頭の上にミカンをのせる

「命令されなきゃ、憎むこともできないの?」(ブルーアーカイブ#3 エデン条約編3.私たちの物語)

最近のこのブログのお気に入りは「アークナイツ」です
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「生まれる価値のなかった自分がアンナのためにできるいくつかのこと」 

わたしは ネオエクスデスすべての記憶 すべてのそんざい すべての次元を消しそして わたしも消えよう 永遠に!!



タイトルからして「肥溜めより愛を込めて」とか「俺が童貞を捨てたら死ぬ件について」あたりの作品と同じかなと思って読んでみたんですが全然違った……。
www.tyoshiki.com

ぶっちゃけお勧めしません

おすすめじゃないので遠慮なく内容書いちゃうとあらすじはこんな感じです。

私は、最も愛しい人と最も憎い者の間に生まれた―――

序盤に描かれるのは、擁護のしようがないクズ人間が小学校時代に死に戻りして、第二の人生はまともにやり直すのかと思ったら、想い人である女性をレ〇プしようと試行錯誤をする姿だ。ぶっちゃけ大変不愉快で悍ましい。小学生なのに何やってんだ……なんでこんなもの読まなきゃならんのか……よくこんなん出版できたな、と思う。

しかし、このクズ男が性欲のまま行動し一人の人間を殺害し、一人の女生徒を襲った後、突如主人公の前世にはいなかった「転校生」が登場する。この「転校生」は、登場した直後から主人公を憎悪し、ことあるごとに主人公を傷つけ、殺そうとしてくる。

この時点でもまだ私は「クズ男」側を主人公だと思ってるから、ほんとにこの作品が何をやりたいのか全然わからない。実際クズ男はこの「転校生」の妨害を受けながらも着々と想い人の周囲の人間関係を破壊していく。読まされているこちらはストレスだけが溜まっていく。。。


終盤にきてようやく「転校生」側が主人公であり、作品タイトルはクズ男のものではなく「転校生」のものだったことがわかり、「転校生」側を主人公としてクズ男との対決を描く物語になる。


つまりこういう話だった

・真の主人公は「転校生」の方。この転校生は<あの男>とアンナのもとに生まれた娘である。

・主人公は母親が小学生の時に<あの男>にレ〇プされて生まれた子供だった。しかしそのことを知らず母を愛し続けてきた。

・主人公の母親は家がカトリックだったため中絶を許されず、望まぬ子を産んで苦しみ続け自殺する。

・自分自身は母親から全く愛されていなかったどころか母親を苦しめるだけの存在だったということを知った主人公は、母親をレ〇プした<あの男>を殺したあと自殺する。

・自殺した後、母親がレ〇プされる直前の時間に「別人として」覚醒する。そこには、自分が殺したはずの<あの男>もタイムスリップしていた。

・中学生の頃の母親はもちろん自分のことを知らない。それでも自分は母親を守るために<あの男>を殺そうと決意する。

このあらすじだけ読むと面白いと思うかもしれないんだけど
何も知らずに読むと途中までは<あの男>の視点で話が進むのでとにかく胸糞悪いです。

タイトルが意味深なものでなければすぐに切っていたと思う。


「望まれなかった子供」というテーマは興味深いのだけれど、そちらをもうちょっと丁寧に掘り下げた作品が読みたかった

この作品が悪いとは言わないんだけれど、それなら↓の作品を読むほうがよりおススメかなと思います。

www.tyoshiki.com

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新年早々変な作品を読んでしまった……。