このコマの元ネタが知りたいという理由だけで読みました。
本日のハイライト
— へなちょこまえがみえんじにあ (@mPAb0) May 14, 2019
上司「あのさあ!言われた通りのことしかできねえのかよ!!少しは自分で考えてやりなよ!!ねえ!!ガキじゃねえんだからさ!!」 pic.twitter.com/0Pxc72ZL3s

- 作者:筒井哲也
- 発売日: 2013/03/25
- メディア: Kindle版
予告犯って漫画で俺に似た奴が冷酷に派遣切りするシーンがあるけど、実際の俺は派遣は受付嬢以外雇った事ないし、違法行為犯した以外で社員のクビを切った事もないのになんで、そんなイメージになるんだろう。不思議だ。
— 堀江貴文(Takafumi Horie) (@takapon_jp) April 24, 2013
これに関しては堀江さんが完全に正論だと思う。
今から「予告犯」を読むくらいだったら、こちらを読んでほしい。
shonenjumpplus.com
というわけで、この作品は別におススメではないのであらすじの説明もしないし、自分の感想だけざっくりと。
途中で犯人たちの同期が全てわかってしまって残りが消化試合になってしまう構成はアカンでしょ
この作品「犯人たちはなぜこんな行動をとったのか」っていうホワイダニットが全ての作品だと思うのだけれど。
なんというか、作者が想定している読者のレベルが低かったのか単純に作者のレベルが低かったのかどっちかはわからないけど、あまりにも「わかりやすすぎる」というか「他に迷わせる要素がなさ過ぎる」ので、後半がかなりつらい。
2008年に死亡した日系フィリピン人、ネルソン・カトー・リカルテ。
その身元を警察に調査刺せって、父親のもとに遺骨を引きとらせる。
奥田が3年間にわたって練り上げたその計画には、3つの点で大きな欠陥が存在した。
一生懸命ポンコツな部下がミスリードしようと頑張ってたけど、犯人(というか主犯)がやりたいことが途中でめちゃくちゃ明確に示されちゃっており、しかもそれが判明してから他に迷わせる要素がない。
それ以降は何の謎もない状態でただひたすら消化試合を進めていくだけになってしまう。
それが誰かのためになるという間違いのない確信を得たとき、人は利得を越えた行動をとることがある
オチの弱さというよりも、犯人たちの描写がふわふわ過ぎて納得感がなかった
というか「奥田がやりたかったのは実はこれだけだったんです」っていう読後感を得るためには、ミスリードのためとはいえ、あまりにも序盤の行為がダメでしょうといいたい。
ラーメンマン、折に触れありとあらゆるフォローが行われるけどやっぱ無理だよこれ pic.twitter.com/Sf1lnmxvOe
— さめ (@SAMEX_1u2y) April 19, 2020
物語のプロットのためにキャラクターの説得力が犠牲になっているというか。
彼らの行動に全然納得できない。
奥田以外の犯人の存在感が薄すぎるのも難ありな気がする。
警察として奥田を追いかけて、最終的に奥田の意思を受け取る役割をを担う「吉野警部補」だけはいいキャラだったのが救い。とはいえ、せっかくいいキャラなのに奥田の手のひらで踊らされてるだけで終わってしまい、全然対等な感じがないのもがっかり感が強い。
この作品を読みながら、ずっと「ペルソナ5は面白かったなぁ……」って考えてた。
このがっかり感は「半落ち」を読んだときの肩透かしぶりに近い
「半落ち」はすごい古い作品だからもうネタバレしてもいいと思うけど、介護中の妻を殺害したとして起訴された男がメインのお話です。 男は妻を殺害した事実は認めているのに、殺害を実行する前に2日間だけ空白の時間があり、なぜかこの二日間のことだけは絶対に語ろうとしない。
「もしかして誰かをかばっているのか?何か殺害についての秘密があるのか?」といわけでこれもホワイダニットがすごい大事そうな話なのかな?って期待させておいて、実際はそうでもなかったんですよね。
オチは「白血病で死んだ息子が骨髄を提供した少年がいて、空白の二日の間は、その少年のもとを訪ねていた。その人が「殺人犯の家族から骨髄移植を受けた人間」という扱いになって迷惑が掛からないように黙っていた」というだけの話だった。ホワイダニットが主題の話のはずなのに、ホワイダニットの部分は軽くて、ひたすら警察組織内でのゴタゴタの話ばっかりやっててなんじゃこれってなりました。
このオチはのちに韓国ドラマでも使われていたけれど、もうこのパターンほんとうに勘弁してくれって思う。
とはいえ、「半落ち」の時はやたら感動のストーリーとか涙が止まらないとかいろいろ誇大広告されていて期待値が高まっていた状態でオチが普通だったから(´・ω・`)ってなったけど、この作品はもともとそんなに期待してなかったのでそこまで失望はなかったかな。