「というより、それぞれの人が深く考えずにそれぞれが自明だと思ってることを垂れ流すのを見れるのがはてブのいいところなのに。なぜそれを否定しようとするの?」
「いや、それはわかるけど真面目に議論しようとしてもいいのでは、、、」
「だめだめ。何もわかってない。ちゃんと考える人と会話がしたいのならはてブほど不向きなプラットフォームはないはずだよ。そんなプラットフォームを選んで議論ができないと文句を言うのは、去年マザーズ株を買って一年中上がらないと文句を言ってた人たちと同じでセンスがないって言ってるようなもんだよ」
「すべてじゃなくてもまともな人たちに語りかければ、、、」
「甘すぎる。どんな頭のいい人でも100字じゃまともなことなんかかけるわけない。そもそも脊髄反射で言葉を発してる時点でもうだめなんだよ。そんなことより垂れ流されてる思考を覗けることをもっと楽しむべきだよ。よくはてブの人自身が言ってるじゃない。彼らの自己イメージは石の裏側にこびりついているダンゴムシなのよ。白饅頭さんは彼らを過大評価し過ぎだよ」
「ダンゴムシは言いすぎだろ、、、」
「違うよ。彼ら彼女らは積極的に自分たちのことをダンゴムシだと思いこんで毎日勝利するごっこを楽しんでるんだ。人でいることに疲れてるんだ。
勘違いするなよ。彼らは人でいるときはお前より百倍優秀なんだ。でも人にはたまにダンゴムシになりたいときがあるんだ。そんな人たちにむかって、あなたたちは人だろう、人として話をしよう、なんて野暮な言うのはだめだろう。遊びを邪魔する厄介者でしかないよ。彼らが人モードになったらお前なんか指先一つでダウンされるぞ」
「そうは言っても、ごっこ遊びをしてるだけで中は人なんでしょ」
「だからその考え方が間違ってるんだよ。彼ら彼女らは日常で脳を酷使していて疲れ切ってるんだ。シロクマさんも言ってただろう?彼らは彼らで日常ではまともな人間として生きようと軽躁と言われるくらい涙ぐましい努力をしてるんだ。その息抜きにはてブをやってるんだ。はてブをやるために日常生活送ってるわけじゃないんだ。はてブをやってるときだけ積極的に人である事を捨てたいんだよ。
彼らにとって大切なのははてなではなくて日常だ。むしろはてなは脳の健康ランドなんだ。みんなは思ったことも言えないポイズンな世の中でストレスを溜め込んでいて、どこかに吐き出したいけど吐き出せる場所がここにしかないんだ。はてなはそういう人たちの心の休憩所なんだ。ここにはデトックスに来てるんだ。ここで毒を吐き出すことでまた彼らは日常に戻ることができるんだ。
そんな場で求められているのは正論ぽい何かではなくて自己を肯定してくれる砂糖のように甘ったるい言葉とはてなスターなんだ」
「ブックマーキングお嬢様、、、」
「黙れ。お前はそんな可愛そうな人たちに、はてなで頭を使えと要求しているんだぞ。なんて残酷なやつなんだ」
「そんなことを言ったら、ストレスの解消のためにIQが溶けたブックマークから毒霧を吹きかけられるブログの書き手のことはいいのか」
「何を言ってるんだ。だからもうとっくにまともな書き手なんか残ってないじゃないか。
昔はいたかもしれないけど、はてなブックマーカーたちがとっくに追い出してしまったんだ。小飼弾さんが予言してただろ?はてなブックマークはどうせウィンプの楽園になるって。そのとおりになっただけだ。今じゃダンゴムシと自称弱者しかいない。
そんなブックマーカーの監視範囲内に残ってるのはお前みたいなバカと、お金もうけられたらなんでもいい人たちと議論なんて求めずに淡々と書いてる仙人みたいな人たちだけだ。まともな人間はもうはてなブログなんか使ってないんだよ。いつまではてブにまともなブロガーいると錯覚していた?
お前がはてなを使うのは勝手だがはてなはこういう場所なんだ。彼らのリラクゼーションの邪魔をするな。もはや空気が読めないというレベルじゃないぞ。お前がやってるのは彼らに対する嫌がらせだ。疲れ切って体を休めに温泉に来たのに、元気のないやつは温泉を使う資格はない、と言ってるようなものだ。
そんなひどい話はない。だから、もっと優しくしてさしあげろ」
「せやな」
はてなブックマーク=田宮玲子のイメージで書こうとしたら全然違う内容になってしまった。