようなちっちゃな存在かもしれないけど、でも、みんなと同じ世界で胸を張って生きてるんだって、主張しなきゃ! 主張しなきゃ……自分でも忘れちゃうよね……

迷惑なんかじゃないよ。だって、普通に生きていたら気がつかない路傍の雑草が自分の存在をたからかに歌うその姿ってのはさ、美しいものなんだよ? それはきっと、失敗を知らない彼らの人生を豊かにする、小さな小さな発見にもなるんだ。僕らのような路傍の草のような見向きもされない人間が胸をうつ音楽を奏でて、彼らにとって忘れがたい存在になれれば、それだけでもう勝ったようなもんじゃないか

自分もざっくりと感想を書くことができたので、ここから先は、すでにプレイした人の感想について感想を述べていきます。
私ってもともとは10年くらい前にこんな感じでエロゲの感想書いて、他の人のエロゲ感想読み漁ることからネット始めた人間なのですよ。なんかすごい懐かしい……。



もちろん、他人の感想を否定したりすることが目的ではありません。
そこから刺激を受けて自分が思ったことを書くのみです。
なので、未プレイの人は無視しちゃってください。


自分もバンドをやっていて、かつ「キラ☆キラ」が好きすぎてどうしても三日月ルートが受け入れられなかった人による、尾崎弥子ルートを言祝ぐ44000字の感想文

無鹿 (文春文庫)

無鹿 (文春文庫)

  • 作者:遠藤 周作
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2000/05
  • メディア: 文庫

三日月ルートは花井兄の問いから逃げているのではないか。ご都合主義すぎるのではないか

馨君もしくは三日月が是清と同じ立場に立って逆境を捻じ伏せ、最後にこの台詞登場!なら120点満点です。しかし、残念ながら三日月ルートは、是清から逃げたルートです。「音楽の感動はまやかし」と言う言葉を否定したくても出来ずに、彼の言葉と向き合わなかった。三日月ルートの花井三日月は澄ルートの対馬馨程、花井是清と同じ絶望に向き合ってないし「兄は作品を発表する恐怖で逃げた」と断言して、彼の自殺を単純化しています。

https://erogamescape.dyndns.org/~ap2/ero/toukei_kaiseki/memo.php?game=28634&uid=soulfeeler316

不条理でクソで残酷な絶望的世界でも、それでもやっぱり「綺麗なもの」だと書き尽くした「愛」は、このルートには存在しない。「メジャーデビューで花井是清と同じ絶望を身に纏い、そこで全てを失おうとも、逃げる事無く真摯に歌へ取り組み続け、力ある限り歌い続ける」そんな終わり方なら、僕もまだ評価していただろうと感じます。

この作品にはほかの作品のような「グランドエンディング」「トゥルーエンド」がないということだと思います。本当ならこのルートで花井の呪いと向き合って克服して三日月もゼロから再び這い上がってという展開を描いて……そんなすべてを救うようなシナリオがあればそりゃ最高のエンディングになったでしょう。そして、おそらく瀬戸口さんはわかってたし描こうと思えば描けたと思うのです。でも、それはやっちゃいけないことだと思ったんでしょうね。三日月があんなことにならなければ将来的に可能だったかもしれません。
ちなみに、対馬馨が三日月を愛していると感じられないというのはわかりますが、だからこその「アシッド」イベントが必要だったんだと思います。おそらく「アシッド」イベントの後の対馬馨は三日月のことを本当に愛していると思います。



澄ルートは唯一といってよいほど花井の呪いと向き合ってくれているのは良いが、「キラ☆キラ」の「a song for……」の余韻をすべて殺してしまったのではないかという意見

「a song for…」だって、あの後結局どういった評価が世間で与えられたかは分からないけど、今回のルートで回答を示唆しているような気がする。花井是清に影響されて生きているくだりは、くそったれな世界に精一杯の愛を込めようと、椎野きらりの思想を形にしようと誓った鹿之助のその後を見ているような気になる。

とても気分が悪い。吐きそうだ。ってかプレイ中キツすぎて吐いた。

振り返ってみると、自分と言う人間を酷く滑稽に感じるなあ。『キラ☆キラ』批評で鹿之助ルートに救われた事を、あんな情熱的に語った数ヶ月前を思うと、ちょっと恥ずかしくなる。これが僕の如き売れないバンドマンにとっての「現実」なのにね。もっと慎みを持っておくべきでした。痛感。

