どうも今まで「ウオッカの強さ」というのがいまいちぴんと来てませんでした。
記録を見ればウオッカが偉大な馬であることはわかるし、血統を見ても強かろうというのは理解できます。
レースを見ても、特に安田記念なんかを見てたら強いといのはわかります。
少し前に東スポの記者さんが書いたnoteを見たんですが、これを読んでも、「当時のファンが」ウオッカを圧倒的に推していたということしかわからなかったです。
・肝心のウオッカとダイワスカーレットがそれぞれどんな性質の馬であったのか
・ウオッカとダイワスカーレットの力関係はどうだったのか(どのくらい拮抗していたのか)
が全然肚落ちしてませんでした。
また、今年の安田記念では歴代最強マイラーだと思われていたグランアレグリアが敗れたのに対して
ほぼ同じ展開に持ち込まれたにもかかわらず当時のウオッカは馬群を割って勝利しており
そのことで再びウオッカへの評価が高まっているわけですが、
それでも私は今までウオッカの強さが全然ピンと来ていませんでした。
素人目でレースを見ているだけだと、どうしても1回めの対決以降は「ダイワスカーレットの方が強いんじゃね?」っと思ってました。(※1回目のウォッカの勝ち方は本当にしびれる…)
でも、この動画を見て初めて納得できた気がします。
そもそもダイワスカーレットという馬が尋常でないレベルで強かったということ
その上でウオッカが彼女と互角かそれ以上の「強さ」を持っていたということが、理論面で見てもなるほどなって理解できるようになりました。
なるほど……ほんとに馬のタイプが真逆と言っていいくらいに全然違ってたんですね……
レースの結果や血統、競馬ファンの人気だけではわからないことはたくさんあるのはわかっても「じゃあ他に何を見ればいいのか」が今まで分かっていませんでした。
この動画では気性やスタイルの完成度、鞍上との関係性などウマ娘をやってるだけだとわからない点にまできちんと触れて解説されており、また一つ自分の中で解像度を上げるきっかけを得られた気がします。
アニメやウマ娘アプリではあまりわからないようなダイワスカーレットの側面も語られてて大満足です。
同時に、ウマ娘の二人のストーリーもようやく納得がいった気がする。
ウマ娘のストーリーではウオッカ自身がいろいろと悩みまくってたんですが史実において鞍上がめちゃくちゃ1試合ごとに頭を悩ませてたのもよくわかった。
府中専用機って言われてるくらいだから、直線長けりゃ割と勝ちやすいのかと思ったら全然違ってて
ガチで潜在能力は高い代わりに融通が利かないから、練習段階からレースの組み立てをガッツリ行って試合に臨まないとダメ、という難しい馬だったんですねw
それにしても何が驚きって、この動画は
ウマ娘のアプリが始まる前どころか、ウマ娘アニメ1期が終わったすぐ後に作られた解説動画なんですね。
最近YouTubeを見れば促成栽培された解説動画がたくさん見られますが、少なくとも今まで自分が見てきた中では「ウマ娘と関連付けて実際の競走馬を解説してくれている動画」の中では最高レベルだと思ってます。この動画見ることで、ウマ娘のウオッカシナリオが3倍くらい楽しめるようになったと思います。
もし私と同じような感じで「ウマ娘におけるウオッカとダイワスカーレットがいまいちイメージつかみきれてない」って状態だった人がいたらすごくおススメです。
すでにこの動画のことをご存じな可能性が高いと思いつつも
マヤノトップガンの時に馬体の話とかいろいろ教えていただいたid:Junchangchangさんに共有しておきます。よかったら動画の感想聞かせてください。
これとは別に「ステイゴールド 旅路の果てに」っていう作品をみてたんだけど、
関係者の方々のコメントを交えつつ全レース見ていくと、最終レースのゴールシーンで本当に感動するので興味あったらお勧め。
関係者としても「瞬発力で勝負するようなタイプじゃなかったのになぜ……」って感じだったらしい。
武豊も調教師も「この馬はほんとによくわからんかった」と言いながらみんな笑顔なのが凄くグッときました。