他の人が読んでも別に何とも思わないかもしれないけれど自分的にはクリティカルヒットだった作品。
すでに書いたこの記事と被ります。
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とりあえず冒頭の2作品を紹介したかった。
黒い羊は眠らない
- 作者:落合 尚之
- 発売日: 1997/11/05
- メディア: コミック
この作品の2巻の最終話がめちゃくちゃ強く印象に残っている。
人生に絶望してノストラダムスの予言した終末が来ることを願っていた少年が恋をして生きる希望を取り戻すが実は……という話。
この2巻のとある一コマが当時の私にはえげつないくらいに刺さった。未だに何かあると思い出す。
花やしきの住人たち
花やしきの住人たち コミック 全3巻完結セット (角川コミックス・エース)
- 作者:桂 明日香
- 発売日: 2009/01/26
- メディア: コミック
多分普通の人が読んでも全然面白くないし後味悪いしでいいところない作品だと思う。
めちゃくちゃ心がすさんでいた時に読んだせいでぼろ泣きして心がさわやかになった。
最近の作品で言うと「アスペル・カノジョ」が好きな人とかに読んでもらいたい。
ヴァンパイア十字界
チェス盤(世界の見え方)が三回もひっくり返されるえげつない作品。幸いにしてキャラクターに近づきすぎずちょっと引いた視点で俯瞰的にえがいてくれているから良いものの下手にこの作品の登場人物に感情移入をするとまじで狂う。タクティクスオウガ
これは傷を残したというか、オウガバトルサーガの続きをどうしてくれるんだ的な感じですね。この作品をプレイしてからユーゴスラヴィア紛争の本を読むようになったりといろいろ影響を受けた作品。
- 作者:米澤 穂信
- 発売日: 2013/10/18
- メディア: Kindle版
ニューベストコレクション エリュシオン ~永遠のサンクチュアリ~
- 発売日: 2003/05/01
- メディア: Video Game
鬼畜王ランス
ランス9 ヘルマン革命 オフィシャル通販特典 描き下ろしB2タペストリー
- メディア: ホーム&キッチン
これ私何度も言ってるけれど、ランスシリーズは鬼畜王ランスをプレイしていないと感動が3分の1くらいになると思っているので、ランスシリーズ興味がある人には絶対に鬼畜王ランスをプレイするか、せめて設定資料集を読んでほしい。
- 作者:アリスソフト
- 発売日: 2004/11/22
- メディア: 大型本
EVE Burst Error
御堂真弥子。この作品のせいで人生狂ったシリーズその2。この作品はランスシリーズと違って結局御堂真弥子の救済に至ることはなく原作者は死に、シリーズの開発が中断してしまったので、多分死ぬまでずっと心に残り続けるんだろうなと思う。
ディバイデッドフロント
ディバイデッド・フロント〈3〉この空と大地に誓う (角川スニーカー文庫)
- 作者:高瀬 彼方
- メディア: 文庫
人類が謎のモンスターの攻撃を受けてから20年――この憑魔に寄生されてしまったがゆえに、隔離された戦場で戦い続けなければならない少年少女がいた
わたしこういう作品にかなり弱い。最近このテイストに近い作品として「バトルグラウンド・ワーカーズ」という作品が連載されててめちゃくちゃうれしい。
母なる夜
- 作者:ヴォネガット,カート,Jr.
- 発売日: 1987/01/01
- メディア: 文庫
第二次大戦中、ヒトラーの宣伝部員として対米ラジオ放送のキャンペーンを行なった新進劇作家、ハワード・W・キャンベル・ジュニア―はたして彼は、本当に母国アメリカの裏切り者だったのか?戦後15年を経て、ニューヨークはグリニッチヴィレジで隠遁生活を送るキャンベルの脳裡に去来するものは、真面目一方の会社人間の父、アルコール依存症の母、そして何よりも、美しい女優だった妻ヘルガへの想いであった…鬼才ヴォネガットが、たくまざるユーモアとシニカルなアイロニーに満ちたまなざしで、自伝の名を借りて描く、時代の趨勢に弄ばれた一人の知識人の内なる肖像。
私は物語の主人公と経歴も境遇も能力も何もかも違うのだけれど、読んで感情移入しすぎて読み終わるまで一切音が聞こえないくらい集中していた記憶がある。自宅で夜に読むとマジで死にたくなる危険があるので、図書館で借りてそのまま図書館で読み終えて返却するのがお勧め。
君のためなら千回でも
- 作者:カーレド・ホッセイニ
- 発売日: 2007/12/19
- メディア: ペーパーバック
同じ乳母の乳を飲み、一緒に育ったハッサン。知恵と勇気にあふれ、頼りになる最良の友。しかし十二歳の冬の凧合戦の日、臆病者のわたしはハッサンを裏切り、友の人生を破壊した。取り返しのつかない仕打ちだった。だが二十六年を経て、一本の電話がわたしを償いの旅へと導く。「もう一度やり直す道がある」わたしとハッサンをよく知る友人ラヒム・ハーンは告げた。電話回線の向こうにあるのは、わたしの過去、まだ償いの終わっていない罪。わたしは迷いをふりはらい、パキスタン行きのフライトに飛び乗った。そこに、わたしを打ちのめす哀しい真実が待ち受けているとは知る由もなく―アメリカとアフガニスタンを舞台に、少年時代の罪に立ち向かう男の姿を感動的に描き上げる
冒頭にラストシーンが描かれているので、ラストシーンがどうなるのかは分かっていた。にもかかわらず、ラストシーンが近づいてくるごとに切なさがこみあげてきて、最後我慢できずに嗚咽してしまった。 映画版を見てもそうならなかったので、原作の文章の力が半端ないのだと思う。とにかく原作を読んでほしい。