一番好きなウマ娘はマンハッタンカフェです。元の馬がやたらと格好いいからです。
anond.hatelabo.jp
を読んだ。
増田の書いてることについては「ご愁傷様です」としか言いようがない。ぶっちゃただのお気持ち表明であり、事実誤認も多く、ウマ娘についてネガティブなことを書けばバズりやすいという今の風潮に乗ろうとしてる感があるのであまり好きではない。
ただウマ娘における「マヤノトップガン」というキャラに違和感を感じるというところだけ同感なのでちょっと乗っかってみる。(繰り返すが上の記事の主旨には全く賛同していない)
私は競馬については今年の二月まで本当に全く何も知らなかったのだけれど、ミーハーな状態でいろいろ競走馬の元ネタとかをあさっているとたいていのキャラクターについては元ネタがいろいろわかってきて面白いなと感じることが多い。ただ、私がにわかであるせいか、「マヤノトップガン」のキャラ設定は正直よくわからない。
なんと言うかなー。キャラコンセプト自体はよくわかるんですよ。だがこのキャラのままナリタブライアンと戦うの違和感あるんですよ。成長や容姿の変化がないウマ娘というゲームにおいて、あえて幼年期を持ってくるのか、、、となる。
トウカイテイオーがバリバリに幼さを残しつつも格好いい死闘を演じても違和感がない絶妙な塩梅だったのと比べると、マヤノトップガンはちょっと。ナリタブライアンに挑むまではこのイメージでもええかもしれんけど、サクラローレルとの戦いで見せた円熟の走りをこのキャラデザでやられるとぐぬぬってなりそう。サクラローレル断られたのもマヤノとマーベラスに合わせた幼めのキゃラデザを提案したからではないのかとか邪推してしまう。
競馬に詳しい人で、「このマヤノは私のイメージそのものだよ」って人がいたらぜひ解説してほしい。いまのところまだ納得できてない。
→追記:ありがたいことにほんとに解説いただきました!
junchangchang.hatenablog.com
あわせて紹介いただいた「やーしゅん」さんの動画は今後とも参考にさせてもらいたいと思います!
www.youtube.com
全盛期の古馬時代ではなく3歳時代の姿と思えば納得はできるのだが、、、「そこ持ってくるのかよ」という気持ちにはなる
①ナリタブライアンとは同じブライアンズタイム産駒であり、阪神大賞典での激戦などがあったことからライバル関係であったのは一番重要なポイントだろう。
②勝負服がフライトジャケットであることや、「You copy?」「I copy!」は映画「トップガン」からきているのはわかりやすい。ちなみに「マヤノ」は馬主の田所祐が神戸在住であったから。(神戸の摩耶山)である。
③マーベラスサンデーとコンビになっているのは「サクラローレル・マーベラスサンデー」との三強対決が由来となっているのもわかる。マヤノトップガンのレースを見ているとナリタブライアン以上に最大のライバルはサクラローレルだったと感じるのだが、そのサクラローレルがウマ娘に登場しないのが本当に悔やまれる。
④天才肌のキャラとして描かれるのは当然鞍上であった田原の影響だろう。実際は田原はマヤノトップガンの扱いにはかなり苦戦していたようだ。(気性悪で、掛かり癖があった。スタミナが優れていたために先行馬として走らせていたが、最終的には後方から一気に差すスタイルになった。つまりナリタブライアンとの激走よりも、天皇賞でサクラローレルを破った走りが完成形なんかなと思ってます)
www.youtube.com
⑤やたらと幼い体型については「ナリタブライアンより一つ年下ということを強調するため」という説と、「G1で7戦して4勝と圧倒的な強さを持ちながら、なぜかG1レースで1番人気になることがほとんどなかった」「鞍上の田原ばかりが目立ってて当時は馬として評価がいまいちだったから」という逸話から来てる説などがあるらしいが、実際は幼いころは体質が弱く、他のウマ娘と比べると中央芝でのデビュー・活躍ともに遅かったことが理由であろう。
マヤノトップガンは失意のオーナーを励まそうと頑張ったが、ソエが出る体質でなかなかレースで力を発揮できず、未勝利脱出までさらに3戦、500万条件を突破するのに3戦を要し、春のクラシックには間に合わなかった。中京でさらに2戦して3着と1着。賞金を上積みして秋に備えた。秋は神戸新聞杯から始動。この馬の主戦田原成貴騎手を鞍上に5番人気で2着。つづく京都新聞杯も2着。勝つことはできなかったが、賞金をさらに上積みし菊花賞への出走権を得た。
http://umayadoden.web.fc2.com/uma/mayano_top_gun.htm
マヤノトップガンだけ新馬戦の後25週間ものあいだ特に出場レースがないのはこういう事情がある。
⑥やたらと大人にあこがれる描写も⑤と同様の理由で、「2歳~3歳の頃は適性が低いダートの短距離を走らされていたこと」への不満を表していると思われる。(これはブライアンズタイム産駒はダート適性が多い馬が多かったからだし、マヤノトップガン自体見た目がダート向きっぽかったので仕方がない)
というわけで最初は違和感バリバリだった個々の要素についてある程度納得はしたが、何かモヤモヤが残る。
そもそも「マヤノトップガン」自体はブライアンズタイム産駒らしく筋肉モリモリのでかい馬であり、当時の活躍を知っている人ほど違和感を感じるのではないかと思う。
※おっしゃる取ニコニコ大百科の解説みたことと、ナリタブライアンとのレース見てて「馬体あんまり変わらんやん」という印象からこういうふうに書いたんですが、実際の馬体重は440kg前後とのことです。そもそもナリタブライアンも470kgなのね。
