すごいなこの記事。この記事冒頭からひどすぎて絶句してるんですが。
他の人は最後の三行がとか言ってますが、私はそれ以前の問題だと感じました。
ほとんど「岡村が悪い。俺は悪くない」しかいってない上に、いちいち詭弁まみれで読むのがきつい。
私がさっとチェックしただけではっきりとこれは詭弁だとわかる箇所が6か所ありました。多分細かく見ていけばもっとたくさんあると思います。
もしかしかいつもこんな論理的にずさんな記事ばかり書いて人をあおってるのか、それとも今回だけなのか。
たまたま詭弁を書いてしまうということは誰にでもあるので基本的には寛容でありたいけれど、藤田さんの記事は明らかに限度を超えている
詭弁は要するに話者がうそやごまかしをしているということなのですが「そういう風に読みたい」人にはその方が刺さりやすかったりすることがあります。
また、そもそも、私たちの思考はどこからしら経験や学習からゆがんでいるもので、すべての歪みから自由ということはありません。
なので詭弁が使われている箇所を読んで「これは詭弁だな」と思わない場合は多々あります。
文章を書いてて、そのつもりはなくても無自覚に詭弁の形になってしまうこともあります。
だから、別に詭弁を見抜けないこと自体は普通にあるし、普段はそれほど気にしなくてもいいと思います。
とはいえ限度というものがありますよね。
藤田さんの記事はちょっと露骨すぎる。これはさすがに指摘しないとだめでしょう。
ブコメでも何名か指摘されてますが、ここまでひどいと主張内容以前の問題です。
まずはその詭弁を何とかして書き直してもらうところから始めないとだめでしょう。
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では早速藤田さんがどういう詭弁を使っているか例を見ていきましょう。
明らかな詭弁が使われている一例
①「岡村氏は楽しみとは言っていない」などと、私の記事タイトルへの反発や抗議、捏造だという指摘も多数いただいた。
②しかし、発言主旨は本人もニッポン放送も謝罪して認めている通り、不適切であり、深刻な問題を含むものである。
③改めて擁護の仕様が無い発言であったことは、事実として強調しておく。
①の部分ですが、これ「批判されている内容を、勝手に反論しやすいものだけに限定し、それに反論すれば自分の主張が正しい」としようとしていますよね。
でもそれってこれはレッドへリング(燻製ニシンの虚偽)またはストローマン論法として非常に嫌われる詭弁です。
藤田さんへの批判ってそれだけでしたか?違いますよね。
自分が否定しやすいものだけ取り上げて反論しましたというポーズをとろうとしているだけですよね。
そして反論が難しいことから目をそらしてますよね。これかなり卑怯だなと思いますね。
岡村隆史のオールナイトニッポンの番組終了に関する感想、今後の番組への期待(藤田孝典) - 個人 - Yahoo!ニュースすごいなこの人!自分自身に向けられた批判に1ミリも向き合ってない!
2020/05/15 16:24
続けて②ですが、これも詭弁というか間違った三段論法です
藤田さんの主張だと
・(隠れた前提)「悪いことをした人間は謝るものだ」=「謝った人間は悪とみなしてよい」
・「そして岡村は謝った」
・「だから岡村のやったことは悪いことなのだ」
という構成になっています。
これについてwikipediaでは以下の解説があります。
このタイプの推論は、Z⊆X⊆Y(⊆:部分集合)でない限り成立しないので、恒真命題ではない。Aの発言は「カラスは生物である。スズメバチも生物である。故にスズメバチはカラスである(あるいはカラスはスズメバチである)」という発言と論理構造が等しい。
つまり、「生物はカラスである」が成り立たないように「謝った人間は悪である」ということが恒真命題ではないので三段論法として成り立たないんですよ。
この詭弁は「媒概念不周延の虚偽 (fallacy of the undistributed middle)」あるいは「論点先取の詭弁」と指摘できます。
別にこれ藤田さんでなくても、冒頭部分の、しかもたった三行の間に二つもの深刻な詭弁を入れてくるという時点で、いきなり文章の書き手への不信感がものすごく募ってきますね。
単なる詭弁であればよいのですが、この詭弁から藤田さんが「(自分より強い人間以外には)謝れない人である」「ダブルスタンダードがひどい」と強く感じます
また、これが記事の中盤であればまだミスかなという善意の解釈もできますが、まず最初にこの記述を持ってきているというのは別の意味でもよろしくない。
実際、藤田さんは冒頭にこの記述を持ってくることで、その後記事中では自分に対する批判と向き合うことを一切やめています。
そのあと記事中で藤田さんは自分から岡村さんへの批判を声高に叫ぶだけです。
自分にむけられた批判には「燻製ニシンの虚偽」まで使って話題をそらしているのに?
