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「命令されなきゃ、憎むこともできないの?」(ブルーアーカイブ#3 エデン条約編3.私たちの物語)

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「ミステリと言う勿れ」の主人公がポリコレアフロみたいに扱われてることに違和感を感じるので、自分から見た「久能整」について説明します

私この作品がかなり好きです。

そんな作品の主人公である久能整くんがポリコレアフロって言われてるのがなんかすごい嫌だなーと思ってます。

誤解のないようにいっておくと、私はポリコレ要素は擁護してません。というか私はポリコレが嫌いなのですよ。(ブログの過去記事を「ポリコレ」で検索したら、私がひたすらポリコレディスってるのわかると思います) だから、ときどき脈絡なく飛び出すポリコレ発言がうざいのは私も同感なんですよ。

でも、そんなポリコレ嫌いな私から見ても普通に面白い作品だと思うんですけど。ポリコレ要素だけでこの作品読めないとか言ってる人、よほど頭が悪いかマンガ読むの向いてないだけでは?



とりあえず、自分が「ミステリという勿れ」という作品をどういう風に楽しんでいるのかについてまとめておくだけにします。




本作品はとにかく主人公の「久能整」をどういう風に理解するかで人によって全然印象が異なると思います。





主人公の久能くんは「身体は大人、精神は中学生くらい」という風に理解した方がいいです

主人公の久能くんは、ポリコレとかフェミみたいな理念があるキャラクターではないです。


彼はそういうしっかりした軸を持ってるキャラクターとしては描かれていません。


もっとふわふわした、その場での思い付きを思うままに、無責任にしゃべるタイプです。


彼は、図体は立派な大学生ですし、観察眼が優れ知能は凄く高いものの、一方で精神年齢は中学生低学年くらいだと思った方がいいです。


彼は何事においても自分の好奇心が最優先、自分が正しいと思ったことは基本的に正しいと思って押し付けようとします。


基本的に自己中心的で、他人への思いやりはそんなにありません。(あるようにふるまうけど実際は特に考えてなかったというシーンが結構あります) 自分が嫌なことをされたらむきになって攻撃的になりますし、自分は思いついたらベラベラしゃべる割に相手の話はあんまりちゃんと聞きません。


こういう感じの性格なので、作中でも結構嫌われたり気持ち悪いとか言われたり、うっとうしがられたり無視されたりと散々な扱いを受けています。



名探偵コナン君の逆で、「身体は大人、心は子供」みたいなキャラクターなんですね。



久能くんは、女の味方というわけではありません。

彼は「子供を大切にしない親とか、妻をいじめる男が嫌い」なだけです。

めちゃくちゃ私怨まみれで、大人を特に父親という存在を嫌ってます。ポリコレっぽく見えるけど実際は父親への反抗期みたいなもんです。

子供を大事にしない親であれば、女性にたいしても結構ケンカ腰で接します。


www.tyoshiki.com

なぜ彼がこういう性格かというと……

(ここからは8巻のネタバレになりますすのでちょっと注意。)











久能くんは典型的なアダルトチルドレンです

第一話の段階ではっきりと刑事さんから「こいつ歪んでんなー」って指摘されてる通り、彼は典型的なアダルトチルドレンです。



彼は「子供の頃に母親が父と祖母にいじめられて自殺してしまった」という過去を持ちます。

さらにいうと、その母親が自分を大事にしてくれていたかというとそういうわけじゃなく「疲れて余裕がなかった母は自分のことを愛してくれなかった」というダブルパンチです。


家庭内環境だけを考えればエヴァのシンジ君よりも悲惨で、「カレカノ」の有馬君に近いです。


彼は家の中では誰にも大事にしてもらえなかったので、家族団らんというものそのものを嫌っています。



彼の家族嫌いや家族に対する潔癖症は度を越しており、鍋が嫌いだし、誰かが入ったお風呂にも絶対に入りたがりません。他にも家族を感じさせるものに対して強い嫌悪感を示すシーンがよく描かれます。

