毎月恒例のkindle月代わりセールのチェック記事です。
元々お勧めの投資本が安くなったら紹介することを目的とした企画なのですが……先月は投資本がなかったですね。
今月も投資本全然ないですね……。
来月もなかったら、月代わりセールの紹介はやめて普通に投資本のセールがあるときに紹介することにしようかな。
今月の投資本
これしかありませんでした。
村上さんの「生涯投資家」がおもしろかったのでこちらも面白いんだとは思います。外側から見ている限りだと「N高での投資部の取組み」はちょっと微妙だったので実際はどうだったのか確認してみたい気持ちはありますが。
私は今頭まっさらにして初歩から学ぶテンションではないので今回はスルーします。
逆に、これはPrime会員限定なのですがこっちの方が面白かったです。株式投資以外はあんまり知らないので新鮮な気持ちで読めました。
ただこの本、個人的にはちょっと微妙と感じる部分もあるのでコメントつけながら紹介したい。Prime会員でない人にまでお勧めできるレベルではないかも。
読んでみたい本
今回一番読んでみたいのはこの本。痴漢は犯罪であり、同時にその一部は「性的依存症」という病気でもある。東京都心のとある精神科クリニックで開かれる、通称「痴漢外来」。ここでは性的依存症の「治療」プログラムによって、通常30%台と言われる痴漢の再犯率を3%にまで抑えている。痴漢行為を行うのは、どんな人なのか。彼らに共通する「認知のゆがみ」とはなにか。どうすれば痴漢をやめさせることができるのか。最新の研究成果に基づき、痴漢をはじめとする性犯罪・性的問題行動の実態に迫る。
以前に読んだ「セックス依存症になりました。」という作品において、グループセラピーで痴漢常習者が告白するシーンがあります。
まじでクズとしかいいようがない身勝手な言い分に、病気だとわかっていても読んでてめちゃくちゃ不愉快になりました。そういう人たちと常日頃から接して、治療にあたっている人たちの視点から痴漢という存在を見てみたい。
すでに読まれた人の感想記事によると、ファクトフルネスを重視した治療を行われているということでとても期待できそうです。
というか、本の紹介では再犯率30%って書いてますが、刑務所出所者に限定すると50%らしいです。
法務省のデータによれば次のようになっております。
痴漢の同種再犯率は執行猶予者で約三〇%、刑務所出所者で約五〇%となっている。
痴漢やばすぎるだろ……。
ただ、ここで「痴漢にはより厳罰を科すべき」って考えるとそれは罠で見事に逆の結果をもたらします。
「エビデンスが明確に示している事実は、性犯罪に対処するには、刑罰だけでは効果がなく
治療という選択肢を追加することではじめて、確実に再犯が抑制される」
このあたりをちゃんと理解しないとダメってことですね。
「いじめや痴漢やアルコール依存症の人たちは人間の屑」だからこそ治療が必要だと。
理性ではわかってても感情ではほんとに納得しがたいものがあるのでちゃんとした情報を仕入れたいです。
痴漢をあくまでも一つの依存症としてみるという観点から以下のような話もされており、興味深いです。
セントラルエイトという8種のファクター
①反社会的行動歴
②反社会的交友
③反社会的態度・信念
④反社会的パーソナリティ
⑤教育・仕事上の問題
⑥家族葛藤
⑦物質使用
⑧不適切な余暇活用
これに当てはまることが多ければ多いほど犯罪をしやすくなる、ということがわかっています。
「よく宗教勧誘に来る人の家に生まれた子の話」が淡々としている作品なのに対して、
こちらはガチハマりしてた人の話なので、どちらかというとネットとかで見かける人への理解はこちらの方が良いのかも。
私は「姉私妹」という三人きょうだいで、しかも父がほぼ家にいない家庭だったためか、何事も女性優先という家庭に育ちました。
なので、だいたい自分の考えてることは何を言っても多数決で否定されておかしいおかしい言われ続けて育ち、
小学校まではいじめられることが多かったので何かと自信がない人間に育ってしまったという経緯があるのですが
このあたりについてはいろんなifの展開を想像することがあります。
すでに何冊も男の子の子育ての本は読んできたので今更感はありますが、時間に余裕があれば読んでみたいと思います。今まで読んだ中ではやはりこの本が一番心に残っています。(これはセール対象外)
あれ、なんか思ってたのと違うw 逆に興味湧いてきた。
その他気になったもの
360円またはkindle unlimited無料。たぶん無料の記事でも読めるような内容だと思うけれど一度一通り読んでみたい気持ちはあります。ただ、こういうのって読んでみたら自社サービスの広告だったりすることがあるのでちょっと警戒。
この手の本でアタリだったことが一度もない。
何が問題かというと「リベラル」の定義がまずしっかりしていないことだと思う。
この本はそのあたりは一応やっているらしいが、以下の記述を読む限りだと求めているものとは違う内容の本だと感じる。
「リベラルと保守は必ずしも対立しない」(本書132頁)と著者は言う。その上で、著者は自分自身を「リベラルな保守主義者」であると自称している。私は、保守政党は自民党と公明党だけかと思っていた。著者によれば、希望の党と立憲民主党は「リベラルな保守党」である。著者が考える「リベラルな保守主義」とは、「個人の自由を最大限に尊重し、国家の過度な干渉を避け、社会的な弱者の声に耳を傾けるというリベラルな姿勢を保ちながら、我が国の存在が過去から継承されたもので、これを次世代によりよい形で引き継ぐという決意を有する事。・・・」であると主張する。
目次が試し読みできるので読んでみたら、あくまで個人の体験談のようです。監修とかついててある程度参考になる話があれば読んでみたかったかも。