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「Landreaall」 重厚なファンタジーを楽しみつつ「騎士道=男尊女卑の世界」の功罪を考えさせられる作品

作品評価。3巻までは★★(導入編)。 4巻以降は文句なし★★★★★(お薦め度★★★★★)


今までもこのブログで何度となく触れてきたので知ってる人も多いと思いますが、

2002年に連載開始したハイファンタジー作品であり、個人的にめちゃくちゃ好きです。

いつまでも続いてほしいと思っています。

私の中ではオールタイムベスト5に入るくらい好きです。



一方で、ベルセルクの作者様の訃報などを聞いて、この作品もちゃんと完結するところを見届けられるのかちょっと心配になってきた……。




というわけでまだ物語の途中ですが、一度キチンと紹介しておきます。





ハイファンタジーの世界を奔放な主人公があちこち飛び回り、周りの人間を巻き込んで活躍していく群像劇的な作品。 ランスシリーズが好きな人には絶対的におすすめ

本作品は「魔法と剣」というような単純な世界観ではなく

「魔法も科学もドラゴンもモンスターもニンジャも剣士も騎士も王政も共和制も奴隷制も、とにかくなんでもある」ごった煮の世界観である。

それでいて、適当に考えられているわけではない。

それぞれの国に独自の歴史と制度があり、きちんと地に足の着いた描写がされているという凄い作品である。



「ランス」シリーズが好きな人なら「複数の異なった価値観を持つ大国が、隣接した状態で成り立っている世界観」というだけでもうすでに好きだと思う。

そして、その世界観の中で、主人公は「傭兵」の息子であり、「ニンジャ」を師匠にもち、それでいて「王位継承権」を持つという設定である。

束縛を嫌い、自由であろうとする「傭兵」のような自由奔放でひょうひょうとした精神を持ちつつ、
それと同じくらい「自分が恋をした女性にとっても騎士でもありたい」という熱いパッションも持っている。

そんな主人公の周りには、これまた才能も個性も豊かなキャラクターたちがひしめき合っており、彼らが織りなす物語は非常に面白い。



いわゆる「足を引っ張る味方」や「ろこつなかませ役」はほとんどおらず、様々な駆け引きが同時進行的に起きる群像劇でもある。
mubou.seesaa.net


最初の3巻まではあまり話が盛り上がらないのが難点だが、それはイントロダクションだからであって、長いイントロダクションを経て最初の土地を旅立った後はひたすらに面白い。

「ランスシリーズ」や「ワールドトリガー」シリーズが好きな人には本当にお勧めしたい作品である。



「中世の騎士の世界」に「魔法」や「モンスター」などの我々の世界にはない概念を投入した時、「騎士道」はどう変化するのか


お薦めしたい要素は本当にたくさんあるのだけれど、あえて一点だけ強調するとしたら、この世界は「騎士道」が重視される世界だということだ。



この作品の社会には明らかに性役割が分かれている。



中世のように「騎士」が「淑女」を護り、「淑女」はその「騎士」に祝福を与えるという古臭い世界観がベースにはなっている。

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今風にいうならば明確に差別がある社会だ。政略結婚的なエピソードもある。



しかし本作では我々の世界にはなかった「魔法」などの概念があるせいで、

戦いにおいても男性だけが優れているという扱いにはならない。

重要な役職(教職や選帝侯の地位)を女性が務めているという描写もある。

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にもかかわらず、それでも「騎士」が女性に剣をささげるという構図は維持されているわけだ。




ベースとして「王とそれに忠誠を尽くす騎士」中心の社会を描きつつ

我々の世界にはなかった要素を持ち込むことで、中世の騎士道の世界に我々と違った感覚を持ち込み

「男尊女卑」みたいに単純な形ではくくれないような、「独自の騎士の世界」を描いている。

これがとてもクセになる。



※そもそもこのマンガがずっと連載されているのは女性向けマンガ雑誌だからね。



主人公以上に天真爛漫で奔放な妹・イオンの活躍が、男性と女性の境界線を問い直してくれてとても良い

そんな中でイオンのような女の子をきちんと描いているところがもっと好きだ。



主人公同様に傭兵の親に育てられ、ニンジャの師匠に手ほどきを受けた彼女は

並みの男ではかなわないくらいに体術もサバイバル技術も達者である。

でも、一方で彼女は途中から「貴族の娘」として上流階級に属することになり、「男から守られる存在」として扱われる。


物語の要所で、我慢しきれずに活躍しちゃうときもあるし、レディとして騎士たちを励ます存在になることもある。

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決まった形に捕らわれずにいろんな女性のありようを実践して見せるイオンは見ているだけで面白い。



というか、お兄ちゃん大好きっこであるイオンはめちゃくちゃかわいいので、イオンを見るためだけでも本作品読む価値あると思う。

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読みごたえがしっかりした作品なので、長期休みなどの機会に時間を取って読んでほしい(セールの時にまた紹介します)

長編作品なのでGW中のDMM50%オフセールの時に紹介すべきだったんだけれど、最近の私はずっとウマ娘にハマってたのですっかりタイミングを逃してしまった……。

次のスペシャルセールの時にまた紹介したいと思うので、そのときはぜひぜひ読んでみて!!

興味ある人は、今はとりあえず導入編である1巻~3巻あたりまでで目を通してみてね!