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「エロ漫画におけるNTRの歴史」については、プロの人たちが研究をまとめている本があるのでみんなも読むといいよ

この記事はNTRについて語る記事なので、NTRが嫌いな人はそもそもタイトルの時点でバイバイしていると思うが一応警告。
NTRが嫌いな人はブラウザそっ閉じ推奨というか義務です。



ちゆ12歳さんによると、2001年7月にNTRという概念が誕生したらしい

note.com
これ面白かった。 個人的な感覚とも割と合致する。



当然だが、後から考えれば「寝取られ」や「BSS」と呼べる作品はいろいろ存在した

NTRという概念が広がる前で一番有名なNTRゲーはおそらく「遺作」だと思う。
このゲームは脱出系ADVのエロゲ版であり、学校の旧校舎に閉じ込められて脱出する過程で、捜査を失敗すると同級生の女の子が捕まってひどい目に合うという作品だ。
当時はこんな感じのADVゲームが他にもあったらしいが、私はこの頃のゲームはよく知らないのでんにゃぴ……。


個人的に一番印象に残っているのは「同窓会」というゲームだ。 1996年発売のゲームだが、DLSiteで販売されているメモリアルパッケージ版はWindows10でも動作する。結構人気のある作品で、セガサターンに移植もされたし、10年後に「同窓会again」「同窓会refrain」という続編も制作されている。

www.nicovideo.jp

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このゲームは、NTRを意図したゲームではなかったと思うが「主人公がぐずぐずしていると、お目当ての女性は他の男性とくっついてしまう」という設定をゲームシステムでわざわざ実現してくれていた。

一定期間内に、お目当ての女性と何回も会話して好感度を上げることでその女性と結ばれる、というオーソドックスなタイプのゲームなのだが「どこに行けばどの女性に出会えるか」が完全にランダムであるため、お目当ての女性と出会えるかどうかは運次第。しかも1日に3回そのランダムエンカウントをする必要があるのだが、セーブは1日に1回しかできない。さらに、リアリティ追及のためか、女性ヒロインたちは主人公以外の2名の男性とも交流関係のパラメーターを持って他の2名の男性が、お目当ての女性ヒロインと先に条件を満たした場合、女性ヒロインはその男性とくっついてしまう。

さらにいえば、初期パラメーターが、物語開始時点の人間関係を反映しており、クール系キャラは、幼馴染のメガネ君と、後輩系女子は、同じ部活の男性であるもう一人の男性とくっつきやすいようになっていた。もしこの二名のキャラが好きな場合は、セーブ&ロードを駆使しないとまず間違いなく他の男性に持っていかれるという仕様だった。


逆の視点で言えば、主人公はもともといい感じの関係に割って入ってそのヒロインと結ばれるということで寝取りっぽい要素もあった。


私はこのシステムに結構感動して、目当てのヒロインと結ばれるパターンだけではなく、全てのヒロインがそれぞれ二人の男性と結ばれるパターンも全部見た気がする。

この当時は、NTRという概念もなかったし、製作者も意識したものではなかっただろうが、この手のゲームが結構たくさんあった。

同級生、下級生、とらいあんぐるハート1と2などなど。



「エロ漫画におけるNTRの歴史」については、同人誌でまとめている本がある


www.dlsite.com


この作品の著者によると、特に2000年に出された惣本八美作・「Lilliputian Bravely」という本が重要であると説く。

【50%off】LILLIPUTIAN BRAVERY 完全版
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まだNTRという概念がなかったころに、この作品がある程度の「原型」のようなものを作ったのではないかという話でかなり面白い。


また、本作品では、NTRとは何かということで、現代におけるNTRを構成する10の要素を挙げ、これらの要素が、それぞれどの作品をきっかけにして発展していったかについて、具体的な作品を踏まえて考察を加えている。

①NTRに大切な要素=ディスコミュニケーション
②NTRに大切な要素その2 =「上げてから落とす」
③寝取り側の男の「内面や存在感が希薄&グロテスクなまでに巨根」=純粋にマチズモを外面化したような描写
④寝取られる側の男性の頼りなさや弱さ、優柔不断さを丁寧に描写すること
⑤女性側に「最初は愛する者のために……」「脅されて仕方なく…」という言い訳が与えられる
⑥堕ちる前と堕ちた後の表情の劇的な変化(チン〇には勝てなかったよ、アヘ顔ダブルピースなど)
⑦性的快楽以外の要素も寝取られ要素になることを大切にしている作品は強い
⑧恋人のために戻るチャンスを与えられて耐久ゲームをさせられて、負けたら元恋人に寝取られ完了の報告をさせられる
⑨恋人でなくても勝ち気で憧れの存在(特に姉)が奪われる展開はNTRになる
特殊ケース|寝取らせ男に勝てなければ自動的に寝取られが成立する

