頭の上にミカンをのせる

「命令されなきゃ、憎むこともできないの?」(ブルーアーカイブ#3 エデン条約編3.私たちの物語)

最近のこのブログのお気に入りは「アークナイツ」です
アークナイツ
kindleセールの紹介
新NISA解説ブログ
発達障害

育成時の個別シナリオをより楽しむための史実元ネタあれこれ

mubou.seesaa.net
しんざきさんが個別シナリオの感想書いてくれててうれしい。

〇サイレンススズカ
本人のシナリオについては本当の本当に「あり得たかも知れないif」として泣きながらプレイ出来たんですが、マチカネフクキタルを育てている時にいきなり強烈にサイレンススズカが絡んできた時は「サイゲてめえこの野郎」ってなりました。

多分しんざきさんはこれわかった上で楽しまれていると思いますが、史実を知らないとこんな感じで時々「なんでこのタイミングでこのキャラ?」みたいなのが出てきますよね。

こうやって「史実」に引き込もうとする仕掛けがあるのがまたこころ憎い。まずは史実抜きで楽しんでもらった上で、史実ネタを理解することで二度楽しめ、さらに欲張りな人は二次創作で楽しむというひつまぶしのような楽しみ方ができる作品で素晴らしい


というわけで、個人的に「おっ」と思った部分について補足解説していきます。
私も1月から急にウマ娘に目覚めた超絶にわか勢なのですが、だからこそ同じようにアニメやアプリから入った人の気持ちがわかると思うので!(バックシーン


見切り発車で始めて、思いついたら追加していく感じにします



サイレンススズカとマチカネフクキタルの関係

f:id:tyoshiki:20210405120905p:plain

トップバッターはしんざきさんが取り上げられていたこの二人の関係。

フクキタルさん、アニメでは完全にメイショウドトウとペアで描かれてるので2000年の3歳馬かなと思ってましたが、実はサイレンススズカと同期です。1997年の3歳馬。


1997年3歳馬の中では当初サンデーサイレンスの子としてサイレンススズカが圧倒的人気でした。


偉大な種牡馬サンデーサイレンスの産駒が競馬界に旋風を巻き起こし始めたのは1995年から。


1995年フジキセキの衝撃に始まり、

1996年SS四天王(バブルガムフェロー、ダンスインザダーク、イシノサンデー、ロイヤルタッチ)の活躍もあり
1997年クラシック戦線の主役はサイレンススズカで間違いなしと思われていました(他にも2頭いましたが……)



ところが、この当時のサイレンススズカはかなり未熟な状態であり、さらに騎手の上村も十分にこの馬を走らせることができなかったため才能を腐らせているような状態といわれていました。

結局皐月賞は出走できず、ダービーは同じ逃げ馬であるサニーブライアンに惨敗。サイレンススズカはその後にでた神戸新聞杯でマチカネフクキタルと対戦するのですが、楽勝で勝てる展開だったのに最後に気を抜いたところにマチカネフクキタルに差し切られて敗北。

www.youtube.com

ここで騎手を河内に乗り換えて挑んだ天皇賞秋、マイルチャンピオンシップでも惨敗と迷走が続きます。



一方、サイレンススズカに勝ったマチカネフクキタルはここから絶好調となり、二冠馬サニーブライアンの欠場もあって最後のクラシック菊花賞も制覇します。
f:id:tyoshiki:20210405114934p:plain
このように1997年後半はマチカネフクキタルが主役でありサイレンススズカは落ち目でした。

※名前とこの展開もあってか、なんか運が良かったみたいなキャラにされてますが、実際は母父にトウショウボーイを持つマチカネフクキタルは実力的にも強い馬でした。



一方1998年に入るとマチカネフクキタルはどんどん調子を落としていき、逆に騎手が武豊に変わったサイレンススズカは一気に覚醒してその時代のトップに立ちます。

f:id:tyoshiki:20210405115220p:plain

この勝者と敗者が交差する関係性が見ものなのですよね。マチカネフクキタルシナリオでは、本来調子を落としていくだけのはずだったフクキタルが占いに依存することをやめて実力で戦おうと決意して覚醒するというシナリオになっています。


※1997年戦線についてはこちらにメモ取ってるので見てね。この年は古馬の盛り上がりが凄かったです。
landingpage.hatenablog.com


キングヘイローと母親との関係

ギャルゲーあるあるの設定でありながら、キングヘイローの不屈の精神にむしろトレーナーが感化されてしまうシナリオ。トレーナーの狂気がウマ娘を変えてしまうアグネスタキオンシナリオとと対を成してますね。

f:id:tyoshiki:20210401223011p:plain

こちらでも書きますが、母親であるグッバイヘイローがやさぐれている、というか自分の子供に期待を持つことが難しくなっている事情が分かるといろいろと捗ります。

www.tyoshiki.com

グッバイヘイローはアメリカで競走馬として活躍しました。なんとG1を7勝!

しかしライバルが強すぎてアメリカでの評価は2~3番手にとどまっていました。(同期のパーソナルエンサイン・ウイングアローが強かった)

繁殖牝馬としての活躍で見返そうと思っっていたら、競馬後進国の日本に買われていくことに。しかも、キングヘイローを生む前につけられた牝馬(ナスルエルアラブ)が大外れ。

大外れなのに同じ馬を3度も連続であてがわれ続け、残念ながら産んだ子はすべて期待されたような走りをできなかった。

次にダンシングブレーブと間に生まれたキングヘイローも世間的には期待はされていたけれど、信じることができなかった。実際最初はプライドだけが高くてわがままなキャラだったからなおさら「ダメだこいつは……」という気分になっていたことだろう。

集中力が無い馬で、1回だけ乗った岡部騎手が「ちゃんと調教してるのか?」みたいなことを言ったそうである。夏は暑いから嫌い、雨も砂被りも嫌い、もまれる競馬も嫌い。気分良く走れば素晴らしい末脚を発揮するのだが、ちょっとでも嫌な事があるとレースを投げてしまう。「良血お坊ちゃま」というイメージそのままの我侭馬だったのである。走るフォームも首が高く、いかにも未完成。才能を発揮し切れなかった「勿体ない」馬だったと言えよう。
緑のメンコの上から緑のシャドーロールを締めるという「ああ、苦労してんな調教師」というような馬装をしていたので何気にレースでもどこにいるかすぐ分かる馬であった。

https://dic.nicovideo.jp/a/%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%98%E3%82%A4%E3%83%AD%E3%83%BC

アプリ版において、通常ルートと「有馬記念制覇」ルートにシナリオが分岐する。三冠を達成しても特にグッバイヘイローの態度が軟化することはないが、隠しシナリオの有馬記念を制すると……?





他なんかあったっけな……?
思いついたら追記していきます。