www7a.biglobe.ne.jp
どうでもいいですが「マヤノトップガン 体重」で検索した時にウマ娘の方ばかり出てきたのでこういうところで検索汚染っていうのはちょっと感じた。「馬体重」と検索したら出てくるのでギリギリセーフかな。
でも整理してみて自分の中のモヤモヤはある程度わかった。
このデザインが気に入らないわけじゃなく、このマヤノが成長したあとの古馬モードも見てみたいという欲張りな気持ちがあるだけだった。ライスシャワーの鬼いさんモードのように、ゴンさんばりのマヤノさんつよつよバージョンがみたいだけだわ多分。あとはやっぱりサクラローレルとの対決が見たい。今からでも実装してほしい。サイゲームス頑張れー。
せっかくだから他のウマ娘についても一言コメントしていく
気になってネットだけではなく本とか読みながらだんだん調べていくうちに、YouTubeの解説動画では全然物足りなくなってきてしまった。自分でも史実についていろいろと語りたいという気持ちはあるのだが、自分がニワカなのは重々承知しているし、ガチ勢の人が博識すぎて私が語るのは恐れ多いという気持ちがある。
少なくとも「馬なり1ハロン劇場」を一通り読み終わるまではおとなしくしておきます。
設定に納得できるしキャラとしても好きなウマ娘(チーム・スピカのキャラは本当によくできてると思う)
・シンボリルドルフやトウカイテイオーのキャラ付けはとても見事だなと思う。トウカイテイオーの幼少時代の話は二次創作格好のネタだと思うけどいまのところあんまりそのあたりをネタにした絵は見かけないな……。
・メジロマックイーンなんかもいろいろと設定が見事だなあと思う。実際はゴツイ馬なんだけどなんで貧乳にしたのかは謎。
・スペちゃんやキングヘイローなんかは最初のイメージがなんか違うけど最後まで見ると納得度高いしべらぼうに好き。はやくセイウンスカイも実装してほしい。
・ウオッカとダイワスカーレットは十分といえば十分だけど育成シナリオだけではまだ物足りない。でもどっちも好き
・サクラバクシンオーはシナリオが「バクシンオーをバカにするな」と批判されてるみたいだけれど、短距離路線開拓の史実と合わせて見ると納得度高いし好き。キャラとしても魅力SS。
・エアグルーヴのシナリオに母親(女王・ダイナカール)出てきたのはちょっと感動した。キャラとしてもめちゃくちゃ私の好み。
設定には納得できないけどキャラは好きなウマ娘
・ビワハヤヒデはちょっとエピソードが少なすぎる気がする。カレーに頼りすぎではないか。キャラとしては五本指に入るくらい好き。
・メジロライアン。キャラクターとしてはビワハヤヒデと並んでめっちゃ好きだが筋肉と家ネタに頼りすぎではないか。アイネスフウジンとの関係は好き。
・タイキシャトルの育成シナリオは発達障碍者として何かと読んでてつらいのだが、キャラとしてはめっちゃ好き。
・テイエムオペラオーは世紀末覇王ネタがうざい。キャラとしてはめっちゃ好き。
・グラスワンダーの設定はマジでよくわからない。でも可愛いから好き。
・エルコンドルパサーはいろいろと設定が安直すぎやろと思うけど、可愛いから好き。
・マチカネフクキタルはサイレンススズカ絡みのネタが多いが、フクキタル自身のシナリオはオリジナル要素強め。表情がすごくわかりやすくて好き。
・ハルウララは細かいところを突っ込んではいけないのは承知している。アプリ版も悪くないけどうまよん版のウララが一番好き。
設定は納得できるけどキャラとしてはそこまで好きではない
・ライスシャワーは育成シナリオがどうしても無理。お兄様って何なんだまじで、、、理解不能。史実と言わないまでもアニメ版の輝きを返してほしい。メインシナリオの方も受け付けない。マックイーンの高潔さの引き立て役みたいで無理。ただ、春麗とのコンビのときの雰囲気はすごく好き。
好きな人が多いのはすごくわかる。
・スーパークリークはキャラの設定の落とし込みはめちゃくちゃ見事だと思うがキャラとしてはちょっと苦手。(ママ属性強すぎるのが苦手なだけともいう)。でも好きな人が多いのはわかる。
・アグネスタキオンも史実を元にしたうえでそこから先をえがくオリジナルシナリオはものすごく良かったと思うが、キャラそのものは別にそこまで好きではない。マンハッタンカフェとの絡みはよ。しかしタキオンがこれだけうまくいってると、フジキセキのシナリオのハードルすごいことになってそう。
設定的にちょっとひっかかるしキャラとしてもそこまで好きではない
・ナイスネイチャは女性化したことの違和感が唯一耐えられないキャラ。なんかわからんけど女要素強すぎてキツい。ただ地元の人に応援されてるエピソードはめちゃくちゃ好き。
・チケゾーは解釈違い感強い。おそらくナリタタイシンとの対比でこうなっているのだと思うけれど、ナリタタイシン出てきたら印象変わるのかな?
・サイレンススズカ(うちのところに来てくれないからきらい。手の平返す準備はできている)
・カレンチャン(うちのところに来てくれないからきらい。手の平返す準備はできている)
ゴルシ
正直何もわからないけど「ゴルシだから」で納得してる。マックイーンに限らず誰とでも絡めるので万能すぎるが、ここまでくると苦手キャラが一人くらいいてほしい。
宝塚記念を二連覇すると、勝利後のイベントで自動的にゲート難がつくのワロタ。

- 作者:柴田哲孝
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