しかも読んでいくと、自分は批判にまともに向き合わない態度を示しておきながら、
自分が岡村さんを批判し続けている理由は「岡村さんが批判に対してまともに答えられてないこと」って……。
普通に「何言ってんだこいつは?」っていう気持ちになります。
藤田さんの思考はバランスが悪すぎます。
この時点で、明らかに信用できない人間度ゲージがグンと高まります。少なくとも「フェア」な人間ではないのは確かです。
自分が批判するときはものすごい勢いで責めるけど、自分が批判されたらまともに向き合わない人は私は大嫌いですね。
というか、まさしく平田オリザさんが批判されたのと同じで「伝える力」(発信力)に特化してるタイプだと私は判断します。
note.com
岡村隆史のオールナイトニッポンの番組終了に関する感想、今後の番組への期待(藤田孝典) - 個人 - Yahoo!ニュース(どっちのラジオも聞いてないので完全に外野だけど)大竹まことの質問に即興で上手く答えれないのは仕方ない面もあると思うんだよ。ただそれを持ち帰って改めて考えた形跡が見えないこの言い様は嫌悪感ある。
2020/05/15 15:15
今まではそういう人がウケが良かったのかもしれません。
「決して謝らず、敵と戦ってやっつけてくれるような強い言葉でしゃべる人」が求められていたのかもしれません。
ですが、コロナ以降は風向きが変わっていくような気がします。
今後は煽らずとも分断が促進されている中で、雑に分断をあおる藤田さんのような人には逆風が来るかもしれませんね。
「謝った人間は悪とみなしてよい」という歪んだ認知があるから、あれほどしつこく岡村さんを攻撃するし、自分は絶対に謝らないという態度になるのではないか?
もう一点藤田さんの文章から感じる深刻な問題点があります。
それは先ほどの詭弁が詭弁ではなくて「本当にそう思っているとしたら」という場合です。
先ほど取り上げた記述がただの詭弁であれば藤田さんはただの「嘘つき」「煽り屋」で済みます。
でも、読者をだますつもりがなく本当にそう思って書いていたのだとしたら余計に問題です。
どういうことかというと、
藤田孝典さんが本当に「謝った人間は悪認定してもよい」という前提になんの疑問も持っていない可能性があるということです。
これはまずい。もしそうだとしたら、こういう人が他人を批判する記事を書いていても絶対に相手にしてはいけない。
なぜかというと、この前提を当然だと思っているとその人の中では「どんな手を使っても謝らせたら勝ち」になるからです
実際に、今回やたらと藤田さんは岡村さんに謝罪させようとこだわっていたように見えますしその謝り方にもこだわっています。
単なる批判の域を超えていて、まるでマナー講師のような態度であり、強い嫌悪感を覚えます。
最後に、私が最も共感したブックマークコメントを紹介しておきます。
岡村隆史のオールナイトニッポンの番組終了に関する感想、今後の番組への期待(藤田孝典) - 個人 - Yahoo!ニュース岡村さんの発言自体は良くなかったけど、この藤田という人が女性の自分からすれば味方には見えない。どうせならナイナイのANNに呼んでほしい。そんな遠いところからグダグダ言われても伝わらん。
2020/05/15 16:15
岡村隆史のオールナイトニッポンの番組終了に関する感想、今後の番組への期待(藤田孝典) - 個人 - Yahoo!ニュースしかしまあ、何というかこの人の怒りは誰のためのものなんでしょうね。たぶん当事者の女性たちからしたら「はぁ?」って感じなんだろうなと。少なくとも俺の知り合いはそんな感じだと思う。
2020/05/15 16:28
ほんまこれ。「誰のために」「何のために」やってるのかが全然伝わらない。この点も私が藤田さんを嫌いな理由の大きな理由ですね。
もし自粛警察のような「怒りたい」人向けのビジネスとしてやってらっしゃるなら嫌いを通り越して軽蔑しますね。
