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「命令されなきゃ、憎むこともできないの?」(ブルーアーカイブ#3 エデン条約編3.私たちの物語)

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「失敗する可能性」を直視するということ

岩田健太郎先生が、4/7に安倍首相が非常事態宣言を行った際のスピーチを評価されていました。

一言で言うと「素晴らしい」という評価でした。

これについて「なぜ素晴らしいと評価したか」の部分が素晴らしいと思ったのでまとめました。


togetter.com

一番重要な部分だけ引用しますができれば上のまとめ全部読んでほしいです。


これまでの日本の感染症政策はすべて「手続き主義」でした。

・エイズ対策の仕組みはあります患者は増えてるけど。
・梅毒報告の仕組みはあります患者は増えてるけど
・レバ刺し禁止しましたEHEC感染減ってないけど。

アウトカムは関係ない、仕組みを作ったからそれで終了、だったのです。もちろんPDCAもない。

Evidence based policy makingはEBM同様必須項目だったのですが、日本の感染症行政は「結果」には無関心だった。
もちろん、子宮頸がんにも無関心。
HPVワクチンは定期接種だし。
新型コロナについても「水際」「ピークをずらして抑える」「クルーズの感染対策はしっかりしてた」
と観念的で空虚な言葉だけ


これが初めて数字を伴う形、時期を伴う形でアウトカムが示された。
歴史的金字塔と言っても過言ではありません。願わくば望む結果が得られんことを。
また万が一結果が得られなくてもそれはそれで大きな前進です。
うまくいかない事例と真正面から向き合ってこそ「ベターなプランB」は生まれうるのだから



具体的アウトカムを目標にかかげるということは、「失敗する可能性」を直視するということ。
これまでの感染症行政はアウトカムゼロが故に「失敗は絶対しない」という官僚ロジック、いや官僚マジックで貫いていました。


これが歴史の転換点になるか。はたまた唯一の例外になるか。注目です。

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  • 作者:三谷淳
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