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「命令されなきゃ、憎むこともできないの?」(ブルーアーカイブ#3 エデン条約編3.私たちの物語)

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逆転裁判「蘇る逆転」について

逆転裁判がGBA版からDSへと移植された時に追加されたエピソード。



4以降にレギュラー出演している宝月茜のルーツとなる話だ。



未プレイの人はここで読むのをやめてプレイすることを推奨!



いまだとこっちのほうがおすすめかな。





全エピソードの中でもトップクラスのボリュームを誇る欲張りエピソード

とにかくこのエピソードはてんこ盛りである。


①逆転検事1にストレートにつながる話

逆転裁判4・5で描かれた法の暗黒時代以上にこの作品世界における「警察や検察への不信」をもっともストレートに感じさせる話である。
また、成歩堂龍一に敗れる前の御剣怜侍の闇(勝つためなら何でもやってた時代)が感じ取れる内容になってる。

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ここで描かれたエピソードは、「逆転検事」において、周囲から御剣怜侍の扱いが厳しいことの根拠となっているため「逆転検事」をやるならぜったいにこのエピソードは知っておいた方が良い。

(結果として「捏造された証拠」を使って、「犯していない事件」について犯人を処刑してしまったわけで、大スキャンダルである。このエピソード中でも御剣怜侍は2回も処分を受けている)




②DL-6号事件のIFを描いた話

また、この事件で扱われているSL-9号事件は、DL-6号事件のIFを描いたものであり、幼いころの御剣怜侍と宝月茜が対比関係になっている

逆転裁判~蘇る逆転~>SL9号事件とは - 逆転裁判Q&A Wiki @2ちゃんねる逆転裁判スレ - atwiki(アットウィキ)

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御剣怜侍の場合は運がよく暴発した銃は「狩魔豪」の肩を撃つだけにとどまった。

しかし、宝月茜の場合は不運な結果になってしまった

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この結果、宝月巴はガントの言いなりになるしかなくなってしまった。


というわけで、「一歩間違えば、御剣怜侍もそうなっていたであろう」というイフ展開が描かれている。

(※ちなみに「宝月茜が罪門をつきとばして事故で死なせてしまった」というのは実際はガントによる捏造でありミスリード。宝月茜は全くの無実)



③「逆転検事1」のヤタガラスにつながる話

他にも、この事件を解明しようとして奮戦した3名の姿は
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「逆転検事1」のヤタガラスに重なる部分がある。



④犯人はシリーズ中でもかなりの強キャラ

この作品の犯人は、他作品で登場するラスボス格のキャラ=狩魔豪や一柳万才を越えるオーラがある。


国家元首がラスボスである6以外では間違いなくトップクラスの強キャラである。最初このエピソードを読んだときは絶望感というかハラハラ感が半端なかった。




他にもいろんなところとつながっていて、今から見返すと興奮するポイントが多い。



ただし、このエピソードは欲張りすぎて長くなりすぎてしまった。

しかも、ボリューム多いわりに説明されていない部分も多くいろいろと謎が残っている。

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https://w.atwiki.jp/gyakusai/pages/93.html

何よりも、真犯人の行動についてはいろいろとツッコミどころが多い。

さすがに逆転裁判5の「真実」先生と比べたらマシだけれど、リスクリターンを考えた時にちょっとありえない選択をしているなという印象。


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そのためガチ勢からの評判はそれほど良くないようです。





ただ、自分はプレイしてるときあんまりそういうアラは感じなかったし

それ以上に、ハラハラドキドキしながらのプレイを楽しめたので本エピソードはすごく面白かったという記憶があります。





改めて考えると、今ってガントさんみたいな人ネット上にゴロゴロいるよね、と残念な気持ちになる

余談だけれど、ガントさんの話って当時は衝撃的だったかもしれないけれど今って、インターネットでよく見かけるんだよね。

正義を謳いながら敵対陣営を倒すために捏造を厭わない人。

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ネトウヨ系のニコニコ動画やYouTubeは地獄のような光景と聞くし、トランプにお熱を上げすぎた人たちやらQアノンやらワクチンやらなんやらかんやらと嘘八百のオンパレード。

じゃあそれに対抗する逆の陣営はどうかというとこちらもやっぱりひどくてサヨクのDrナ〇フとか、フェミニストの〇上さんとかが典型例だけれど敵を貶めるためなら嘘をついたり捏造するのが平気な人が良く目立つ。



どちらの陣営もそういう人を無批判で持ち上げる人たちがたくさんたくさんいる。



本来逆転裁判「蘇る逆転」が否定したかったはずのガントさんの行動は、実際にはインターネットによってありふれたものになってしまった。


だからこそ、今この作品が大事なのかなって思うし、一方ではこの作品のメッセージを受け取るべき人にはもはや響かないのかもねって諦めの気持ちもある。

むしろ「ガントさんの言ってることは正論だ」って受け止めちゃう人すらいるかもしれないなと思うと、、、本当に怖いですね。



みたいなことを思いました。