6章終了の時点ではちょっと不満げな感想を書いてしまいましたしそれで終わりにするつもりでしたがが、
クリアしてみて「ええやん!」ってなったのでその点だけ補足しておきます。
「英雄病」のシステムについて
アリスソフトのゲームにはかならずシナリオと結びついた形の独自のシステムがあります。
この作品の場合は「英雄病」というシステムがあります。
だいたいこんな感じです。
①戦闘を繰り返すと病ゲージがたまっていって100%になると仲間が病気を発症。
②病気を治療しないと戦闘中にバッドステータスになってしまう。
③敵は強くて戦闘はいつも余裕がないので、病を発症してしまった場合は街から街への移動中であろうがダンジョン攻略中であろうが毎回街に戻って治療をしなければいけない。
④しかも、治療のためにメインストーリーとは関係のない治療アイテムを集める必要がある。⑤なお、病気治療の際にステータスアップボーナスがつくので、病気になって治療を行うインセンティブはある。
⑥ただし、しつこく病気にかかりすぎるとそのイベントを進めるまで手に入らない治療アイテムがあるのでほどほどにしなければいけない。
最初は面白かったのに飽きてくると苦行になってきていたのだけれど……
1にはなかったこのシステム、病名のコミカルさや治療時のやりとりなど含めて最初は新鮮で面白かったのですが、途中で飽きます。
飽きてくると、めちゃくちゃただただ面倒くさい作業という感じなんですよね。
さらに、シナリオが盛り上がってくると、サクサク進めたいのにこれのせいで疎外されてテンポが悪くなります。
シナリオ的には一刻の猶予を争う展開が起きているのに、仲間が間抜けな名前の病気にかかってその治療のために寄り道ってなると盛り上がってるシナリオの興も醒めてしまうというものです。
というわけで途中からは「1はサクサク進んで面白かったのに2はテンポが悪すぎるよー( ;∀;) 」って思いながらプレイしていました。 その感覚をもとに書いたのが前回の記事です。
超めんどくさかったシステムが、シナリオ的に重要な意味を持って回収されたことによる「報われた感」がすごい気持ちよかった!
というわけで6章の時点ではシナリオにマッチしたシステムではあるけどそれにしては面倒くさすぎるしもうちょい何とかならんかったんかい、と思ってましたが。
最終章において、この面倒くさい作業にきちんと意味があるということをめちゃくちゃ強調してくれる展開になります。
順当にプレイしていたら全部で70以上の病を治療することになるのですが、この苦行がきちんとシナリオ上で報われます。
おおそうか。単なるエロ要素とかステータスアップのためじゃなくて、1つでも欠けていたら世界が救えなくなるくらい重要なことだったのか、と。
そう納得した瞬間に、今までブーブー文句言ってたのに逆に「ぼく頑張った!えらい!」っていう気持ちになるから不思議。
「ランス10」で第二部の出現条件がやたら厳しくてそれまで延々と周回させられるのが苦行に感じてたけれど
全ての条件がなぜ必要だったのかが第二部をクリアした後に納得した時に感動した時のことを思い出しますね……。
この「かなり豪快な伏線回収による謎の達成感」のためにアリスソフトのゲームをプレイしているといっても過言ではない…かも?
あくまで本人の中の主観の問題なんですが、単なる「作業」としてやっていたものが「功績」になるようなこの意味づけのしかけは、なんかの形で仕事にも活かしたい!
この感じだとイブニクルシリーズの続編もあるかな?
1と同じく2の終わり方も続編がありそうな感じをにおわせていました。
設定はかなり壮大で、もし最後まで描き切られたならかなり面白いことになりそうです。
2は1と物語の構造がかなり重複するところがあったので3ではガラッと雰囲気をかえた作品になってほしいところです。
アリスソフトの作品は「大帝国」「闘神都市3」と人気シリーズ作品の3作目が結構こけたりしたことがあるのでちょびっと不安ですがここまで楽しませてもらったので3が出たら絶対やるよー。
というわけで、まだコンプリートしてない要素がたくさんあるので、クリア後モードでゆっくり回収していきたいと思います。
明日からはマンガ読みモードに復帰する、予定。 でもイブニクル前日譚の「ドラぺこ」も買ってしまったのでどうしようかなww