エロ漫画の大家である永山薫さんのコラムが収録されている他、ちゃんと月野定規の功績や、「いまりあ」事件などについても触れられている。大変面白い本なので、NTRというものに興味がある人はぜひ読んでみるといいだろう。残念ながら同人誌の方で発展していった最新のNTRについては網羅されていないので続編を期待したいところだ。




エロゲーの世界では、2002年ころにはすでに制作側が明確に「寝取られ」を意識した作品を制作し始めていた印象がある

私はエロ漫画はピークの時でも年間20冊くらいしか買ってなかったのであまり詳しくないのだが


エロゲに関してはそれなりに記憶している。


ちゆ12歳さんの記事でも書かれているように「螺旋回廊」という2001年の秋に出たゲームが相当衝撃が大きかったような気がします。とはいえ、このゲームは形式的には完全にNTRですが、NTRというよりは「恋人が破壊される系」でありNTRとはちょっと違った認識がされていた気がする。



象徴的だったのは2002年3月に、当時業界トップクラスの地位にいたアリスソフトから「妻みぐい」という作品が発売されたこと。それから6月に「LiLiM Darkness」というNTR特化型のブランドが発足したことであった。

LiLiM Darknessは「TRUE BLUE」という作品を出したのだが、このゲームは純度100%のNTRゲームだった。設定は、「からくりサーカス」のフランシーヌとそれを狙うフェイスレス司令の手下たち、という構図を100倍頭悪くしたような感じだ。

主人公・来栖秋人の幼なじみ、神崎葵はある日を境に何者かに狙われ始めた。ある組織によってターゲットに選ばれた葵…。
ある組織――「忠実なメス奴●」を裏社会に送り込むための組織。メス奴●の取引はオークションによって行われる。又、‘メス奴●のターゲットとなった女を誰が堕とすのか’にも賭けが行われ、堕としたものには多額の奨励金が支払われる。期間は10日間。7人の選ばれた男によって行われ、葵の幼なじみだからという理由で主人公も選ばれた。幼なじみをメス奴●などにしたくは無い。しかし、主人公が黙って指を加えていれば、誰だかわからない他の6人が襲い掛かってくる。逃げ出したいが監視されているので、それもできない。まずは、葵を他の6人から守り通すことが先決……。

改めて読み返してみても本当に頭が悪くて笑う(誉め言葉)。人気絵師さんが担当した作品ということもあり、この作品で初めてNTRの地雷を踏んだという人も多かった。当時気のエロゲ感想サイトの掲示板で、本作品についてちょっと盛り上がっていたのが懐かしい。



最初こそ馬鹿にされていたが、この分野は確実に需要が存在したようで、「妻みぐい」シリーズは番外編を含めると4作品出ているし、LiLiM DarkNessもその後ずっと作品を出し続けている。その後「Waffle」や「アトリエさくら」といったブランドがこれらの流れをひきついでNTR作品を量産するようになり、これらのブランドは今でも継続している。

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なお、ラムネイションという作品があって、これは主人公が選ばなかった「女の子同士」が恋人になったりするのだがこういうのも寝取られに入りますか?


おまけ NTRが好きな人におススメのNTRの傑作

エロゲにおけるNTRの最高傑作は何かといわれると難しいが、多くの人が良く取り上げるのはエルフから発売された「ボクの彼女はガテン系~」という作品だろう。

個人的にはleafから発売された「鎖」という作品と、ELFから発売された「媚肉の香り〜ネトリネトラレヤリヤラレ〜」の二作品がお勧めである。

基本的にはNTRって主人公がヘタレであることが多いせいで、物語がもりあがらないことが多く「歴史に残る名作」みたいにはなりにくい。そもそも寝取りだの寝取られだのといった下世話な話を交えつつシリアスな話をされてもなかなか難しいものがある。そんな中で、この二作品は、主人公がちゃんと強キャラである上で、寝取ってくるやつが強い。物語としてちゃんと緊張感がある作品になっているので超面白いです。


定義を広げだすと「殻の少女」シリーズもそうだし、「ランスシリーズのバッドエンド」はだいたい全部NTRになるしキリがないんだけどね……。

個人的には「穢翼のユースティア」や「まどマギ叛逆編」みたいに、世界と心中する運命が定められている女ヒロインを世界から取り戻す系の作品は広義の寝取り作品だと思っておりますし、
逆に「イリヤの空 UFOの夏」や「終末何してますか」シリーズのように、ヒロインが自分を守るために世界に身を捧げちゃう話は完璧な寝取られ作品だと思っています。