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「ゆっくりで学ぶ君主論」 君主論に挑戦して挫折した人のために前提の歴史からわかりやすくまとめてくれているシリーズ。前提の歴史部分だけでもぜひ観てほしい!

最近になって生まれて初めて君主論をちゃんと通しで読んだんですよ。



んで、やべえこれ面白い!って思って


これネタにしてボイスロイド動画作ってみようかな!?ってテンション上がってたんだけど


検索した見たらすでにガチな奴がありました……



まぁそりゃそうだよね…これだけ知名度高いのに誰もやってないわけないよね。



www.youtube.com
しかし、しっかりした動画なのに、視聴回数少なくてすごい勿体ない。



この動画はかなり凄くて、単に書かれてる内容を紹介するとかじゃなくて

まず3冊の翻訳本を読み比べるところから始まり
f:id:tyoshiki:20220122183452p:plain


史実の部分も可能な限り説明してくれている。

参考文献リストがガチなんですよ。

参考資料等
・『君主論(岩波文庫) 』 Nicoll`o Machiavelli (原著), 河島 英昭 (翻訳)
・『君主論 - 新版 (中公文庫)』 Nicoll`o Machiavelli (原著), 池田 廉 (翻訳)
・『今度こそ読み通せる名著 マキャベリの「君主論」 (名著シリーズ第3弾)』 Nicoll`o Machiavelli (原著), 夏川賀央 (翻訳)
・『君主論 (講談社学術文庫)』 Nicoll`o Machiavelli (原著), 佐々木 毅 (翻訳)
・『NHK「100分de名著」ブックス マキャベリ 君主論 』 武田 好 (著)
・『マキァヴェッリ 『君主論』をよむ (岩波新書)』 鹿子生 浩輝 (著)
・『君主論 ─まんがで読破─』 Nicoll`o Machiavelli (原著), バラエティ・アートワークス (イラスト)
・『フィレンツェ史 上 (ちくま学芸文庫)』 Niccol`o Machiavelli (原著), 在里 寛司 (翻訳), 米山 喜晟 (翻訳)
・『フィレンツェ史 下 (ちくま学芸文庫)』 Niccol`o Machiavelli (原著), 在里 寛司 (翻訳), 米山 喜晟 (翻訳)
・『フィレンツェ――比類なき文化都市の歴史 (岩波新書)』 池上 俊一 (著)
・『ディスコルシ ローマ史論 (ちくま学芸文庫) 』 Niccol`o Machiavelli (原著), 永井三明(翻訳)
・『マンガで伝授 課長のための「君主論」』 Niccol`o Machiavelli (原著), 青木健生 (著), 幸田廣信 (イラスト)
・『マキアヴェッリ語録』 塩野 七生 (著)

ガチで君主論が好きなんだろうなって思う。君主論オタクだ。私みたいなニワカとはわけが違う。

・『読む年表・年譜 ルネサンス・フィレンツェ,イタリア,ヨーロッパ サヴォナローラ、マキャヴェッリの時代、生涯』 須藤祐孝 油木兵衛 (共著)
・『 イタリア史 Ⅲ 』 Francesco Guicciardini(原著),末吉孝州(翻訳)
・『 イタリア史 Ⅳ 』 Francesco Guicciardini(原著),末吉孝州(翻訳)
・『フィレンツェ史』 Francesco Guicciardini(原著),末吉孝州(翻訳)
・『第一次マケドニア戦争とローマ・ヘレニズム諸国の外交』 伊藤 雅之(著)
・『地中海世界史 (西洋古典叢書) 』 Pompei Trogi (原著), M.Iuniani Iustini (原著), 合阪 学 (翻訳)
・『シチリアの歴史 (文庫クセジュ 985) 』ジャン ユレ (著), 幸田 礼雅 (翻訳)
・『小品集 (西洋古典叢書)』 クセノポン(原著), 松本 仁助(翻訳)
・『歴史 第1巻 (西洋古典叢書)』 ポリュビオス(原著), 城江 良和(翻訳)
・『歴史 第3巻 (西洋古典叢書)』 ポリュビオス(原著), 城江 良和(翻訳)
・『英雄伝 1(西洋古典叢書)』 プルタルコス(原著), 柳沼 重剛 (翻訳)
・『英雄伝 3(西洋古典叢書)』 プルタルコス(原著), 柳沼 重剛 (翻訳)

ほんとに本しゃぶりさんが動画作ったらこんな感じになるんじゃないかと思うレベル。





そもそも最初に「チェーザレ」でも描かれている当時のイタリア情勢を丁寧に説明し、登場人物のイメージをしっかり共有した上で解説をしてくれたりと

本人が理解するのに相当苦労したからこそ、その過程をしっかり整理してくれているのだと思う。




特に0.2話は「チェーザレ」という漫画に興味がある人は絶対に読んでいた方がいい。マンガを最初読んだときに各国の立ち位置がわかりにくかったからな…

第一イタリア戦争(シャルル8世)

www.youtube.com

www.youtube.com
サヴォナローラの解説については、チェーザレでの描写よりはるかに詳しいのですごく面白かったです。


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こっちの印象が強いけど、意外と有能な政治家だったんやなって。



第二次イタリア戦争(ルイ12世)

www.youtube.com

ゆっくりで学ぶ 君主論 第0.5回(導入)~ セニガリア事件後のチェーザレ ~ 【ゆっくり解説】 - YouTube

・グラナダ条約とトレント条約
・マジョーネ同盟→セニガリア事件(7章)
・チェーザレによるロマーニャ地方攻略

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というわけで君主論。とくに有名なのは第8章ですが、第15章~16章あたりも読みごたえがあります。

まさに今のさえぼう先生と雁琳氏のやりとりを見ているような感じです。



インターネットで何か意見を書こうとする人は全員必読書だと思うので、この2つだけでも動画を見てほしい。





動画が大変であればせめてこちらの解説文を。

こちらが8章です。
gendai.ismedia.jp


こちらが14章
gendai.ismedia.jp


そして15章・16章です。
gendai.ismedia.jp


ちょうど自分で読んだばかりでこういう動画見るとめっちゃテンション上がる。



ちなみに今頃になって君主論を読んだきっかけは本しゃぶりさんの記事でございます

honeshabri.hatenablog.com

マキアヴェッリはネット時代の今だからこそ、参考にすべき人物である、と。特にブロガーはマキアヴェッリを見習うべきである。なにせ彼の人生は以下の通りだ。

書記官として各地に取材に行ってはレポートを書く
そのレポートがフィレンツェ政庁でバズる
チェーザレ・ボルジアのイタリア征服を実況
風俗レポ
フィレンツェ政庁を辞めて*4フリーランスになる
まだフィレンツェで消耗しているの?
フランチェスコ・ヴェットーリとのリプライ合戦 (後にトゥギャられる)
単著を出す
サロンに入って若者達に講義する

honeshabri.hatenablog.com

本しゃぶりさん、この頃からすでに今のスタイルの元が出来上がってたんだな……そこから研鑽を重ねて今があると思うと

「継続は力なり」となるにはこのスタイルとか型が必要なのがよくわかる。

今でも十分有名人だと思うが、もっと多くの人に本しゃぶりさんの面白さが広まってほしい。


私は継続こそしているが型がないから知識がつねに断片的だし継続が積み重なっていかないのだということがよくわかる。