主人公と同じく慟哭したエロゲって、僕自身生まれて初めてだったかもしれません。泣く事はしょっちゅうあるんですよ。僕は元来、涙脆い性格なんで。でも(中略)どうにも抑え切れなくなってしまったんです。過呼吸が止まらず、滝のように涙が出て、咆哮が止まらなく、とても苦しかった。瀬戸口作品にここまで苦しめられたのは、初めての体験だったと思います。音楽が生み出す価値を信じられなくなる。何かを表現するという立ち位置に一応在籍している身として、この残酷な真実は1番身に堪える次第。no titleルートってヤツは、売れない表現者にとってあまりに過酷な顛末を示しています。どうしようもなく、死にたくなるでしょうこれは。

私も先の記事で書いた通り、対馬馨という人間性の関係上、尾崎弥子ルートを選択しなかった場合、9割がたこちらのルートに行くと思っています。というよりも「対馬馨の物語」はこのルートしかない。えげつないほど対馬馨が対馬馨として成功することを許さないのがこの作品の厳然たるルールなので。
ここまで徹底している以上、そして「恋の物語ではない」と言い切ってる以上、そういうことなんだと思います。

対馬馨は「エミヤシロウ」っぽいよね

馨君はこれまでずっと「誰かを愛する気持ちが分からない」と言っていました。それは彼が「音楽」に囚われているから。花井是清の「思想」に乗っ取られているからに他なりません。花井是清の「思想」を忠実に全うするマシーン。ロボットでサイコパスの対馬馨。ヤツに影響されて、大事なモノも全て失ってしまった。大切な存在はすぐ近くにいたのに。勝手な価値観と思想から我儘に手放して、その癖後には何も残らなかった。結局空っぽで心の動きが無い自分には、伝えたいメッセージも碌に生まれず、くだらない歌しか生まれなかった。

ここに関していえば、私はこの主人公、もともとちょっと衛宮士郎っぽいなと思ってて。

ほら、尾崎弥子ルートで剣道場の練習シーンの話あったじゃないですか。

MUSICUS! なんだかfateの衛宮士郎っぽい主人公

これみて棒高跳びのシーンかよ!ってちょっと思っちゃったよ私は。でも二人ともそれ自体は呪いが原因じゃないんだよね。私も割と淡々と続けることに苦痛を感じないし勝てそうなら頑張りたいと思うタイプだからこれ自体を悪いといわれるとつらい。問題は「勝てそうであれば愚直に続ける」タイプの人間が「勝たないといけない」になった時に方針転換できなかったのが痛いなと思う。

尾崎弥子ルートは単体で見るとただのいいシナリオだけどそれ以上の意味があるという説

僕は正直、驚いたのです。『キラ☆キラ』までずっと、どのヒロインと付き合っても「世界と世界が断絶している」関係性しか描いていない瀬戸口作品で、こんな台詞に巡り会えるとは夢にも思ってなかったですから。主人公の方から「勘違いだよ」って言った事に、なんだか途方も無いカタルシスを感じました。なんだか途轍もない運命の瞬間に立ち会えたような、幸福で恍惚な気持ちになりました

これは今までの瀬戸口作品やってるひとにしかわからない感覚だと思うけどすごくよくわかる。その感覚が最も顕著で、それでもか細い糸で何とかつながろうとあがいてたのがSWAN SONGだったよね、と。佐々木柚香との断絶ぶりは今思い出しても震える。

私は尾崎弥子ルートはあくまでも「こういうルートも描けるよという例示」程度に思っていたし、いうなれば「マブラヴ」シリーズで一つだけ「オルタネイティブ」に進まない平和なストーリーくらいに考えてました。でも、一周回ってくるとこんな豊かな感想を持つ人もいるんだなと感動しています。逆に言えば、やはり音楽も文章も、読み手次第、聞き手次第なところが大きいなあと、作り手さんにはしんどい現実も同時にみえてくるわけですが。

いやでも、この感想記事すごくよかった。私とは結論が違うけど、こういうのが読めるからエロゲ感想って好きだったんだよね。自分も一時期夢中で書いてたし。(White Album2の感想文は私も33000字くらいになったかな…もう今となっては無理だと思う)


逆に弥子シナリオがIFでありファンタジーだと受け止めてる人もいる

すみません私もこっち寄りですね……。そもそもとして、まず対馬馨という人間はほとんどの確率で尾崎弥子を選ばないと思うんですよ。こっちを選べるなら、そもそも対馬馨という人間は高校を自主退学などしなかっただろうから。分岐点までにそれほど尾崎弥子に強い影響力があったとは思えないし納得のある描写はなかったと感じてます。

