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「命令されなきゃ、憎むこともできないの?」(ブルーアーカイブ#3 エデン条約編3.私たちの物語)

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安倍総理と古代ローマの「マリウス・スッラ」の時代

anond.hatelabo.jp
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私はぶっちゃけ誰が総理やっても日本はだめだったと思ってるので安倍総理は十分頑張ったと思ってる。


間違いなく最初は安倍総理じゃないとできない剛腕な部分が効果を発揮したと思う。


ただ、後半は良い点がほとんど目立たなくなり、悪い点があまりにも多すぎた。やめた後は裁かれるタイプだろうなと思う。



そういう意味で、なんとなく古代ローマにおける「マリウス」っぽいなと思った。


マリウスも元々は国のために外敵を打ち負かす活躍をし民衆から支持された。

しかし、彼の戦略は結果としてローマ市民権を持つものとそうでないものとの格差を拡大することになり「同盟市戦争」のきっかけとなった。

さらに、老いてからは権力欲にだけ取りつかれ部下たちの暴走を止めないどころか便乗するかたちで国を大混乱に陥れ、対抗勢力を粛正することまでやった。

そこまでやっておきなら突如病気でリタイアしたことで一気に国力を低下させてしまった。






安倍総理の時代も、最初はきちんと活躍していたと思う。

しかし、長期政権の間に国内での分断が激しくなり、部下が暴走して政治への信頼をこなごなに破壊した。

たぶんだけれど、コロナがなくて支持率が維持され続けていたら、
最後にマリウスがやったような、その後数十年にわたり尾を引くような災厄をもたらしていたかもしれない。





マリウスの時代もスッラの時代も「大虐殺」を行っているが、これは
日本でいうと「政治主導」と称して官僚を圧倒的に弱体化させ、しょうもないことでもいちいち官僚に忖度させるほど規律をゆがめさせ
さらにあまりにもひどすぎる国会運営によって若手官僚を絶望させてしまったことが相当するのではないか。

安倍さんがやったことのなかで一番問題なのは私はここだと思っていて、特に今後禍根を残すと思う。

*1






↓マリウスやスッラについて解説してる動画がこのくらいしかなかった。 

www.youtube.com
グラックス兄弟は「護民官」という位置づけもそうだけれど民主党的なイメージがある。
信念やお題目は立派だったけど、圧倒的に力が足りなかった。



www.youtube.com

一方で、マリウスにしてもスッラにしても力はあるけれど信念のようなものは弱く力が突出していたイメージがある。
動画中では解説はないけれど、スッラは貴族のボンボンであり、一念発起して政治の世界に首を突っ込んだらうまくいったこととか
超有力者の娘である嫁に振り回されたところとかもちょっと安倍さんっぽいなと思ってたりもする。




私はスッラについてそれほど良いイメージがないのでこの動画を必ずしも肯定するわけじゃないのだけれど、マリウスのやばさはわかると思う。

trillion-3934p.hatenablog.com




この後「スッラ」的な存在、さらにいえば「カエサル」的な存在が生まれるかというと……ないかなーって思ってしまうのがつらい

なぜかというと、スッラはどちらかというと閥族派の人間だからね。

安倍さん一人で「マリウスとスッラ」の両方を消化してしまって、ついでにカエサルを殺してしまったのが今の日本って感じじゃないかな。

そのくらい、日本の野党・左派は存在感がないってのが今の日本の最大の不幸なんだと思います。





余談として経済面での評価について。

私は安倍総理を全面的に否定する人間の言うことは党派性が強すぎるので信用しないけれど
かといって、トータルで見た時の安倍総理の長期政権を肯定できるかというとやはりちょっと支持するのは難しい。

アベノミクスについても、日銀を介してばらまいたお金は国民にではなく「投資家」、なによりも「海外投資家」に持っていかれたと思っているから。
アベノミクスがもたらした成果をどや顔で語る人たちは多いし、私はそれを認めないというつもりは全くないが
アベノミクスは投入された資金量を考えるとそれに見合った成功を収めたとはとても言えないのではないかが私の評価。

note.com


「将来につけを回していくらでも金をつぎ込んで良い」のであればだれでもアベノミクスは実現できたが
この狂った政策を辞職する最後までずっとやり通したのは間違いなく狂気だと思うし、民主党の人たちがついぞできなかったことだ。
短期的にみれば安倍さんは間違いなくすごい人だったが、長期的に見ればどうだろうね。

www.tyoshiki.com

*1:私の8歳年下の従弟は財〇省に勤めているが、財〇省の中では比較的マシな国際貿易関連の部署でありながら、それでも国会期間中は土日もなく働き詰めで最大で月300時間の残業を強いられて困憊し、同期がボロボロになってやめていったという話をしていた。「基本給30万もないのに今月は手取り75万円だったよすごいだろ」って乾いた声で笑ってたけれど、何年もこんな生活を続けていたら死んでしまうので身の振り方を考えていると言っていた。昇進させられて管理職になったrあいくら残業しても残業代が出ないので、そこまでにいつでも辞められるよう閑散期(国会がない期間は逆にかなり余裕があるらしい)に資格勉強もやっているため、大好きだったゴルフもここ1年はほとんどやっていないそうだ。従弟は私より数倍体力があって若くして結婚して専業主婦の妻からの助けがあっても死にそうになっているので、独身男性だと耐えきれない人がいてもおかしくない。なお、この従弟は文書管理問題についてははっきりと「議事録も文書も絶対に残っている」「私たちが普段何時間かけて無駄な議事録作成をさせられていると思っている」「厳重なルールで運用しているので紛失などあり得ないし処分にしたって官僚側の一存でできるわけがない」とかなり怒っていた。