被害者意識もめちゃくちゃ強いです。

1話や4話が顕著ですが、男親が「親の言うことを聞きなさい」だとか「俺もつらいんだよ……」みたいなことを言おうものなら否定しにかかります。

この辺りは理屈抜きです。とにかく父親に対する被害者意識が強すぎて、過敏に反応してつぶそうとします。


一見理屈っぽく語っているように見えますが、ちょっと注意してみれば論理的ではなく、本人に好き嫌いに理屈をくっつけてるだけということがわかります。

父親の言い分どころか発言権そのものを認めようとしません。条件反射的に父親的なものを否定しにかかっています


特に8巻に登場する11話、12話の久能君はまじでひどいです。ツッコミどころしかありません。




自分の親を否定したい気持ちがあふれて、他人の家庭にもよく口出しします

また、彼は自分が機能不全家族で育ち、父や祖母を否定したい気持ちが強く、勢いあまって他人の家庭にも子供に悪影響を与える親も、父や祖母を感じさせるものを見るとかっとなって食って掛かります。

さらに、「ネットでいろんな情報を集めて、これが理想の親だ、理想の家族だ、理想の教育だ」みたいなものをイメージしています。


自分が家族を持って確かめたわけでもないのに、その「思いこみ」を他人に押し付けようとしたりします。

この辺りは「残酷な神が支配する」のグレッグと似たような危険な感じがしますね。

※グレッグは「理想の家族」を追い求めすぎて家族を虐待するような男になってしまいました。




家族ガチャには失敗したが、恩師的な存在はおり、その人の影響を強く受けている

また、4巻~5巻で語られているように、彼は血のつながった家族には大事にしてもらえなかったものの、

近場に住んでいる女性に大事にしてもらい、その人に居場所を与えてもらい、いろんな教えを受けています。

この尊敬する「先生」から強い影響を受けた結果、彼は将来的に教師になろうとしており、大学でもそういう進路を選んでいます。


なお、6巻ではその先生から「喋るときは情報源をきちんと確かめるように」とたしなめられているシーンがあります。整くんかがネットで仕入れたいい加減な情報を元にハッタリめいた話をするのはこの頃からだったようです。そして先生にたしなめられても治らなかったみたいですね。


9巻では彼が女の子の姉妹に対して、家庭教師として自分の考えを教えようとしているシーンが描かれます。

個人的な意見ですが、久能君はかなり思い込みが強く、自分の意見の押し付けが強すぎるため個人的には教師になってほしくないタイプです。





こういう難儀な性格をしているため、久能くんは基本的には「ぼっち」です

人の好き嫌いが凄く激しく、普段からブツブツ言ってるので友人なるものがいません。そのため、ヘビーなネットユーザーです。

ただし好奇心は強く人見知りはしないタチなので変わった人と仲良くなることが多いです。

いちおう大学にあいさつを交わす程度の関係の人はいるようですが、基本はボッチです。

そんな彼は、作中では事件を通して知り合った刑事の人とか殺人鬼のガロくんとか多重人格者の女性なんかと仲良くなってます。

ゲテモノが好きで、かつゲテモノに好かれるタイプということですね。



性格が悪い阿良々木暦くん(化物語シリーズ)という例えもそれなりにしっくりくるかもしれません。





久能くんが言ってることはかなり適当なことが多いです

ポリコレだからこういう発言をしてるわけじゃなく彼はその場の話題に応じて、自分が思いついたことや、今までネットとか本で得た知識をおもいつくままポンポンとしゃべってるだけです。



そのためか、彼の語る話は適当なものが多く、ソースもいい加減なものが多いです。


これはちゃんと作中でも意図的にそういうキャラクターとして描かれていると思います。


ただし、田村由美先生自体が、過去作の時から結構いい加減な引用を繰り返してきたため「作者がどこまでわかってて久能くんにいい加減な発言をしているのか」がわかりにくく不安になります。





という感じでしょうかね。

以上を踏まえて、私が本作品をどういう風に楽しんでるかについて書きます。

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