正論なのに説得力のない人 ムチャクチャでも絶対に議論に勝つ人 正々堂々の詭弁術
- 作者:小野田 博一
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追記
はてブついてるみたいなので、この記事紹介しておく。
こちらの記事、ただ抗議や一方的な批判をするだけでなく「交渉」をやってるのですごくよいと思う。
ネットで一方的にたたいてスカッとして終わりとか、仲間内でウェイウェイするためだけのクソ署名活動じゃなくて
ちゃんと相手の事情も考慮しつつ、現実的にこちらの要求を通していくっていう活動は本当に素晴らしい。
今野さんは以前から活動されている方だけれど、今後は藤田さんのようなネット弁慶じゃなくてこのような具体的な取り組みをしている人が支持されてほしい。
この余裕のない時期にスラクティビズムに興じている人は右翼左翼関係なく嫌いです。
逆にいうと、藤田孝典さんには現実に行っている活動にいろいろ疑義が生じているので次にネットで記事書くならそれを解決してからにしてほしいです。
(ネットで見かける藤田さん批判についてはデマや無理筋な誹謗中傷の類が多いためここでは取り上げませんが、2点ほど私も疑ってるものがあります)
今回の藤田さんのしぐさを見ているとなんとなくパワハラ上司しぐさを思い出していやな気持になるんですよね……
この部分は全然論理的な話ではなく、ただの自分の感情の問題なので藤田さんに直接は関係ないのでスルーしてくださって構いません。
私は今回の藤田さんの一連の行動を見て、自分の会社にいたパワハラ上司を思い出してとても嫌な気持ちになりました。
こういう態度で他人に接する人が、果たして自分のNPOの人たちや支援しようとしている人たちにやさしく接することができているのでしょうか?
ただの経験と勘なので皆さんを納得させられる根拠はありませんが、個人的にはどうもそうは思えませんでした。
自分は過去記事で述べているように仕事で貧困家庭の児童支援関係者とそれなりに接してきました。
現場では本当に良い人もそうでない人もいましたが、少なくとも藤田さんの記事からは、藤田さんが前者の側の良い人だとは思えません。
このツイートは明らかにデマっぽいので信用はできないのですが正直本当に実態がこのようであったとしても納得できてしまいます。
藤田孝典
— まいめろでぃ (@my_melody_poco) May 14, 2020
編集される前のWikipediaがリアルだった件。
#藤田孝典 pic.twitter.com/dVDwXkYETH
私は記事そのものより、この人が普段どういう感じで仕事をしているのか想像できないことの方が問題だと思います。
暫くは、今野さんのように「藤田さん自身が(ほっとプラスがではなく)、普段どのような活動をしているか」を地道に広報された方がよいと思います。
そもそも私が初めてこの人を知ったのはZOZO批判の時なんですが初手から不誠実だった
この時も藤田さんの主張は論外だと指摘しています。
ちょっと待って、それ本当にZOZOの話をしてるの? - 頭の上にミカンをのせる
・主張の根拠として提出しているデータがゴミだったうえそれに対してまともに回答せずフェイドアウト。
・ZOZOの非正規雇用をたたいておきながら自分の勤める大学での非正規雇用に対して指摘されても一切見解を示さずスルー。
・その後も自分が言い出しっぺではなく基本的に誰かが他に叩いて炎上したのを見て後から参入するゴロみたいな動きをしている
ぶっちゃけ、今回の件までこの人の記事を無根拠に持ち上げていた人にも嫌悪感を感じていました。
本来ただのちょっと頭がおかしい人だった藤田さんが、ここまで増長してしまったのは、はてな民の責任も大きいと思っています。
次こそはもう少し気を付けてほしい。