でもだからこそ尊いんですけどね。それこそひぐらしのなく頃にみたいに何週も何週もして初めて価値がわかるものなんでしょう。そしてわかってる人からしたらありきたりに感じる。なんとも皮肉なものです。


①おそらくオーソドックスな感想記事
https://erogamescape.dyndns.org/~ap2/ero/toukei_kaiseki/memo.php?game=28634&uid=Ichijo%40Landscape
https://erogamescape.dyndns.org/~ap2/ero/toukei_kaiseki/memo.php?game=28634&uid=asteryukari


ファンの人がプレイするとだいたいこんな感じの感想を持つんじゃないかなぁと。

②「澄ルートはバッドエンドじゃない」って思うのは鍛えられた瀬戸口信者
https://erogamescape.dyndns.org/~ap2/ero/toukei_kaiseki/memo.php?game=28634&uid=ritz_fawcett

音楽以外で馨の心を強く動かしたのは澄だけということになります。しかも「生まれて初めて真の感情を体験した」と言うからには、澄の死によって花井さんのライブよりも強い衝撃を受けている。今まで何をしても心がほとんど動かなかった馨が、それほど強い心の揺さぶりを澄によって与えてもらって、自分の心がまだ生きていることを実感出来た。

いや、私もあれがバッドエンドだとは全く思ってないというか、、、
SWAN SONGの感想の時にも書いたけど瀬戸口廉也さんにとってはグッドとかバッドっていう分け方はなくてそれが真実に近いかどうかって方が大事なんだろうなって思うわけで。主人公が死ぬエンディングの方がよほど力が入ってて真実っぽかったですもんね……。多くの人が生存するノーマルエンドはなんであんなに汚いもののように描くんだこの人はって思いましたもん(笑)


③瀬戸口シナリオに慣れてしまって憎まれ口をたたきながらも澄ルートについて一生懸命考察してる人
https://erogamescape.dyndns.org/~ap2/ero/toukei_kaiseki/memo.php?game=28634&uid=nezumo
https://erogamescape.dyndns.org/~ap2/ero/toukei_kaiseki/memo.php?game=28634&uid=19800217

うん。この「どうせこうなるんでしょ。わかってました」と言いながらついつい考えたり語らざるを得なくなっちゃう感覚めっちゃよくわかるぞ。


④ライブを実際に見に行くのが好きな人の感想。
https://erogamescape.dyndns.org/~ap2/ero/toukei_kaiseki/memo.php?game=28634&uid=merunonia

今でもCD音源で音楽を聴くのは好きです。昔からリピートしてきた曲ですから、今でも聞きます。だけれど、ライブも大好きです。あの空間では自分は別世界にいるように体感できるから。ありのままの彼らバンドの姿を見せてくれて、周りも一緒に『好き』という感情が一緒になって一体感になって時間を過ごしていく。そんな当たり前かもしれないことを思い出させてくれるのがこの作品でした。

だからこそ、花井是清の呪いの言葉が強烈に痛い。それらはまやかしだと語る彼がこわい。でもそれでも最後に、『必要なものだから』と語ってくれた答えは、私にとって、昔はじめてライブに行ったときの感情はそのままで良いのだと肯定してくれているようで。ますますライブが好きになれたように思います。

うん、今の時点でもなかなか良い感想が読めたのでやはりこのゲームはやってよかった。キラ☆キラが発売されたのは13年前だったんだね……本当に年月って恐ろしい。

半額セール(というか私の感覚だと元値からは8割引きセール)やってたので過去作買ってしまった…

懐かしすぎて涙出そう……。

ぶっちゃけストーリーだいたい覚えてるので今からやり直すつもりはあんまりないけどゲームはもう売ってしまったし全品半額セール中だったので安値買戻しって感じ。

実はOVERDRIVEはちょっと前に5作品6960円セールっていうのをやってたんだよね。でも、ぶっちゃけ今回セット2つ買えばコンプリート出来るので4042円で買えるじゃんという。

3055円→1527円。
al.dmm.co.jp

1,527円→764円
al.dmm.co.jp

セットもあるよ。私はこれ買いました。
4,042円→2,021円
al.dmm.co.jp
しかし、こっちの方が安いんだけど、Windows10対応版じゃないのでウィンドウがちょっとちっこいです。
(フルスクリーンでやるなら問題なし)


DearDropsセットも4,042円→2,021円
al.dmm.co.jp


せっかく買ったので、ちょくちょく思い出のシーンを再生してYoutubeにあげたりしたいと思います。